第43話 新しい一歩

先日のことが、あって。

幸恵との、中がいっそうと、

深まった。

身体の関係じゃなく。

心の関係。

この人じゃないと、

駄目なんだと言う、確信。

心の中にあった、トゲの

抜け落ちた感覚。

そう言う確かな物が、

俺にはあった。


幸恵が、俺に、話しかける。

ねぇ。私も、色々言ったけど、

やっぱりさ、籍入れようか?


え、いいの?

その言葉に、嬉しくて、

そう答える。だってあの。。

そう言うと。

幸恵が続ける。

本当、色々考えたけど、

私、誠、以外考えられないし、

誠じゃないと、嫌なんだよね。


いや、俺もそうだよ。

俺も、幸恵以外なんて、

考えたくもない。

結局ね。色々考えても、

そう言う事なんだなぁって、

思ったの。

お父さんと、お母さんの事も、

そう言う事だったんだなぁって

だから、私から、

誠に、言おうと、思って。

あ、ちょっと、待って。

その先は、さ。言うの待って。

手を握るのも、キスも、

幸恵だったんだから、

それだけは、本当に、

譲って下さい。と頼む。


幸恵が、

うん。じゃあ、

誠の口から聞かせて。

と、微笑む。

深呼吸をして、言葉を出す。


幸恵、俺と、結婚して下さい。

と、微笑む。

誠のお嫁さんに、して下さい。

素敵な笑顔が、そこにあった。

俺は、彼女を、

抱き締めていた。


付き合った時間は、短い。

スピード婚かも知れない。

それでも、

最初から、感じてた、不思議な

感覚。

昔から、知っていたような。

安心出来る感じ。


入籍しても、それは、

只の、最初の一歩。

でも、確実に、恋人とは違う、

責任のある形。


そのまま、

幸恵と、二人で、婚姻届を、

貰いに行く。手を繋いで。。


幸恵、お父さんと、お母さんに

報告いかないとね。

うん。

でも、びっくりするよね。

きっと。。

調整中とか、言っちゃったし。

ほんとだね。と、二人で、

苦笑い。

さすがに、俺も、こんなに、

急だと、結婚式とか、

何も調べてないよ。


私は、別に、しなくてもいいよ

なんか、大変そうだし。


そうなの?普通、女の子の夢、

じゃないの?


私は、そんな夢もってないけど

ウエディングドレスだって、

写真だけで、いいし。


そう言う事、言う。


誠は、したいの?結婚式。

いやぁ。それは、普通さ、

お嫁さんの為に、

するんじゃないの?

そうなのかなぁ。

今年中に、考えればいいか。

うん。それで、良いよ。

だって、私は、誠の、

お嫁さんに、なれればいいから


そんな会話をしながら、

二人で帰宅した。





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