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白い人型の像を発見した。硬くツヤツヤした素材で、大きさは実物大。それと頭部がない。もともとそういう作りのようだ。体型から予想するに女性を模した像だろうか。

夥しい数の像がある。

立っていたり、転がっていたり。像が表現している体勢もそれぞれ異なるが、それぞれリラックスしているように見える。

よく見るといくつかの像は腹部が膨満していた。赤子でも抱えているのかというほど太った像はどれも床に倒れていた。バランスが悪く、自立できるとは思えない。

白い胴体に日光が反射して眩しかったのでさっさと通り過ぎた。


……思い出した。あれは「まぬかん」と呼ばれる像だ。被服販売店で商品をディスプレイするために用いられていたらしい。像に服を着せて服を展示するというわけだ。わたしが見たやつらは何も着ていないようだったけど。

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