第5話 ペットプレイ 犬の着ぐるみを着せられて
12月下旬、冬休み。
年末でどこもかしこも忙しい中、由衣は香澄の部屋の一室を借りてそこに住むことになった。
卒業までという短期間なので必要最低限の物だけを持ち込んで。
部屋の一室と言っても由衣が家族で暮らしているアパートよりもずっと広いし綺麗だ。
由衣はその新たな拠点となった部屋のど真ん中で仰向けになって寝っ転がっていた。
(うぅ…落ち着かない。本当に他人の家だし…お母さんもお父さんもいないし)
初めて親元を離れることになりかなりソワソワしている。
香澄の豪邸から由衣が暮らしていたアパートまで歩いて帰れる距離にあるが、まだ高校生なので寂しいようだ。
しかもこの後、香澄によって何をされるかわからない。
休日だというのに心が休まらないのだ。
コンコン!
落ち着きなく床をゴロゴロしていると部屋のドアをノックされた。
由衣はその音に反応し、パッ!っとその場に立ち上がる。
「はい!」
『山村さん、入ってもいいかしら?』
ドアの向こうから香澄の声が聞こえる。
由衣はドタドタしながらドアノブを引く。
「どうぞ。って言っても元は前川さんの部屋だよねココ?」
「えぇ…そうだったわね。あはは…」
香澄の反応がどこかぎこちない。
学校ではその大人びた顔に相応な落ち着いた態度をとっているのだが、今は少しはにかみ気味で、手を後ろに組んでもじもじしている。
よく見ると頬も赤いようだ。
由衣はそんな香澄の顔をじっと見ながら問いかける。
「大丈夫?体調悪いの?」
「体調は平気よ。でもわたし…ちょっと気が高ぶってて…」
「…?」
「付いてきてもらえる?」
「うん」
由衣には香澄の言葉に意味が全く伝わっていないようだ。
香澄に手を引かれ、あの広いリビングに連れていかれた。
部屋の真ん中に大きな段ボールが置かれている。
香澄はその段ボールの封を少し慌てながら剥がしていく。
そして中の緩衝材と茶色い毛の塊のようなものを取り出し、床に広げる。
由衣はそれを不思議そうな顔をしながら眺めている。
(なんだろこれ…犬の毛皮の絨毯?)
テレビでたまに出てくるトラの絨毯のようになっている。
しかし頭は犬だし、絨毯にしてはサイズが小さい。
それに本物の犬というか、デフォルメされていて可愛らしい。
目を細めて唸っている由衣に香澄は問いかける。
「山村さん。これ、なんだと思う?」
「……犬の絨毯?」
「違うわ、これね…着ぐるみなの」
「着ぐるみ?遊園地とかの?」
「タイプは違うけどね」
由衣が目を大きくして驚いていると、香澄は左の口角をビクビク!っとさせた後、とんでもないことを口にする。
「早速だけど…これ着てもらえる?服を全部脱いで、全裸の状態で」
「こんなの着るの!しかも裸で!?」
「そうよ」
目をまん丸にした由衣に、香澄は頬を赤くしながらさらに追い打ちをかける。
「あと猿轡と恥部におもちゃ、尻尾付きのアナルプラグ。首輪もして私のペットになって欲しいの」
「………えぇ!?」
目の前の育ちのいい令嬢が少し鼻息を荒くしながら卑猥な言葉を口に出してくる。
由衣は顔を真っ赤にし、驚いて目も口も塞がらない。
(裸?猿轡?おもちゃ?さっきから何言ってるの前川さん!しかもアナルってお尻の穴ってことだよね!?)
