第7話 仕事

何時も通り、起きて、何時も通り、仕事に行く。。

中卒で、働き始めた時は、周りが、大人しか、いなくて。

人一倍、なめられないよう、働いた。

上手く出来ない時、周りより時間が、掛かった時。。それでも、働いた。

彼女が、出来る事あったけど、この時は、同世代の子が、持っていたのは、

ポケベルが、主流だった。

つまりは、現場に入ると、場所によっては、電話が、出来なかった。

そのせいもあり、日曜日しか、休めない俺は、付き合う事が、永続きしなかったのだ。

あれから、数年で、携帯電話が、普及して、今に至る。


それに。。幸恵と逢ったのは、根拠も何もないけど、

運命なのかもと。真剣に思ってる自分がいる。。


休憩も、終わり。


「さて、今日から、何としても、

外周りの配管終わらすぞ。来週、

雨だからな。」


周りに声をかけ、休憩所を出る


職人の世界は、実力社会だから

職長になると、現場での責任、管理が、乗ってくる。それだけに、年配の方とかにも、要点を伝えて、仕事の流れを、作り続けないといけない。


幸恵と、付き合ってから、妙に

やる気が、出て。。いつも以上に、頑張れてる気がする。。


「集中。集中。」


足場を登り、施工状況を確認して、外部から、遠目に、仕事の動きを、眺めていた。。


この流れなら、明日の残業は、しなくても良いかも。。。


そう思い、次の材料の手配や、搬入計画の、書類出だして。


少し早めに、残業を、切り上げた。


パッと、視線を向けると。

何故か、

目の前に、幸恵がいた。。


ちょっと、仲間に見られるのが、照れ臭い。


「ちょっ。ちょっ。ちょっ。」


幸恵の手を引く。


「え。何。何。」


幸恵が、そう言うのを、近くの自販機の、隣まで、連れて来た


「どうしたの?」


「いや、駅前のビルって、

言ってたから。見に来た。てへへ。

作業着ってそう言うのなんだ。」


幸恵が、そう言うと、早く逢えた、彼女に、抱きついてしまった。


「ちょっ、誠さん。」


びっくりして、声を漏らす。


抱きついておいて、照れる俺。


「ごめん。服汚れてないよね、。」


「いや、嬉しくて。。つい。。」


「大丈夫。なんか、胸のペンが、

刺さって、ちょっと、痛かっただけ。」と、

苦笑いして、幸恵が言った。


「今日、終わったんだけど。。

八時半なら、ご飯一緒出来るよ。」


俺がそう言うと、


「じゃ、ファミレスで、

待ってる。」


と、にっこり笑ってくれた。


知らなかったが、

彼女の、家から、あのファミレスまでは、徒歩3分の距離らしい。


俺は、見ていた、仲間や、知り合いに、冷やかされながら、

照れると、同時に、

苦笑いしながら、現場を出た。


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