第九話 姫神龍耶と龍泉銀河と巳滝星夜 その3-時昏夕希-
今私、時昏夕希は喫茶店にいるのだけど…何故か華龍さんに怒られている。
「夕希ちゃん。りゅうちゃん通して銀河ちゃんから聞いたんだけどお寝坊さんだったらしいね?銀河ちゃんには散々寝坊しない様にって言ってみたいだけど」
「は、はい…。いやぁ布団が気持ち良くてついつい予定の時間より多く寝ちゃいました。…アハハ」
銀河のやつ。華龍さんに言いやがって…しかし!華龍さんに怒られるのも悪くないっ!!
怒ってる華龍さんも可愛い♡
「もうっ…それに私との今後のデートの時もお寝坊さんになるかも知れないと思うと寂しいなって」
「それは絶対にしないです!華龍さんと過ごす日々は私にとってかけがえのないものなので」
「本当に?」
「ほ、ほんとうです!」
「そっか。なら信じるね♪話がズレちゃったけど約束がある日お寝坊はしないでね♡」ニコニコ
「はい♪絶対にしない様に心掛けます!」
これ…華龍さんに丸め込まれた感じがする。そんな事ふと思っていると喫茶店のドアが勢い良く開いた。そんな開け方したらドア壊れちゃうよ
「華龍さん!愛龍さん!獅凰さん!連れてきたよ。ってその子誰ですッ!?」
私もこの子誰って気持ちだよ。金髪JKちゃん
私と金髪JKちゃんの心情を汲み取ったかの様に龍耶さんが説明した。
「夕希、この可愛くて超絶天使で何しても愛しい子が龍崎祈織ちゃんだよ。」
「ちょッ!!バカじゃないの!?/////」
「ほらほら、祈織ちゃん。挨拶してね♪夕希もね」ニコッ
私と祈織ちゃん?はお互い丸っきり初対面だったので挨拶をした
「しょうがないな…ごほん。龍崎祈織と申します。よろしくお願いします。」ペコリ
「私は時昏夕希。龍耶さんとは中学からの付き合いで先輩と後輩の間柄だよ。よろしくね〜♪因みに華龍さんとは真剣に交際してる。」
なんだかんだ言って礼儀が正しい子だ…見た目的にも可愛いし。は…!私には華龍さんがいるから!それに祈織ちゃんに目をつけたら龍耶さんにブチされる。龍耶さん怖いし
「ねえ、夕希。祈織ちゃん可愛いでしょ?でもあげないよ。僕の大切な人だから」ニコッ
笑顔が怖いです…龍耶さん
「そういえば…銀河と星夜は??」
私は辺りを見渡した。あれ…?あの二人も来たんだよね??そんな事思ってたら視界が真っ暗になった。そう、目隠しされたのだ。この手と私を目隠しできるのは数人しかいない。
龍耶さんと華龍さんと残り1人は…
「おーい銀河。目の前が真っ暗で見えないんだけど〜〜離してくれません??」
「嫌だね。寝坊した罰だよ」
「そうだよ。夕ちゃん」コチョコチョ
「星夜…やめてw脇はダメだって〜ははははっww」
なんと言う可愛い罰だ。こいつのこういう所、昔っから変わらないなぁと感深くしていると横から脇を擽る両手が現れた…これは星夜だね。全く君達は…
「はぁー…はぁー…はぁ……君達には負けたよ。銀河、星夜」
「そりゃどうも。それとまた寝坊したらこれ以上にくすぐりの刑にするからね」
「今度は銀河ちゃんと私でね♪」ワキワキ
この2人、めちゃくちゃ相性良いでしょ
これは私の体が持たないなー
擽られるの結構体力いるんだぞ?
「さて…夕希は2人からお仕置されたみたいだしとりあえずキミ達何飲む?」
龍耶さんは気を遣ってくれたのか私達に何を飲むか聞いてきた。そういえばここ喫茶店だったわ…まだお客さんは入ってないみたいだけど
「私はレモンティー」
「僕は…ブルーマウンテン。星夜は?」
「私は…ココアにしようかな?」
「了解。まぁゆっくりして行ってよ。それと星夜、銀河。あとで話があるからね」
「わかりました」
「はい」
なんか一瞬重たい空気が流れた気がするけど気にしないでおこう。私の野生の勘がそう言ってる。たぶん星夜の事だろうと…。最近心が苦しそうだもんね。そうさせてる当の本人の銀河は気づいてないという鈍感ぶりだけど
お互いすれ違う前に解決して欲しいなって私は思った
私達は注文した飲み物を受け取り少しの間
雑談を楽しんだ。この後、星夜と銀河は龍耶さんに呼ばれ店の奥へと姿を消した。何事も無く無事にこの話に決着がついて欲しいと私は切に願った
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