言葉が出ず、金魚のように口をパクパクさせる由衣に香澄は少し高圧的な態度を取る。
「これが今日の貴女のお仕事。そういう契約だったでしょ?貴女を…私の好き勝手にしていいって」
「えっと…そうだけど!着ぐるみだけじゃなくって、そんなに色んなもの付けるの?お尻にも入れなきゃいけないの!?」
「そうよ、そのために貴女の人権を買ったんですもの」
「うぅ…」
人権という言葉が出ると由衣は何も言い返せない。
ここは仕方なく言うことを聞かなければならない。
由衣はうつ向き、下唇をキュッと噛んだ後ゆっくりと口を開いた。
「わかった…着る。約束だもんね。おもちゃとかも全部付ける」
「いいの?」
「うん…」
香澄は自分で言い出したにもかかわらず、由衣が承諾したことに驚いていた。
「でも手で叩いたりぶったりとかしないでね?痛いのダメだからね?」
「えぇ、そんなことしないわ。約束する」
こんな卑猥な約束事は他にないだろう。
これから辱められることが確定し、また唇をキュッと噛む由衣と、目の前の女の子を卑猥な目に遭わせるのに少し興奮気味の香澄が実に対照的だった。
香澄の言いつけ通りに全裸になった由衣。
とうの香澄はというと誰かに電話しながら段ボールの中に入っている怪しげなパーツを取り出していく。
由衣は自分に付けられるそれを横目でチラチラと見る。
(なんかいっぱいベルトがある。あの赤くて丸いのが猿轡でしょ?それであのピンクの棒がきっとお股に入れるやつで…あの尻尾に変な団子?が付いてるのがアナルプラグかな?えぇ…あんなの入るの…)
あんな凶悪なものが自分の中に入れられてしまう。
由衣は恥部を隠している右手をギュッと握りしめた。
一方香澄は床に広げたものを一つ一つ確認し、その場に腰を下ろして全裸になった由衣を手招きした。
「山村さん、準備ができたわ。貴女に付けながら説明するからこっちに来て?」
「うん…」
由衣は胸と恥部を隠しながら香澄の隣に腰を下ろす。
いよいよ目の前のものを付けられることとなり、心臓が大きく脈打ち、緊張している。
香澄も香澄で少し呼吸が荒くなっているように見える。
香澄はまず赤い球が付いたベルト状のものを手に取った。
「これが猿轡。貴女の口を塞ぐものよ。ちゃんと空気穴が開いてるから一応口からでも呼吸できるわ。はい、口を開けて?」
「うん…あ~~ん…うぐっ!」
由衣の小さな口に猿轡が付けられ、香澄に後頭部でベルトを締められ固定された。
球体部分がゴムでできているのでその違和感に由衣は顔を引きつらせる。
(すっごいゴムの味がする。ずっとこんなの咥えなきゃいけないの?それに口が開きっぱなしで涎が垂れそう…気を付けないと)
由衣は部屋の時計を見た。
だいたい午後2時くらい。
さすがに夕飯には脱がせてもらえるとしてもかなりの時間を着なくてはいけない。
気持ちが重くなってくる。
元気がなくなってきた由衣の顔を香澄が覗き込む。
「山村さん大丈夫?ちょっと締め付けがキツイかしら?緩める?」
「ふぅ…ふぅ…ふぅ…むぅむ」
由衣は首を小さく横に振る。
心の中ではそういう問題ではないと思いながら。
続いて香澄は四本のベルトを手に取った。
「次はこれで貴女の手足を固定するわ。仰向けになって手足を折り畳んでもらえる?」
「むぅ!?うぅぅ…」
香澄の言う通り床に背中をついて手足を折り畳む由衣。
しかしこれでは由衣の恥部と胸が丸見えになってしまう。
顔を真っ赤にしている由衣の手足を伸ばせない様に香澄はベルトで固定していく。
(縛っちゃうの?こんな体勢で!?)
