第47話 夫婦

婚姻届を、出した事で、

お互いに、取り敢えず、

電話連絡で、

知人などに、報告をし、

一段落すると。

もう、外は、

薄暗くなっていた。


誠、お腹空いてない?

幸恵が、部屋から出てきて、

お腹を擦りながら言う。


そう言えば、

今日、フードコートで、

ハンバーガーしか、

食べて無かったね。

お腹は、空いてるよ。


何食べたい?


しょうが焼きかなぁ。

味噌汁付きで。


しょうが焼きと味噌汁だね。

私も、お味噌汁好きだから、

すぐ作るね。

鼻歌を歌いながら、

台所に行くと、テキパキと、

料理を作る。本当に、幸恵は、

料理が上手い。


そんな、幸恵を、ちらりと、見ながら、テーブルを拭いたり、

最低限の、お手伝いをする。


凄い、いい匂い。お腹が、

ぐぅーっと鳴る。

腹減ったぁ。。

幸恵の後ろに立ち、

覗き込む。もうすぐだから、

ご飯よそって、待ってて。

そう、言われて。

茶碗を、握ると、

ご飯をよそり、

落ち着かずに、座って待つ。


出来たよー。

そう言って、カタンと、

テーブルに並ぶ、しょうが焼き

お味噌汁が、運ばれると、


幸恵が、座り、

食べたそうな俺に、

食べて。と、幸恵が笑う。


頂きます。

しょうが焼きを、箸で掴むと、

熱々のご飯に、一度載せ、

ふうっと、ひと吹きすると、

口に頬張る。

んーっ。

んーっ。

美味しー。

しょうが焼き、

キャベツ、

味噌汁、

と、黙々と食べると、

すぐに、ご飯が無くなる。

幸恵が、嬉しそうに、

誰も取らないから、

落ち着いて食べてよ。

と、微笑む。

うん。うん。と頷くが、

すぐに、おかわりをして、

その繰り返し。

結局、三杯おかわりして、

しょうが焼きが、

無くなった所で食べるのを、

終了した。


ご馳走様。美味しかったよ。

と言うと、


食べてるの見てれば、

わかるよと、笑われた。


後片づけを済ますと。


幸恵が、珈琲を入れてくれた。

なんて、幸せなんだろう。

そう思うと。

幸恵に、ありがとう。

と自然に言葉が漏れる。


幸恵が、俺の方を見ると、

今日さ、お風呂入ったら、


する?

と、可愛く笑う。


うん。いっぱいする。

と、笑顔で、俺が答える。


お風呂の後は、

長い、熱い夜を、二人で過ごし

入籍と言う、イベントは、

幸せな、一日のまま、

幕を閉じるのだった。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る