ケース4 真夏の足ツボマッサージ
ジリジリした日差しが容赦なく降りそそぐ。
立っているだけで汗が噴き出し、苛立ちとだるさを連れてくる。
手で顔を扇ぐが、熱風が頬をわずかに撫でるだけ。
乱立したビルと大量の車、熱された道路がより暑さを強調する。
「あっついな……」
額から流れる汗を拭う。
すれ違う人はみんなうんざりした表情だ。
俺と同じように、ジャケットを手に持つサラリーマンも疲労困憊した顔の奴ばかり。
暑すぎる。
地球は一体どうなってるんだ。
「こんだけ暑いから、みんな避難してんのかね……」
さっきから涼める場所を探して彷徨っているのだが、どの店も人が多くてゆっくりできそうにない。
普段使う店は全滅だ。
俺くらいになると、どの駅にも『ここでならサボっていても大丈夫』という店を抱えているものだが、こうなると困る。
どこでもいい、というわけにはいかない。
「かといって、こんなクソ暑い中、探し回るのもな……」
ぐったりしながら、地獄のような道を歩く。
体力下り坂のおっさんには本当に辛い。
どこからかセミの鳴き声が聞こえてきて、苛立ちが加速する。
なんであいつら、これだけ暑いのに元気なんだ。
「ん?」
仕方なく店を探していると、人気のない通りに出た。
連なるビルには飲み屋の名前ばかりが書かれ、今はどこも静かだ。
そのビルのひとつに目が惹かれる。
小さなビルの前に簡素な看板が置いてあった。
『マッサージあり〼』
「はあ。マッサージねえ」
見上げると、五階建てのビルの最上階にマッサージ屋はあった。
ほかの四つはすべて空き店舗らしい。
「こんな場所にマッサージ屋なんてあって、客は入るのかね」
そう呟きながら、気付けばエレベーターのボタンを押していた。
普段はマッサージ店なんて利用しない。
思うに、この暑さでまともな思考回路ではなくなっていたんだろう。
それは、エレベーターが故障中と気付いたあとの行動からもわかる。
「壊れてんのかよ……。このクソ暑い中、階段を上れってか」
悪態をつきつつ、俺は階段を踏みしめた。
普段なら絶対この時点で帰っている。
狭くてボロい階段を、かんかんかん、と上っていく。
「あぁ……、しんどい……。こちとらおっさんだぞ……」
ぜぇぜぇ言いながら階段を上り切った。まただらりと汗が流れる。
店の扉に目を向けた。
入り口も看板と同じく、非常に簡易だ。
かろうじて、あぁお店だ、とわかるほど。
大丈夫なんかね、この店。
そう思いつつも、俺は扉を開けた。
「……あー。涼しい」
扉を開けた瞬間、冷たい空気が身体を癒す。極楽だ。
すぅーっと汗が引くのを感じ、俺は吸い込まれるように店の中に入った。
からから、からん。
入店を知らせる鐘が鳴る。
中は意外にも――本当に意外にも、とても綺麗だった。
ビルの一室には違いないが、明るくて清潔感のある店内だ。
カウンターに汚れはなく、新品をそのまま置いてあるかのよう。小ぶりな観葉植物も品がよい。
白のパーテンションで店の奥を隠しているが、ここからでも大きな窓が見えた。
都会の真ん中にある割に、ビルの間を抜ける空がよく見える。
陽の光をたくさん浴びて、なんとも明るい店内だった。
「あ、いらっしゃいませー」
元気のいい女性の声が聞こえてくる。
しかし、店の奥から現れた店員を見て、俺はぎょっとした。
「え、ここってそういう店?」
奥から出てきたのは女子高生だったのだ。
白いサマーセーターに包まれたブラウス、赤いリボン、プリーツのスカート。
どこをどう見ても制服だ。学生服の方。
あどけない顔をした少女で、化粧っ気もほとんどない。
それほど長くない髪を後ろで括り、そこからちょこんと髪の束が飛び出している。
女子高生が突然現れ、面食らっていると彼女が首を傾げた。
「あれ? お客さんですよね?」
「そうだけど……、ここってマッサージ店じゃないの? JKなんちゃらとかそういうタイプのやつ?」
さすがに仕事中に風俗やそっち系の店はいかんだろう。
しかし、目の前の店員は呆れ顔を作った。
「お客さん、うちは普通のマッサージ店ですよ。風俗ならほか当たってくださいな。えっちなのは何もないよ」
「あぁ、そう……、それならいいんだが。じゃあなんで君は制服着てるの? 高校生だから?」
「んなわけないでしょう。これはあたしの趣味」
からからと彼女は笑う。
いや、仕事中に趣味で制服を着るのもありえないと思うが。
