落ち着こう
奈美ちゃんに変なスイッチが入ってしまった…。
ヤバくね…⁉︎
オレもオトコなんで…そんなことされると…やっぱりね?
いくら妊娠中とはいえ、好きな人からの攻めは…正直非常に耐えがたいっす‼︎
オレは奈美ちゃんに抱きついた。
「奈美ちゃん…奈美ちゃん…っ」
ついうっかりオレもスイッチがオンになってしまった…。
暴走して犬みたいに奈美ちゃんの首とかをチュッチュしていた。
‼︎
落ち着け‼︎
オレよ‼︎
奈美ちゃんは、妊婦さんなんだぞ‼︎
今は、安静だ‼︎
そう、安静‼︎
はしゃぎ出したオレの心臓…そして荒くなる呼吸をなんとか落ち着かせて、大きく息を吸った。
そして、邪悪な心を思いっきり吐き出した。
ハアーっと。
そんな様子を見て奈美ちゃんは、
「壮太?続けていいよ?」
なんていうんですよ⁉︎
やっことさオフになったスイッチを奈美ちゃんのひとことでオンにされる!
えっ⁉︎いいんっすか⁉︎
そんなこと言われたらコザルみたいに奈美ちゃんに飛び乗りますよ?
またもはしゃぎ出した心臓。
パクパクパクパク鼓動を早めて喜んでおります。
なんなら脳みそも赤や黄色に点滅してるくらいどうにかなっております。
…
あー、、、落ち着け‼︎
オレ‼︎
しずまりたまえ‼︎
…
どうにかスイッチをオンにしないため自分でセルフブレーキを危機一髪でかけることになんとか成功した。
ホッ
まったく奈美ちゃんったら。
「もう、奈美ちゃんってば積極的だよ。それより今後のことについて話し合おう」
と、真顔のオレを見て奈美ちゃんは驚いた顔をした。
「えっ?今後についてさっき話したよね?他にも何かあるの?」
と不思議そうだった。
「いや、子供このとは親にどういうとかさ」
と真面目に言った。
なのに奈美ちゃんは、
「それは…できてから相談すればよくない?ってかさ、わたし…できれば高校生の間は、キスとか軽いイチャイチャてきなことが望ましいかなって思ってたんだけど…でも、壮太がそんなにしたいなら…いいよ?先のことだって真剣に考えてくれているみたいだし。」
と、言い出した。
ん?
なんだって?
ん?
したい?
え?
いや、そりゃぁ…したいよ‼︎
って、今…なんの話し合い⁇
「えと…奈美ちゃん…オレ、したいけど…でも産まれてからきちんとしてからしたい」
とこたえた。
すると奈美ちゃんは、
「産まれなくない?まずそういうことしないと産まれないでしょ?」
とオレを不思議そうにみた。
…
ん?
「…いや…奈美ちゃんと元カレの子どもがきちんと産まれてオレが正式な父親になってからって話なんだけど」
と奈美ちゃんを見ると、奈美ちゃんは…
「え?どんな趣味⁇冗談だよね?」
と、少しひいていた。
やっぱり…オレは父親にはなれない?
不合格ってやつっすかね…
さっきは、オーケーもらえたと思ったんだけどな…。
…
「やっぱり…ヤダ?」
恐る恐る奈美ちゃんに再確認。
すると奈美ちゃんは、
「モトカレってなに?やっぱりモトカレがどうしても気になる?」
とオレをまたじっとりした視線で見てきた。
「元カレは、元カレだよね。奈美ちゃんの前に交際していた彼氏だよ」
というと奈美ちゃんは、
「えっ?そっち?待って。元カレとかいまさら関係ないし…」
と不思議そうな表情を見せた。
「…逆に元カレにそっちもこっちもなくない?」
とオレが質問すると
「…わたしは、友達のモトカレの方かと思った」
と言い出した。
「え?友達?」
「うん。モトヤ カレン、通称モトカレ」
「えええー⁉︎あー…確かにそんな名前の友達奈美ちゃんいるって言ってたね」
「うん。この前はじめて壮太の部屋にお邪魔したとき壮太がいきなりモトカレ通称、モトヤカレン呼びたいっていったから、わたし悲しかったんだよ?」
と、かわいい顔で訴えてきた。
「モトカレ…か。違うよ‼︎それは誤解だよ‼︎オレが言ったのは元カレの方ね。昔の彼氏」
と慌てて訂正した。
すると奈美ちゃんは、
「もうずっと口聞いてないのに、なんで元カレ呼びたかったの?」
と不思議顔をした。
…
あれ?
あの携帯のメッセージって…たしか…モトカレって入ってたな…。
てことは、あの産まれるとかウケるって送ってきたのって…友達か…。
じゃあ、奈美ちゃんは一人で産むつもりだったのかな。
元カレには、言わずに…。
なんだ…友達に相談してたのか…。
でも、これじゃ全然解決してないよね…
とりあえず落ち着け。
オレよ。
…
続く。
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