由衣は目を大きく開いて香澄を見る。
香澄は由衣の視線に気づきながらも左の口角をビクビクッ!っと痙攣させていた。
「こうしないと着ぐるみが着れないの、サイズ的にね」
「んぅ?」
「でも逆に言うと、こんな手足じゃ貴女一人で着ぐるみを…脱げないわよね?」
「!!?」
香澄は今まで見せたことないようなうっとりとした女の顔を由衣に向けた。
呼吸がまた荒くなっている。
(前川さんやっぱり、こういうことするの好きなんだ。どうしよ…私この後なにされちゃうんだろ)
改めて香澄の異常性癖を目の当たりにした由衣は不安で鼓動がどんどん速くなっていく。
由衣の不安をさらに煽るように、香澄はピンク色の棒状のものを手に取り、粘度の高いローションを塗りたくっていた。
そして情けない恰好でひっくり返っている由衣の恥部にピト…っとその大人のおもちゃの先端を付ける。
「本当にいいのよね?入れても」
「ふぅ…ふぅ…うぅぅ」
由衣は目を瞑りながらコクリと頷いた。
そんな由衣の不安になっている表情を見せられた香澄は欲情が掻き立てられてしまったのか、ビクッ!っと震えて目を見開き、唇をプルプル震わせる。
そしてゆっくりと由衣の中にその凶悪なおもちゃを入れていく。
「んぅぅ!」
「はぁ…はぁ…痛くない?」
「ふぅ…ふぅ…んぅ…」
おもちゃを動かすたびに由衣の体がビクビクッ!っと反応する。
目の前でビクついている由衣を見て香澄の呼吸もどんどん荒くなっていく。
長くて太いそれはあっという間に由衣の中に入ってしまった。
床の上でプルプル体を震わせている由衣を横目に見ながら香澄は最後のおもちゃを手に取った。
そう、アナルプラグだ。
着ぐるみと同じ色の茶色いふさっとした尻尾に、それに似つかわしくない紫色の串団子のような玉が三つ付いている。
香澄はそれを先ほどの恥部のおもちゃ同様ローションまみれにしている。
口を開けて呼吸を荒げ、顔を赤くしてうっとりした表情をしている。
とても大金持ちの令嬢がしてはいい顔ではない。
「最後はこれ、アナルプラグ。ちょっと横向きになってもらえる?」
「うぐ…」
香澄の言う通りにゴロンと横向きの体勢になった由衣。
由衣のお尻の穴に紫色のおもちゃが触れる。
そして少しずつねじ込まれていく。
(やだ!入ってくる!そんなとこ入れる場所じゃ…あぁっ!ないよ…)
緊張して中々アナルプラグが入らない由衣の背中を香澄は優しくさすりながら声をかける。
「力を抜いて?息張っちゃダメ…肩の力を抜いて。口を開けた方が緩むわ。やってみて?」
「ふぅ…ふぅ…ふぅ…むぁぁ…」
香澄の言う通りに脱力する由衣。
するとさっきまでまるで入らなかったアナルプラグの串団子が一個、二個、三個とぬぷぬぷ音を立てながら全部入ってしまった。
(んあっ!はぁ…はぁ…はいっちゃった…なんか…慣れてない?前川さん…)
由衣は香澄の手際の良さに違和感を覚えていた。
まるで初めてとは思えないような、そんな感覚を。
色々なおもちゃを付けられすでに疲れっている由衣に対し、香澄は鼻息を荒くしながら本題の、犬の着ぐるみを手に取った。
「じゃあ着せていくわね。その体勢のままでいいから…」
「うぅ…」
手足を折りたたまれた状態で床に横たわっている由衣に香澄は茶色いふさふさの毛の着ぐるみを着せていく。
着ぐるみは腰から首の付け根の部分がチャックになっていて、その中に体を入れて着ていく構造になっている。
股間の部分には着ぐるみを着ていても用が足せるようなチャックが付いている。
ご丁寧にすでにお尻に付けられた尻尾が着ぐるみの外に出せるような穴まで開いている。
香澄の手によって手、足、お尻、胸…あっという間に由衣の体はその毛むくじゃらに覆われてしまった。
着ぐるみの表面は毛足の長い毛布のような生地でできているのだが、中はぎっちりと綿が敷き詰めてあってかなり暑い。
緊張と先ほど付けられたおもちゃのせいで由衣はすでに汗をかいてしまっていた。
(暑い…まだ全部着てないのに…もたないよこれ)
すでに弱気になっている由衣の顔の前に、香澄はまだ着ていない犬の頭の部分を持ってくる。
「いよいよこれでラスト。これを被って、チャックを閉めれば貴女は私のペットになっちゃうの…覚悟はできてる?」
「ふぅ…ふぅ…んぐ…」
正直覚悟などできていないが由衣は元気なく首を縦に振る。
香澄は頬を赤く染め、また唇をプルプル震わせながら歪な笑みを浮かべた。
そして由衣の顔に犬のマスクを被せていく。
由衣の顔がマスクの中の綿でぎゅうぎゅうと圧迫される。
(きつい…サイズあってるのこれ?あつい…苦しい…)
外からは見えにくいが視界も呼吸も確保はされている。
しかしそれは最低限であって中の由衣は見えにくいし、猿轡のせいで呼吸もしずらい。
どんどん不安になっていく由衣の背中の方でジ~っというチャックが閉まる音がし、さらに体への締め付けが強くなっていく。
ジ~…カチ!シュッシュ…キュ…カチ!
