第55話 休日

暖かい、ぬくもりを、

感じながら、朝目覚める。

まだ、おそらく、

朝の、5時位だろうか?

部屋に差し込む明かりが、

薄暗い。

ふと、彼女を、

見ると、すぅすぅと、

寝ている。俺の方に、

横になって、腕を、

抱き枕のように、

掴んだまま。

暖かいなぁ。

心の中で、呟く。

早くに寝ている為に、

目は、覚めているが、

この腕を振りほどいたら、

幸恵を、起こしてしまう。

そう思うと、

起き上がるのを辞めた。

そのままにして、

彼女の、可愛い寝顔を、

暫く見つめていた。。


ん。あれ、

二度寝したらしい。。

目を開けると、

幸恵が、こっちを見ていた。

おはよ。そう言って微笑む。

おはよう。何時から、

起きてるの?

俺は、寝起きの、

少し寝ぼけた頭で、

質問する。

多分、30分前くらいかな。

そうなんだ。

少しだけ体を起こすと、

おはようの、キスをして、

彼女の、お腹を擦る。

そこで、彼女が言う、

何かさぁ。最近、胸がね、

大きくなった気がする。

そう言って、

お腹を擦る手を、胸に、

誘導する。

どう?

あ、ちょっと、張ってる。

大きくなってるかも。

見ていい?

うん。いいよ。

パジャマのボタンを、

外し、下着を外す。

元々、Dカップの、

彼女の胸が、一周り、

大きく見える。

ねぇ。溜まってるよね。

そう、艶かしく言う。

俺は、正直に、

そりゃあ、溜まるよ。

そう答える。


まだ、先生にさ、

確認してないから、

口で我慢してね。


そう言って、そのまま、

俺は、

寝間着を、脱がされ、

彼女に、身を任せた。。。


何回も、して貰い、

幸恵が、俺に言う、

男の人ってさ、

結構、我慢するの、

大変なんじゃないの?


大変と言うか、

なんと言うか。

でもさ、死ぬ訳じゃないし。


結構、我慢させちゃったね。

今度、診察行ったら、

して、

大丈夫か、聞こうね。

と、彼女が、

優しく言った。


俺の方こそ、

幸恵にしか、わからない、

体調の事、

前も、足が、むくんだり、

貧血気味になったり、

色々してて、

妊娠って、

大変なんだと、思って。


出来れば、変わって、

やりたいよ。

と俺は、申し訳ない様に、

言う。


何、言ってるのよ。誠。

私、確かに、

調子悪くなったりする。

だけど、その分、

お腹の子が、

大きくなってるのを、

感じるの。

幸せであって、

全然、大変じゃないから。


彼女に、そう言い切られ、

お母さんになるって。。

強いんだな。と、

実感した。


それと、同時に、

今よりも、もっと、

彼女を、大切に想う、

自分がいた。


その後、久しぶりに、

二人で、ぬるめの、

お風呂に入って、

今日の、これからの、

時間の話しをした。


朝食を、トーストで、

軽く済ませると。


幸恵を連れて、

近場に見つけた、赤ちゃん

から、幼児までのものが、

専門的に、置いてある、

お店に、足を運んだ。


こんな所あるんだぁ。

と、目をキラキラさせて、

店内を見回す、彼女。

今日、俺は、彼女に、

買ってあげたい物がある。

マタニティの洋服だ。

スーパーでも、

売っているが、ここは、

品揃えが良いと、先輩が、

言っていた。


でも、多分、幸恵は、

別にいらないって、

言うんだろうなぁとも、

思っている。


何時も通り、かごを持ち

彼女の隣を歩く。

色々と、気になっては、

手に取る。

誠、これ、いるのかなぁ?

と俺の前で、

手に、丸い輪っかに、

鈴の付いたおもちゃ?

の様な物を、握っている。

うーん。わからん。

赤ちゃんに、

聞いて見ないと。


それを聞いて、

クスクス笑う。

それが、聞けたら、

誠に聞いてないよー。

それも、そうだと、

俺も笑う。


赤ちゃんの、グッズを、

一通り見て歩き、

赤ちゃん用の服を、

二人で見ていた。

俺は、呟く。

どっちなんだろう?


ん、何が。

キョトンと、彼女が答える。


あ、いや、

どっちでもいいんだけど。

男の子か、女の子かって。


知りたいの?


わかるなら知りたいかも。


今、服見てたらさ、


男の子なら、こっちだし、

女の子なら、こっちかな、

とか、思って見てたらさ。


そっかぁ。私も同じだよ。


二人で、フフッと笑い。


二人で、一着だけ選んで、

かごに入れた。


マタニティの服の前で、

彼女のが、足を止める。


服を手に取ると、

あ、こういうの、

欲しかったんだよね。


何着か、買ったら?俺が、

待ってましたとばかりに、

言う。


そんなには、いらないよ。

今しか、着ないんだし。


まぁ、そうなんだろうけど、

あ、これなんか、似合うよ。


俺は、もう一着進める。


そう?じゃあ、誠が、

選んでくれたのと、

二着にするね。

と微笑むと、試着室に、

向かう。


試着室のカーテンが、

開くと、どうかなぁ?

そう聞かれた。


うん。とても似合うよ。

もう一着みてくれる?

そう言って、

カーテンを閉める。


暫くして、

また、カーテンが、

開き、どう?

彼女が、ポーズを取る。


ああ、とても似合うよ。

綺麗だし、

まるで、モデルさん見たい。


そう言うと、ちょっと、

動きを止め、照れる、彼女。


周りにいる、他の人も、

こっちに、視線を向ける。。


直ぐにカーテンが閉まり、

暫くして、試着室から、

出てきて、言う。


恥ずかしいからさ、

外で言うのは、辞めてね。

と、苦笑いする。


でも、ありがとう。

少し、嬉しそうに、

俺の腕に抱きつく。


色々な物が、あったが、

結局、赤ちゃんの服一枚、

彼女の、服二枚を買い、

今日の、買い物は、

終了した。。










































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