133.エルフさんの応援
「《スカイハイ》は第四世代機の序盤に出たゲームでのう。世界に名を
「ふむ」
上位チャット:いわゆる一六ビット機ってやつだな
上位チャット:2Dアクション全盛期
上位チャット:疑似3Dはあるけど、ちゃんと奥行きがある本格的な3Dは第五世代機から
上位チャット:お前ら詳しいな
上位チャット:拙者たちが聞いたら幼女が答えてくれるのでござる
「さっきも言うたが、RTAは知識と技術の遊戯なのじゃ。知識がなければいくら凄腕じゃろうと通用しない。RTA走者なら知識はあって当然なのじゃよ」
上位チャット:最近は
上位チャット:事実を白日の下にさらしてはいけない
上位チャット:たまにはRTAやりましょうよー
「RTAやらないのか?」
「今はそういう気分でなくてのう」
「挑戦しよう」
「なんじゃ、さっきから。妙にこだわるの」
「応援するぞ?」
「RTAはそのうちじゃ。せっかくルートも決まったことじゃし、目隠しで通しプレイをさせとくれ」
上位チャット:残念
上位チャット:そのうちでもやってくれるなら
「では、征くのじゃ!」
「行くぞー」
アイマスクを装着した酒飲み幼女が新規セーブデータからゲームを開始する。
上位チャット:さて、どうなる
上位チャット:エルフさんがおとなしくしてられることにミソラ汁を賭けよう!
上位チャット:俺は三本賭けるぜ
上位チャット:ありったけのミソラ汁で挑む!
上位チャット:うーん、不成立
「右に穴だぞ」
「知っとるのじゃ」
「穴近いぞ」
「知っとる」
「穴越えたぞ」
「操作しとるのワシじゃから知っとるわい!」
上位チャット:エルフナビ
上位チャット:右右右、あー、ちょっと前
上位チャット:スイカでも割るのかな?
「教えてほしいことあるか?」
「ないのじゃ」
「空から近付いてくる敵がいるぞ」
「わかっとるのじゃ」
「浮島が離れていくぞ」
「覚えとるから言わんでいい! というか、目隠しプレイは誘導禁止じゃ!」
上位チャット:エルフナビ終了
上位チャット:お疲れさまでした。目的地に到着しました
上位チャット:エルフカーナビ欲しい
「フレーフレー、頑張れー頑張れー」
「あまり声を出すでない」
「気持ちは言わないと伝わらないんだぞ?」
「ゲーム音が聞こえなくなると言っとるんじゃ!」
上位チャット:録音ゲェットォ
上位チャット:ふふふ……明日の寝起きが楽しみだぜぇ
上位チャット:着信音にするか悩む
「ようし、一の城突破じゃ!」
「ぱたぱたぱた」
「ひょえっ!? なんじゃあ、今の!?」
「暑くなってない?」
「扇がんでいいわい!」
上位チャット:扇子
上位チャット:エルフさん、どっから出したのそれ?
上位チャット:ぱたぱたって口で言ったよね? 言ったよね?
「ノド乾いてないか?」
「さっきのミソラ汁なら飲まんぞ」
「違うやつだぞ?」
「二本持っとったという落ちじゃなかろうな?」
「三本あるぞ」
「黙っとれぃ!」
上位チャット:草
上位チャット:とうとう、発言禁止令が出たw
「……」
「……」
「……」
「……あああああ、もう! 動きがうるさいのじゃ!」
上位チャット:おりこうさんにしてたのに!
上位チャット:してたか?
上位チャット:エルフさんは止まったら死んじゃう生き物だから
上位チャット:マグロかな?
◇◆◇
「……エルフを落ち着かせることはできんとわかったから、目隠しプレイはやめてRTAをやるのじゃ」
「よし」
「よくないわい!」
上位チャット:策士エルフ、思い通りに事を運ぶ
上位チャット:絶対、偶然だわ
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