第3話馬鹿は飲めない
馬鹿は飲めない、利口は行かない蛸ん壺。
今日も、午前中勉強していたので午後から蛸ん壺でビールを飲んだ。
ボジョレーの話し、扶養家族の収入、はたまた酒税法の話しになった。
僕は取り敢えず、意見は聞く。聞いていて、反論するタイプ。
頭ごなしに相手を批判はしない。
テレビで馬のレースで重い荷を繋がれ、ムチ打つ映像が映った。
店内は賛否両論。
動物虐待と言う者がいて、じゃあ猿回しは虐待じゃ無いのか?と、意見は別れた。
僕は黙っていた。明確な解が判断付かなかったからだ。
そのレースは馬には過酷だが、育てる人間は愛情を持って育て、騎手も愛情を育む。
だが、レースはムチ打って重い荷を引かせる。
上げ馬神事も動物虐待となった。
僕が、法学部の時は、動物愛護法がなかったので、器物破損扱いだった。
この店はメンバーによって、レベルの低い客、面白い知恵の泉になる客の極端な振幅具合が生じるが、僕は飲む時はその人の知識に興味がある。
馬鹿みたいに騒ぐ年齢では無い。
飲めば知識の話しになるが、それは僕にすればとても面白い酒になる。
僕が飲酒を始めた時は2級酒なんて無かった。
今は、吟醸、大吟醸だ。
あれは、米の削り具合いに関係する。その時代を知ってる人間の話しは面白い。
僕の周りには、色んな人種がいる。
その人の武勇伝を聞くのもまた一興。
僕に武勇伝なぞない。
だからと言って、勉強ばかりしていた訳でも無い。
バランスだ。
今は、民法と行政法をかじった程度だが、午前中の勉強は力になると思う。
8時には寝て、夜中風呂に入り勉強する。
今日の蛸ん壺は楽しかった。
潤一が逆に説教されているのが忍び無かった。彼にも悪い所はある。
だが、彼はハンディを背負っている。
それを周りも考慮すべきだが、奢ってもらってばかりいるとアンチも増える。
だから、馬鹿は飲めない、利口は行かない蛸ん壺なのだ
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