「若いって言ってもらえるのは嬉しいですけどね。さすがに高校生は苦しいでしょ。一応、これでも店長」
自分の胸に手を置きながら、明るく笑う。
見たところだいぶ若く見えるし、制服を着ていたら高校生にしか見えない。
それが店長だというのだから大したものだ。実際はいくつなのだろう。
俺が彼女をじろじろ見ていると、その視線を誤解したらしく、慌ててカウンターの上に手を向けた。
「ええと、それでお客さん。コースの方はいかがいたしますか」
「あぁ……、どうしようかな」
正直、何も考えていない。
暑いのが嫌なだけで、時間を潰せたら何でもよかった。
すると、彼女はにんまりとした笑みを浮かべる。
「お客さん、不摂生っぽいし、足ツボとかどうですか。不健康な人ほどオススメ」
「失礼だな君は」
確かに不健康だけれども。
足ツボと言えばテレビで芸能人がやられて、痛い痛い痛い! なんて騒いでいる姿を思い浮かべる。
足ってそんなに痛くなるもんなのか? と割と興味深くはあった。
しかし、痛がる姿と彼女の発言に不安を覚える。
「……足ツボって痛いんじゃないの?」
「身体に悪いところがあると痛いですよ。その部分を刺激して、身体を正常に戻していくっていうのがマッサージだから」
「ふうん……。興味あるけど、痛いのはやだな」
「もちろん、そこは調整しますんで。痛かったら言ってもらえれば。それに、足ツボっていうのは痛気持ちいいもんですからねえ。痛いのがまたいいんすよ」
「……」
うっとりしながら彼女は言う。
痛いのが気持ちいい、っていう感覚はよくわからんが。
せっかく興味があるのだから、試してみるか。
「じゃあこの足ツボコース60分ってやつで」
「はいはい、ありがとうございます。じゃ、こちらにどうぞー」
彼女に案内されて、店の奥に進んでいく。
制服姿の少女……、少女ではないらしいが、少女にしか見えない制服の女性についていくのは不思議な体験だった。
「では、こちらで着替えてもらえます? 下だけ替えればいいから」
手渡されたのは、カゴとスウェットみたいな半ズボン。
試着室のような場所で下だけ履き替える。
着替え終わると、そのまま部屋まで案内された。
マッサージ店といえばベッドに横になるイメージだが、案内された場所には大きな一人用のチェアが置いてあった。その前に小さな台がある。
「どうぞ、座ってくーださい」
言われるがままに腰掛ける。
座り心地のいい椅子で、歩いてきた疲労が一気に取れてきた。
あー、疲れた。
そう言いたくなる。
「お客さん、よかったら顔拭いてくださいな」
「ん……、ありがと」
彼女は小型の冷蔵庫からタオルを取り出すと、俺に手渡してくれる。
程よく冷たいタオルで、もらった瞬間にひんやりと手を癒した。
たまらず、そのまま顔に押し付ける。
その瞬間、火照った顔から熱が取れていき、気持ちよさに声が漏れた。
汗の不快感もいっしょに取り去ってくれる。
「あぁー……、冷たくて気持ちいい……」
「外あっついもんねぇ」
彼女は愉快そうに笑いながら、何やら準備を進めていた。
からからん、と氷がぶつかる音がする。
「お客さん、飲み物どうですか。身体冷やすのはよくないけど、こんだけ暑いとね」
言いつつ、彼女は簡易なメニューを差し出してくれた。
「あ、お酒はないよ」
「わかってるよ。俺をなんだと思ってるんだ」
「お仕事おサボリ中の不良サラリーマン?」
「それは合ってるけど。じゃあ、そうだな。サイダーもらえる?」
普段は頼まないジュースを注文する。
ウーロン茶やミネラルウォーターもあったが、サイダーという文字にやけに心惹かれた。
彼女は氷の入ったグラスにとぽとぽとぽ……、とサイダーを注ぐ。
しゅわしゅわしゅわー……、と耳心地のいい音が聞こえてきた。
「はい、どうぞ。ちょっと準備してくるんで、これ飲んで待っててください」
サイダーを渡し、彼女は部屋の外に出ていく。
ストローに口を付けると、爽快感のある香りが口の中を満たした。
爽やかな風味と炭酸のしゅわしゅわとした刺激が心地よい。
「はー……。なんか、妙に落ち着くな……」
椅子にもたれかかりながら、涼しい部屋で冷たい飲み物を楽しむ。
外は真夏の灼熱地獄。
これだけですごく贅沢な気がしてきた。
「はいはーい、お待たせ」
小さなカゴを抱えて、彼女が帰ってくる。
俺からコップを受け取ったあと、彼女はいそいそと準備を進め、俺の足元にしゃがみこんだ。