あっという間にチャックは閉められ、首輪まで付けられてしまった。
しかも首輪にはハート型の錠が付けられていて、その嬢は着ぐるみのチャックのスライダーを動かない様に固定してしまっている。
その鍵はもちろん香澄の手の中にある。
つまり香澄の許可が無いと由衣はこの暑苦しい着ぐるみを脱げないのだ。
「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」
「………」
香澄は由衣の首に付けられた首輪をスッっと指でなぞる。
「これを付けている間は貴女はユイ…山村由衣さんはどこにもいないの。わかった?」
「うぅ…むぅ…」
「私の言うこともちゃんと聞いてね?」
「んぅ…」
香澄の質問に素直にうなずく由衣。
それを見て香澄はどんどん鼻息を荒くしていく。
「はぁ…はぁ…いい子ねユイは…いっぱい可愛がってあげるからね?ふふふ♪」
この後何をされるかわからない不安からビクビク震える由衣…いや茶色い毛を持つ犬のユイの頭を香澄は優しく撫で始めた。
しかしその顔はペットを愛でているとは程遠い、なにか企んでいるような歪な笑顔だった。
こうして由衣と香澄の歪な主従関係がいま始まるのだった。
香澄は由衣の頭から手を離し、その場に立ち上がった。
「ちょっと待っててね?すぐ戻るから」
「うぅ…」
由衣は猿轡で覆われた口から唸り声のような返事を返すと、香澄はリビングから出て行ってしまう。
すぐに何かをもってリビングまで戻ってきた。
どうやら勉強道具のようだ。
香澄はそれを一枚板のテーブルの上に広げ、床にクッションを敷いて座り込む。
そして床に転がっている犬の由衣を手招きする。
「ユイ、こっちにおいで?一緒にお勉強しましょ」
「ふぅ…ふぅ…」
由衣は手足を拘束された慣れない体でゴロンとうつ伏せになり、肘と膝を使って四つ足で歩く。
由衣はまるで本当の犬にされた気持ちになってしまう。
それに
(あぅ!はぁ…はぁ…動くと中であばれて…んぅぅ!)
この体勢で歩くと恥部に入れられた大人のおもちゃに刺激されてしまうのだ。
お尻に入れられたアナルプラグも腸壁側からヌチヌチと由衣の膣を虐めてくる。
由衣のあそこから塗られたローションとは違う粘り気のある汁が溢れ、もこもこの着ぐるみに染み付いていく。
(はぁ…はぁ…やだ、涎が…じゅる!だめ、止められない)
猿轡で塞がらない口の端からトロトロと涎が溢れ出てしまう。
呼吸用の空気穴からもトポトポ流れてしまい、口周りがべちょべちょになってしまう。
その汚い体液も着ぐるみマスクに吸収されていく。
マスクの狭い空間にそれが蓄積され、嫌でも自分の唾液の匂いを嗅がなくてはならない。
由衣は少し動いただけなのに全身から汗を噴き出し、両穴と口周りはヌルヌルになってしまった。
「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」
「ほらほら、頑張って?私の膝の上に頭を乗っけて」
「うぅ…」
香澄は四つ足で歩いている毛むくじゃらの由衣をまるでハイハイを覚えたての赤ん坊のように扱う。
なんとか香澄の元まで着いた由衣は言われた通りに頭を香澄の太ももの上に乗せて寝転んだ。
犬の可愛いマスクで覆われた由衣の頭を香澄は両手でわしゃわしゃと撫で回す。
その様子は本当に大型犬を愛でているようだった。
「よしよし、いい子ねユイは。えらいえらい」
「ふぅ…ふぅ…ふぅぅぅ…」
犬の中の由衣はというとすでにバテナテになってしまっている。
それもそのはず、いくら高校生で若いとはいえ、最近まで受験勉強をしていて体力がかなり落ちてしまっている。
(はぁ…はぁ…疲れるこれ…こんなことして前川さん楽しいのかな?)
