166.エルフ対策会議
「ふふふ……じゃーいあーんときりーんぐ!」
「ミソラ、よだれが垂れてますよ」
「ふふふふふ」
「聞いていませんね」
上位チャット:スルーされるスタッフw
上位チャット:逆神様が荒ぶっておられる
上位チャット:楽しそうで何よりです
上位チャット:【朗報】エルフさん、無事に強敵認定される
上位チャット:まあ、あんな勝ち方したらなぁw
あの後、投票でキリシたんを吊って、残りを掃討。初戦は俺たち人狼陣営の勝利となった。そして、
「MVP」
上位チャット:得意げエルフ
上位チャット:お目々きゅっと細めるの好き
上位チャット:もっと鼻高くしてどうぞ
上位チャット:ふふん! 俺らの投票があれば当然ですよ!
上位チャット:違う
上位チャット:でも、MVP得票率九割超えは凄いわ
「そうなのか?」
上位チャット:視聴者投票だからね
上位チャット:参加者それぞれのファンも投票してるわけだし
上位チャット:
上位チャット:子羊だけど、この破壊力にはエルフさんに入れざるを得なかったです
上位チャット:エルフさんにひどい目に合わされた二人のファンもこの具合か
上位チャット:インパクト強すぎw
上位チャット:で、その二人は
「ううむ。反則とは言い難いと思うのじゃが……じゃが……」
「あたしも
「正直、ワシは声真似くらいはメーカーの想定の範囲内だと思うのじゃ」
「あたしもそう思うわ。ここまで完璧に騙し切ることが想定外なだけで」
「うううむ……」
「うーん……」
ヨーキとキリシたんはアバターの頭を突き合わせて何やら
上位チャット:エルフの行いに悩む人間たち
上位チャット:外交使節だろうと森に入ると問答無用で射掛けてくるのかな?
上位チャット:幼女は鬼なんだよなぁ
上位チャット:忘れがちな
「ガハハ! 俺様は対策が思いつかないぜ! ……社長さん、本当にどうしたらいいんだ、これ?」
「ふむ。
「よっしゃあ! それが突破口に! ……なるのか?」
「わからん」
「……あと、社長さん、なんか楽しそうじゃねえか?」
「いや、君たちがエルフさんと対決していた時、こういう気持ちだったのかと思うと、つい、な」
上位チャット:意外な組み合わせが対抗策を練ってますね
上位チャット:エルフに自信ニキ社長、ちっとも頬の緩みを隠し切れてない
上位チャット:俺らかな?
上位チャット:俺らですね
上位チャット:いいなー
上位チャット:俺もエルフさん対抗策で頭を悩ませたぁい
上位チャット:そいで、残りのキョーカちゃんは
「あえいうえおいあうえおいえおあお」
上位チャット:めっちゃ発声練習してる!
上位チャット:やる気だ! エルフさんと同じことやる気だ!
上位チャット:できるのか……いや、オリジナルなんだからできて当然か
「キョーカ」
「かけきく?」
「録画しとくぞ」
「何を?」
上位チャット:かけきくw
上位チャット:草
上位チャット:さて、エルフさんは何を予測したのやら
上位チャット:とりあえず、俺は録画を始めた
上位チャット:俺も
上位チャット:エルフさんの予測×キョーカちゃんのおっちょこちょい=約束された未来
上位チャット:何の方程式を解いてるんですかねぇ?
「はい、《鉄製ダンボール》です。そろそろ二回戦始めますけど、皆さん準備いいですか? トイレは済ませましたか? 自分はばっちりです!」
上位チャット:手は洗いましたか?
上位チャット:いいえ
上位チャット:ばっちいです!
上位チャット:ちょっとうまいこと言うのやめてもろて
上位チャット:お、キリシたんが挙手した
「ひとつ確認するわ。あたしたちが特殊アイテムを使用できないタイミングはいつ?」
「投票フェーズが始まってから五分後から投票が終わるまでだったかと」
「五分経った時点で何か表示を出せないかしら?」
「できますよー。オプションで時間経過アラートをオンにしてください」
「わかったわ」
上位チャット:現実的な対処手段あったんだな
上位チャット:細目に書かれてるよ
上位チャット:まあ、あって然るべきルールなんだけどな
上位チャット:そうなの?
上位チャット:ないと投票後に入れ替わって処刑逃れができちゃう
上位チャット:あー
上位チャット:エルフさんがいるいないに関わらず必要なルールなわけか
「それじゃ、ゲームスタートしまっす! 二回戦開始です!」
「あ、ちょっと待ちなさいっ! 発言禁止制限についても聞きたいことが――」
キリシたんの制止もむなしく、宙にゲームスタートの文字が映し出された。
上位チャット:始まっちゃった
上位チャット:ダンボールの人ー
上位チャット:ダンボールさーん
上位チャット:おーい
上位チャット:いませんね
「ああもう! 人の話は最後まで聞きなさいよっ!」
上位チャット:キレたw
上位チャット:人間の行いにも悩むキリシたん
上位チャット:存亡の危機なのに団結できない国々かな?
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