「それじゃ、始めていきますね。失礼しまーす」
彼女は俺の足を掴むと、自身の膝に乗せた。
靴下を脱いだとはいえ、汗をかきながらずっと歩き続けた足だ。
そこに彼女の手が触れるのは申し訳なかったが、気にする様子はなかった。
カゴの中のタオルを手に取る。
「まずは足を拭いていきます。綺麗にしないとね」
タオルはほかほかと湯気を放っていた。
それが足に包まれると、ほう、と息を吐きたくなる。
「熱くない?」
「だいじょうぶ」
涼しい部屋の中では、温かいタオルでも問題なかった。
むしろ気持ちいい。
彼女はタオルで、きゅっきゅっと足を拭いていく。
足も十分に汗をかいていたので、タオルで拭いてもらうとサッパリした。
この時点で……、ちょっと……、良いな……。
足ツボマッサージの意外な魅力に身を任せていると、彼女の手が指の間に進んだ。
「指の間もしっかりと拭いておきましょうね。汗をかいて汚れやすい部分ですから」
丁寧にひとつひとつ、指の間をタオルで拭っていく。
彼女の指が、俺の指の間に収まる。
そこからぐしぐし……、ぐしぐし……、と拭き取られるのは結構くすぐったい。
しかし、同時にぞわぞわっとした。
くすぐったいけど、気持ちがいい。
でもちょっと笑いそうになる。
堪えきれなくなる前に別の場所に手が移り、よかったような残念なような。
「はーい、綺麗になりましたね」
足のつま先から太ももまでしっかりと拭ったあと、彼女はタオルを仕舞った。
今度は俺の両足を台に乗せる。
そのあと、何かの液体を手に付けて、両手を刷り合わせた。
しゅるしゅるしゅる、という音に加え、何やら粘り気のある音もついてくる。
「それでは、触っていきますねー……」
彼女は俺の右足を手に取ると、手についた液体を足に移していく。
どうやらこれで滑りやすくしているようだ。
そのおかげなのだろう、スムーズに指が足を這っていく。
確認するように指が足を隅々まで撫でていった。
「おっと。お客さん、だいぶ足が疲れてますねえ。歩くことが多いのかな?」
彼女は苦笑しながら言う。
疲れてるなー、これはひどいなー、なんて呟いていた。
でも、指がすりすり、と足を擦る分にはいい刺激だ。
なんだか既に心地よい。
ちょっとした刺激が足をすぅっと気持ちよくしてくれる。
「んー。じゃあそろそろ押していきますね。痛かったら言ってくださーい。ほい」
「――――――――ッ!」
彼女がぎゅ、と指を突き入れた瞬間、目ん玉が飛び出るかと思った。
鋭くて重い痛みに空いた足が持ち上がる。
あが、と妙な声が飛び出した。
「いっだ……! なにそこ、あぁ……、痛ぇ……!」
「あ、ごめんなさい。まー、ここはどうしてもねー、痛くなる箇所だから」
何てことはないように、彼女はすりすりすり……、と足を擦る。
そうすることで痛みが散っていくようだった。
彼女が押したのは足の中心、凹みのある部分。内側あたりをぐーっと押したのだ。
あそこまで痛くするのに、どれだけの力を込めたのだろうか。
「言っときますけど、ぜんぜん力入れてないですよ? お客さんの身体が思った以上にへろへろなだけです。この辺りとかわかりますかね」
「ぐ――――っ」
ぐりぐりと指で押され、痛みがまた襲ってくる。
「ここは胃、そこからここは肝臓の反射区なんです。ゴリゴリしたものがあるのがわかります? ここにゴミが溜まっちゃってるんすよ」
確かに何かの塊っぽいものが、足の中に入っている。
それが指で刺激されるたび、重い痛みがずぅんと跳ね返ってくる。
しかし、なぜだろう。
痛い。
めちゃくちゃ痛い。
痛いのは痛いのだが、同時に気持ちいいのだ。
いてぇ……、と思いながらも、やめてほしくはない。
妙な快感が俺を魅了していた。
「お客さん、お酒好きそうだもんねぇ。ガブガブ飲んだりしてない? しかも夜中に何かを食べながら、とか。あんまり負担掛けちゃダメですよー。だからこうなる」
「いたたた……! ぐ、いった……!」
容赦なく指が動く。
彼女の指の腹がぐぅーっと足の真ん中を押し込み、そのまま指が足の内側へ滑っていく。
ぐーっとした痛みのあと、またぐーっとした痛み。
しかしそのあと、
「あー……っ。そこ……、いい……っ」
ぎゅっとした快感が追いかけてくる。
「ここのゴリゴリが取れると、スッキリすると思いますよ。血をちゃーんと流してあげないとね」
ぐりぐりぐりーっと、足の奥のゴリゴリを刺激している。
