第19話 クリスマスの夜に

食事が終わり。2人で、

片付けをする。


片付いたテーブルに、

幸恵が、ケーキを出す。

生クリームの、2人で食べるには、大き過ぎるホールケーキ。


幸恵が、ローソクを立てる。


クリスマスも、ローソク立てるの?


俺が、そう聞く。


ん。どっちでもいいと思うけど

ほら。2人でする、初めての、

クリスマス記念日って事で。


なるほど。初めてが、記念日

だと、記念日だらけだね。

俺が笑う。


そうだね。幸恵が笑う。


2人で、ローソクを消し。


彼女が、ケーキを取り分ける


俺は、すっと、立ち上がると、タンスにしまっておいた

プレゼントを、彼女に渡す。


え。これって。。


うん。指輪。俺が、微笑む。

幸恵、モテるから、早めにさ

送ろうと思って。お守りにもなるだろ。


いいの?なんか。高そう。


そこさ。ありがとう。とかで、良くない?


ふふっ。と彼女が笑う。


手を伸ばし、んっ。と催促する


俺は、指輪を受け取り、彼女の

手を取り、指輪をはめる。


暫く、指輪を、眺めて。

ピッタリだね。サイズ、

いつ測ったの?


ん。寝てる時。俺が言うと


えっち。彼女が、意地悪そうに言う。


何でだよ。困った顔で俺が言う


誠。。ありがと。


気に入ってくれた?


うん。とっても。

ちょっと、照れて彼女が言う。


あのさ、これ。


彼女が、袋から出したのは、

マフラーだった。


これ。手編み?


うん。


マジで?


うん。


すっと、マフラーを巻いて、

どう?

と俺が満面の笑顔で、聞く


うん。イメージ通り。

似合う、似合う。と彼女が言う


うぁあ。俺、手編みのマフラー

貰うなんて、初めてだよ。

感激して。そのまま、マフラーを、していると、


部屋の中なんだから、外しなよ

彼女が、クスクス笑う。

喜んでくれて、作った甲斐が

あったよ。

彼女も、嬉しそうだった。


はい、はい。嬉しいのは、

わかったから。ケーキ食べるんだから、外しなさい。

彼女が、苦笑いした。


う。そうだね。残念そうに、

俺は、マフラーを外して、

気を取りなをして、ケーキを

食べる。


丁度いいね、甘さが。


うん。私も、うちのケーキ

好きなんだぁ。


俺は、3口で、ケーキを食べ

コーヒーをすする。


はやっ。もう少し、味わっても

良くない?彼女が笑う。

誠ってさ、リス見たいだね。


へ。俺が言うと。


だって。いつも、

頬張って食べるから。

彼女は、クスクス笑う。


だってさ、美味しい物は

頬張って食べた方が

美味しいよ。

俺が、自信ありげにそう言う。


そうなんだね。

また、彼女が笑う。


そんな、時間を過ごしながら、幸せな、クリスマスは、

幕を閉じた。






















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