第46話 区役所 

幸恵が、外明るくなったね。

そう言って、

カーテンを、開ける。


朝のうちに、出し行こうか?

そう聞くと。


幸恵が、良いよ。と答える


身支度を整え、区役所に、

車で、行き、地下の駐車場へ

降りていく。。



車を降りて、ゆっくりと歩く。

寒いねぇ。

そうだね。

あ、あそこみたいだよ。

二人で、寄り添いながら、

目的の場所に。


区役所の、婚姻届は、24時間やっているので、何時でも

提出出来る。


ここだね。

二人で、

一瞬目をあわせてから、

お願いします。そう言って、

婚姻届を出す。

慣れた手つきで、すっと、

受け取ると、

受付のおじさんに、

おめでとうございます。

お幸せにと、言われた。


提出は、一瞬で、終わった。


あまりにも、早く終わって、

二人で少し、肩透かしを、

食らった感じ。

ちょっと、ぽかーんとして、


こんなに、

簡単に出せるんだねぇ。

と言うと、


うん。出したら、すぐに、

受け取って終わりなんだね。

と、幸恵も苦笑い。


せっかく、外に出たので、

車に戻り、この後どうするか、

二人で話し合う。


食料品が、少ないから、買い物

行こうか。と、幸恵が言う。


ちょっと、照れながら。

嫁のお願いじゃ、

喜んで、連れてきますよ。

と、ニコッと笑って答えた。


幸恵は、あ、そうか。嫁かぁ。

本当に、嫁になったんだね。

そう言って笑った。


そうだよ、俺の奥さん。


なんかさぁ、実感ないよね。

じゃあ、誠のこと、旦那って

呼べるんだね。


あ、そう言えば、

戸籍変わるから、色々、手続きしないと駄目なんじゃない?


なるほど。

全然考えて無かった。。


とりあえず、買い物行って、

帰ってから考えようよ。


食料品の、買い出しをして、

家に帰る。


俺の奥さんと。





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