第八話 姫神龍耶と龍泉銀河と巳滝星夜 その2-龍崎祈織-

私と銀河ちゃんは待ち合わせの場所に着いて龍耶さんを待っていた。銀河ちゃんと他愛もない話をしていると肩を叩かれ私は背後から声をかけられた


「ねえねえキミ達、ボクとお茶しない?すぐにそこについ最近オープンした喫茶店あるんだけど行かない??」


新手のナンパかなと警戒して振り向いて見るとそこには見知った顔でハニカム龍耶さんの姿があった。声のかけ方がナンパっぽいのは昔から変わらないんですね


「り、りゅうかさん…!?」


「龍耶さん、お待ちしてました。それとその手…星夜の体から離してくれませんか?」ニコッ


「どうも龍耶さんだよ~。ん?銀河ちゃん、やきもちかな?ふふっ、心配しないでも大丈夫だよ。星夜は取らないから安心して」ニコッ


銀河ちゃんと龍耶さんが何故か私を挟んで笑顔で圧を放っていた…この2人やっぱり同じ系統だ。そんな事思ってると龍耶さんの横から長い金髪で可愛らしい女の子がこっちを見ていた。年齢的には高校生ぐらいかな?龍耶さんが大好きなそうな子だなぁ


「初めまして。龍崎祈織と申します。うちのバカがご迷惑おかけしました」ペコリ


「ううん、大丈夫!私は巳滝星夜って言うの。龍耶さんとは中学時代の先輩と後輩ってだけだから…祈織ちゃんは龍耶さんの恋人さんかな?」


「んなッ!?いやいやいやいやいやまだそんな間柄ではないですッ!!断じて!//////////」アタフタ


「でも今、""うちの""って…」


「偶然です!龍耶さんとは知り合って間も無いし!それと!喫茶店に行くんですよね?私が案内しますね」ニコッ


祈織ちゃんは恥ずかしさを隠そうとしたのか話を替えた。まだそういう間柄じゃないんだ。そうは見えないけど…なんか龍耶さんがこっちを見てめちゃくちゃ微笑んでるし。祈織ちゃん可愛いですよね分かります。龍耶さん


「という事でボクの祈織ちゃんがキミ達を喫茶店にご案内してくれるみたいだよ。良かったね〜〜」ニコニコ


「このバカはほっといて行きましょ。銀河さん、星夜さん」ニコッ


「祈織ちゃん、素っ気ないな〜でもそんな所も好きだよ」ニコッ


「はいはい」スンッ


これは何処からツッコめばいいのか分からない…銀河ちゃんも同じなんだと思う。というか私の知ってる龍耶さんとは随分かけ離れてる…。祈織ちゃんが相手だから??

あの龍耶さんをここまでにするんだから凄いな祈織ちゃん。そう思ってると龍耶さんが耳打ちをしてきた。私が悩んでる事をだ…


「星夜。喫茶店に着いたら少しお話しようか。キミ、悩んでるみたいだからさ」


「はい…。」


「銀河も一緒の方がいい?そのモヤモヤしてる感情…僕や祈織も経験した事がある感情だと思うしそれに…いやこれは後々話そう」


「そうですね…。銀河ちゃんに嫌われたりしないか心配だけどやっぱり銀河ちゃんにも聞いて欲しいし」


「うん。そうだね。好きな人には自分が抱いてる気持ち知ってもらいたいもんね」


真面目な龍耶さんって本当にカッコイイ…

銀河ちゃんも時々真面目になるしこの系統は真面目になると余計にかっこ良く見えちゃうなぁ


「それじゃ行こうか。それと銀河…。星夜から目を離したらダメだからね。いい?絶対にだよ」


「…??よく分かんないけど分かりました」


銀河ちゃんは龍耶さんに急に言われて疑問符を思い浮かべていた。まぁ…銀河ちゃんはこの意味がまだ分かってないからその反応で合ってるよ


「龍耶さーん!銀河さーん!星夜さーん!行きますよ〜!!!ほらほら早く〜〜〜」


「はいはーい!…うちの姫様がお呼びだね。」


「そうですね」


「祈織ちゃん待たせるのも悪いので行きましょ」


「そうだね」



私達は祈織ちゃんの案内で龍耶さんの家族が経営してる喫茶店に向かうのであった


…そういえば夕ちゃんは今どうしてるんだろう??

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