的確に位置を指が掴んでいた。
そこを指がつつき、がりがりと塊が削られているかのようだ。
不思議と本当に削れていく感覚がする。
強固な凝りの塊が指によって、徐々に剥がされていく。体積が減っていく。
それに痛みは生じるものの、同時に快感も生まれていく。
「お客さん、痛いですか? もう少し弱めます?」
「いや……、痛い、けど。気持ちいいから。このままで頼む……」
「了解」
彼女はそのまま指をグリグリと押し付ける。
しばらく続けてもらうと、足が少しずつやわらかくなってきた気がする。
痛みも徐々に減って、ため息が出るような心地よさが身体を満たした。
十分に足をほぐしたあと、今度は別の場所に移っていく。
そして、また鋭い痛みが襲った。
「ぐっ――――――――」
「あれ、お客さん鼻炎ひどかったりします? ここ、鼻が悪いと痛くなっちゃうんですけど」
彼女は足の親指を器用に刺激していた。
指の第二関節を使って、くにくにくに、と。
動作としては可愛らしいものだが、その刺激は全く可愛くない。
「いつつ……、そこ、いったい……!」
「でしょうねえ」
彼女は笑いながらぐりぐりと刺激し続ける。
手がバタバタと揺れるが、その痛みはやはり癖になるものだ。
気のせいだろうに、なんだか鼻がスッキリしてきた。
「ここは目のツボ。パソコンばっかやってると、痛くなるんですけど」
「ぐ……! そこも、痛い……!」
「お客さん、悪いところしかないの?」
親指と同じように、人差し指や中指も彼女はぐりぐりと押していく。
そこにもゴリゴリしたものが潜んでいるのか、彼女の刺激に痛みを発していた。
強烈な痛みと、それについてくる快感。
痛気持ちいい、とはこういうことか。
そのあとも、その感覚に身を委ねる。
「あとはここも。ぐりぐりー」
「うぐ……」
足のツボは多岐に渡るらしく、足の甲の外側なんて部分も刺激された。
わかりやすいくらいゴリゴリと音が鳴り、ぐりぐりと押されるたびに快感が押し寄せてくる。
痛みももちろんあるけれど、押してもらったあとはとってもスッキリした気分になる。
「……………………」
しばらく足ツボマッサージは続いたが、そのおかげでなんだか足が軽くなった気がする。
今は彼女の五本の指が、俺の足の指を挟んでいた。
そのまま、ぐーっと足を後ろに倒される。
まるでストレッチをしているかのような心地よさ。
今度はくるりくるりと足を回す。
ゆっくりゆっくりと。
これは本当にストレッチなのかもしれない。とても気持ちがよかった。
足の疲れが剥がれ落ちていく。
あまりにも心地よい時間に、さっきからずっとウトウトしていた。
しかし、幸せな時間はいつまでも続かない。
一時間は瞬く間に過ぎていった。
「あの、店長さん。ここって延長とかってできる?」
俺の足をじーっと見ながら回している彼女に、そっと尋ねる。
すると彼女は申し訳なさそうに笑った。
「ごめんなさい、このあと予約入ってまして。うち、あたしひとりで回してるから」
「あぁそう……」
そうか、予約か。
次来るときはちゃんと予約しようかな……。
「はーい、終了です。だいぶスッキリしたんじゃない? 今度はあまり疲れを貯めないようにしてくださいねー」
最後に足をタオルでしっかりと拭き取ると、彼女は立ち上がって笑顔でそう言った。
「はい、こちらレシートです。ありがとうございました。また来てくださいねー」
「ん、ありがと」
「お客さん。あんまり飲みすぎたらダメだよ」
「ちょっとは気を付けるよ」
カウンターにもたれ、フランクに手を振る女子高生に背を向け、俺は店から出ていく。
すると、うだるような暑さも戻ってきてうんざりする。
せっかく癒されたっていうのに。
「お。でも、足が軽い」
階段を下りる足の軽快さに驚く。
さっきまでのダルさや疲れが嘘のようだ。
ただ、せっかく疲れを取ってもらったのに、また疲労を貯めることを勿体なく感じる。
俺はかんかんかん、と階段を下りていった。
夏の日差しは容赦なく、涼しかった身体もあっという間に汗ばんできた。
でも、気分はいい。
少しの倦怠感はあるものの、身体はちょっぴり元気だ。
「たまには、もう少し頑張るか」
サイダーの爽やかさを惜しみつつ、俺は熱した道路を歩き出した。
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