159.生き様
「占いって何?」
上位チャット:え?
上位チャット:ほら、エルフさんガチ初心者だからさ
上位チャット:あー
上位チャット:占い師は特定のひとりが「人狼か否か」を判定することができるんだよ
「狂人は?」
上位チャット:「人狼ではない」って判定される
上位チャット:「人狼陣営か否か」じゃなくて「人狼か否か」だから
「エルフは?」
上位チャット:それは役職じゃないです
上位チャット:生き様……かな!
上位チャット:違うと思う
「はーい。《鉄製ダンボール》より補足説明入りまーす。《エクソダス》における占いは、占い師が任意のタイミングで一試合に一度限り行うことができるものになっちゃってます。霊媒も同様ですよー」
上位チャット:なっちゃってますか
上位チャット:一回限りだけど任意のタイミングは強いな
上位チャット:情報共有した後で使えるのは確かに
「霊媒って何?」
上位チャット:霊媒師が使える能力で、死亡した人が「人狼か否か」を判定できる
上位チャット:占い師との違いは、対象が生きてる相手か死んでる相手かだね
「霊媒師は誰?」
尋ねたが、反応はない。
「キョーカか?」
「そうとは限らないわよ。今明かしてもメリットは少ないもの」
「キリシたん」
「村人陣営の役職持ちは人狼を特定する推理材料を作ることができる。だから、人狼に優先して狙われるのよ」
上位チャット:つまり、潜伏するのもひとつの作戦ってわけ
上位チャット:特に今回みたいな場合、隠れてる方がいいからな
「今回みたいな場合って?」
「占い師が複数出て、その真偽がはっきりしていない場合よ」
「なんで?」
「あたしたちはこれから投票をするけれど、候補は占い師から黒出しされている
上位チャット:どういうこと?
上位チャット:例えば、幼女を吊った場合
上位チャット:霊媒結果◯→逆神様は嘘を言ったから人狼陣営。スタッフが真占い師
上位チャット:霊媒結果●→逆神様は真実を言ったからおそらく村人陣営。スタッフはおそらく人狼陣営
上位チャット:なんで、後者はおそらく?
上位チャット:狂人スタッフが当てずっぽうで正解を引いちゃった可能性なんかがあるからね
上位チャット:なーるほど
「俺様は他に情報がねぇならさっさと投票したいが」
「俺は伝声管を使った後で炎太郎と遭遇したけど、炎太郎はあまりアイテム探ししてなかったぞ」
「俺様は序盤にアイテム集めして、後半は人探し重視で動いてただけだぜ」
炎太郎と別れた後、俺は炎太郎が来たルートを
「あたしは序盤に焔村炎太郎先輩を見たわよ。その時、炎太郎先輩は中央の吹き抜けの近くでアイテムを集めていたから、まるっきりの嘘ではないと思う」
上位チャット:おっと、キリシたんは炎太郎
上位チャット:アイテム集めサボってた炎太郎が人狼陣営だと思ってたんだけど、違うのか?
上位チャット:わからん!
上位チャット:俺にわかったのはエルフさんが聞き耳立てる時に、お耳がぴこっと動くことくらいだ
上位チャット:え、マジ?
上位チャット:ちょっと待って、炎太郎よりそっちの真偽の方が百倍大事なんだけど
「もっと俺様を大事にしてくれねぇかな!?」
「エルフに自信ニキ、どうやってヨーキの攻撃を避けたんだ?」
上位チャット:エルフさんに雑に扱われる炎太郎好き
上位チャット:わかる
「私が避けようとして避けたわけではない。たまたま部屋の中に段差があり、
「攻撃は牙? 爪?」
「爪だ。範囲攻撃であるし間違いなく殺されたと思ったのだが、運がよかった」
上位チャット:なるほどなぁ
上位チャット:そろそろ時間か
上位チャット:投票先はどうするの?
「霊媒師が出てこないデメリットはここなのよね……。人狼は票固めが若干有利」
「どうする?」
「俺様は自由投票でいいと思うぜ」
「あたしも賛成するわ」
「私は偽占い師の容疑者なので、決定に従います」
「僕も同様ですが、信じてほしいですね」
「人狼の容疑者である私には発言権はあるまい」
「ワシも同様じゃろうな。ただ、社長は大嘘を言っとるとは言っておくのじゃ」
上位チャット:自由投票で決まりかな
上位チャット:細かく決める時間もないしね
上位チャット:偽占い師の容疑者も人狼の容疑者も特に制限なし、と
「エルフの容疑者は?」
上位チャット:それは役職じゃないです
上位チャット:容疑とは
【エルフさん視聴者視点】
エルフ
キリシたん→序盤に炎太郎目撃と証言
炎太郎
占、ミソラ→●幼女
占、リク →●社長
キョーカ →死亡
社長 →幼女に襲われたと証言
幼女
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