第50話 春

暖かい風が吹く、季節になった

開花予想の、ニュースも、

ちらほらと聞く様になり、

仕事も、夫婦生活も、良好だ。


今日は、幸恵が、体調不良で、

おやじ(社長)に、連絡すると、

面倒見てやれと言われ、病院に

来ている。

受付を済ませて、辛そうな、

幸恵に寄り添う。

ごめんね、休ませちゃって。

大丈夫?気にしないで。

彼女の手を握る。


診察室に呼ばれ、

診察を受けると、

先生に、おめでたですね。

と、言われた。

二人で顔を見合わせる。。

そして、彼女の手を握り、

やったね。幸恵。と声をかける

うん。嬉しい。

先生がいることを忘れ、

二人で抱き合う。

おほん。

女性の先生に、説明を受けて、

診察室を出る。

授かり物とは、言うが、

あれだけ頻繁に、してるのに、

と、思っていた矢先の

事だった。


幸恵は、具合悪いのも、忘れたように、喜んでいる。

勿論、俺も、病院だと、

言うのに嬉しくて、

叫びそうだった。。


病院から出ると、幸恵が、

お腹を擦り、居るんだね、

赤ちゃんが。と、呟く。

俺も、擦ってみる。

そうなんだね。赤ちゃんかぁ。

その場で、彼女は、両親に、

俺は、おやじ(社長)に、

電話した。。。


いつもより、運転に気を遣って

帰宅する。


玄関から、家に入ると、

幸恵に、取り敢えず座って。

と、言って、飲み物を出す。

俺も座ると、

今日、

仕事、休ませちゃったけど、

側に居てくれて良かった。


俺も、休んで良かったよ。

おやじに、感謝だよ。


色々、準備しないとね。


そうだね。まず、

何が、必要とか調べないとね。


うん。でも、病気じゃないと、

言っても、体調が、

優れないのは、

本当なんだから、さ。

今日は、ゆっくりしてよ。


うん。じゃあ、

今日は、甘えちゃおうかなぁ。


そうだよ。いつもは、俺が、

甘えっぱなしなんだから。


きつかったら、横になってよ。


ううん。今は平気。

今日程じゃないけど、

ちょっと前から、何となく、

おかしいかなってのは、

あったんだよね。


え、そうなの。駄目だよ、

そう言うの、言ってくれないと


だって、本当に、ちょっと、

だったから。


それに、今日、本当は、

もしかしてって、

思っていたんだ。


幸恵の感は、当たるからね。

安産のお守りも、有るし。

と言って、笑う。


まぁ、確率的にさ、あれだけ、

やることしてたら、

出来るよ。と、幸恵も笑う。


あ、でも、安定期にさ、

入るまで、我慢出来る?


我慢も、何も、全然平気だよ。


本当?でも、辛い時には、

言ってね。

口でしてあげるから。

と、微笑む。


あ、うん。その時は、

幸恵の、体調いい時に、

お願い。と、苦笑い。


あのさ、元々考えてたんだけど

幸恵の、体調と、相談してさ、

お腹大きくなる前に、

写真取りに行かない?


え、何の?


結婚の写真。


式、挙げてないからさ、

そのくらい、やりたいなと、

思ってて。

そう言う写真、

俺が欲しいんだ。と微笑む


え、そうなの。

じゃあ、近場なら、

行こうかな。


じゃあ、幸恵の働いてる、

駅ビルの三階にしよう。


え、そんな、所あったっけ?


あるんだな、これが。

俺は、引き出しから、

パンフレットを出す。


へぇ。本当だ。2年も、

通ってて、知らなかった。


だてに、迎えに行ってた、

訳じゃないんだよ。


そっかぁ。さすが、誠だね。


予約すれば、衣装も、あるし。

幸恵の、

ウエディングドレス姿、

絶対綺麗だから、

見たいなぁ。と思って。


そうなんだぁ。じゃあ、

写真行こうかなぁ。


誠。なるべく、早い予約、

取ってよ。今なら、普通に、

着れるから。


わかった。じゃあ、今、電話

するよ。

パンフレットを見て、

電話をかける。。。


どうだった?


来週の、土曜日。六時からなら

空いてるって。どうする?


仕事、5時までだから、私は、大丈夫、だけど、誠は、

無理なんじゃない?


大丈夫、おやじ(社長)に言えば

駄目とは、言わないよ。


じゃあ、来週の、土曜日だね。


うん。俺も、早めに上がって、

5時位に、駅ビル行くよ。


そんな、話しをしながら、

幸恵を、早めに休ませて、

見ていた、俺も、そのまま、

幸せな、気分と一緒に、

寝てしまっていた。。。


































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