第7話 再会
僕が会社を辞めた後、先輩から久しぶりに連絡が来た。
「僕くん、お久しぶりです。もしよかったらデートしませんか。駐在中の話とか聞きたいです」
「お久しぶりです!ぜひぜひ!」
「飲みなんてどうですか?よければ一緒に飲みに行きたいです」
「飲みに行きたい」と言うので僕は驚いた。
「先輩飲むんですか?知らなかったです」
「飲まないですけど、僕くんが飲むなら飲みたいです」
僕は飲まないのだが…と思いつつ、コロナ禍でもあり、あまり開かれた所に行くのもまずいと思い、当時まだ許される雰囲気にあった個室居酒屋を予約した。
少し僕は身構えていたのだが、その時はやはりただの仕事の話だった。僕の赴任中の話が多かった。
長らくペアでやってきたから、その空白を埋める良い時間を過ごせた。
満足して帰ろうとすると、先輩はまた誘ってもいいですかと聞いてきた。
僕は特に考えず、もちろんですと答えた。
するとあまり時間をおかずにまたデートのお誘いが来た。
友達にでもなりたいのかな、なんて思いながら僕は了承して個室居酒屋を予約した。
この時は前の態度と少し違った。なんとなくお化粧に力が入っている気がしたし、珍しく少し緊張した様子だった。
先輩の実家は遠かったため、早めに会計しようとしたところ、
「この後、どうしますか?」
と上目遣いで聞かれた。
僕は特に行きたい場所もないがどこか行きたければ付き合うということを伝えた。
「どこか2人きりになれる所、探します?」
少し恥ずかしそうに聞いてくるものだから、僕はこの意味を瞬時に理解した。
同時に僕の中に緊張が走った。
僕は最初適当に誤魔化そうとしたものの、先輩は譲らなかった。
僕くんがよければ私は2人きりになりたいという強い思いに押された。
一方で先輩の大人の魅力にもひからていなかったと言ったら嘘になる。
真っ赤なぷりっとした先輩の唇は正直魅力的だった。
胸もあるし、美人。
僕は欲望に負けた。
ホテルに行く前にコンドームを買いたいと伝え、僕らはドンキに向かった。
僕がXLとデカデカと書かれたコンドームを手に取ると先輩は少し驚いた後、こう言った。
「ごめんなさい、これ言うの変かもしれないけど、やっぱり僕くんの大きいんだ…。いや、普段からそうかな〜と思ってたんだけど。」
驚いた表情と同時に少しニヤニヤしていた。
…やはりあの視線は勘違いではなかったようだ。
僕らは近くのホテルに入って服を脱いだ。
先輩の身体は案の定すごかった。エロいという言葉がこれほど似合う人はいなかった。
「…ブラのサイズを聞いてもいいですか?」
「ふふふ、一応これでもHカップあるんですよ」
思ったよりも大きかった。
先輩はやっぱり男なら攻めたいよね、と言って僕がリードすることになったが、2回戦目は先輩リードでお願いした。
「若いからエネルギー有り余ってるでしょ?」と少し僕をからかいながら、何度も満足するまで求めてきた。
また、挿入を終える度に先輩は
「やばい、大きすぎる」と時折にやけ、時折手で自分の顔を隠しながら、つぶやいていた。
僕は途中でやめますかと提案したが、結局やめなかった。
口でも抜いてもらったが、抜いてもらった後は疲れたと言って少しつらそうだった。
なんだかんだ、その日は結局朝まで一緒に過ごしてしまった。
先輩の唇にあそこが包まれた時はとても良かったが、正直先輩はさほど上手くなかった。
「僕くんは、こんなおばさんとではやっぱりだめかな?付き合えないかな?」
朝一番、思わぬ告白だった。
僕は驚き、なんと返せばいいか散々迷った。
迷った結果、ようやく意を決して伝えてみた。
「正直、子供のいる人との未来は見えないです。僕もいつか子供ほしいですし…。」
先輩は少し沈黙した後、そうだよねと予想していたかのようにつぶやいた。
「でも、でも…こうして時々デートすることは大丈夫?真剣な交際じゃなくても今後どうなるか様子見とかでもいいんだけど、、、」
「それは、まあ…。先輩がそれでいいなら…。」
こうして僕らは度々会うことになった。
正直、あまり身体の相性がいいとは言えなかったが先輩に求められる限り応え続けることにした。
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