由衣は首を少し上に向けて香澄の顔を見る。
満面の笑みだった。
しかしその目はどこか怪しげな光を宿していて、また左の口角がビクビクッ!っと小さく痙攣している。
(すごい嬉しそう。ペットが欲しかったのかな?でも前川さん家なら飼えるんじゃないの?こんなにお金持ちなんだし)
由衣は香澄を誤解している。
香澄はただのペットが欲しいのではなく、人にこんな暑苦しい着ぐるみを着せた上でペット扱いし、その中の人を支配することに喜びを感じるのだ。
しばらくふわふわの由衣を撫でていた香澄はやっと由衣から手を離した。
そして由衣を頭を膝の上に乗せたまま勉強をし始めてしまった。
由衣はそんな光景を狭い着ぐるみの視界からぼんやりと見ていた。
(はぁ…はぁ…そうだよね。前川さんはまだ受験終わってないもん。私とこんなことしてていいのかな?だいじょぶ?)
香澄の成績は学年でもいつも一桁の順位に入っている。
しかしこんな淫らな遊びをしていてはその成績が落ちてしまうのではないか?
由衣はそんな心配をしながらまた全身から汗を噴き出し、口からだらしなく涎を垂らすのだった。
1時間後、午後3時。
参考書の問題を解いていた香澄の手がピタッ!っと止まった。
そして膝の上に置いている犬の着ぐるみに包まれた由衣の顔をじっと見つめている。
(はぁ…はぁ…どうしたんだろ?)
由衣が首を傾げると香澄はニコッと微笑みかけた。
しかしそれは笑みというよりやはり少し歪んでいるように見える。
「ユイ、ちょっと遊びましょっか?」
「ふぅ…ふぅ…うぅ?」
香澄はペンをテーブルの上に置いて立ち上がると先ほど着ぐるみを取り出した段ボール箱から何かを取り出す。
それはピンク色のボール、大きさはソフトボールくらいある。
それを横になっている由衣の方にコロコロと転がした。
中に鈴が入っているらしく転がすと音がする。
「ユイ、それを私の元まで持ってきて?」
「むぅ?」
(もしかして…ボール遊びするの?はぁ…)
由衣は着ぐるみ中で大きなため息をつく。
そして体をコロンと回転させてうつ伏せになり、肘と膝を使って四つ足になる。
(はぁ…はぁ…ボールどこいったの?音はこっちだったけど…あっ!あったあった!)
マスクの狭い視界のせいでなかなかボールを見つけにくい。
その場でくるくる回って何とか見つけ、短い前足を使って香澄の元へ転がそうとする。
しかし慣れていないせいで明後日の方向へ転がってしまう。
「ユイ~、どうしたの?早く持ってきて?」
「ふぅ…ふぅ…うぅ!」
転がってしまったボールの方に四つ足で歩く。
しかしこの犬のような四足歩行が由衣を苦しめることになる。
(はぁ…はぁ…んっ!…やっぱり歩くと…刺激されちゃう…あぐっ!)
着ぐるみを着た直後と同様に、恥部に入れられたおもちゃが由衣の性感帯をグリグリ刺激してくるのだ。
お尻に付けられた尻尾付きアナルプラグもヌチヌチと由衣を虐め、肛門側から膣を責めてくる。
歩くという行為が由衣を無理やり性的に感じさせてしまう。
(だめ…ちょっとタイム…はぁ…はぁ…ふぅぅ…じゅる…あっ…涎が)
少し動いただけでも息が上がってしまう。
閉じられない口からまた涎が垂れてしまい、どんどんマスク内に染み込んでいく。
立ち止まってしまった由衣の元に香澄が歩み寄り、ボールを由衣の目の前に落とした。
「ふぅ…ふぅ…んん…」
「ユイ?止まっちゃダメ。ほら、ボールはここ。早く持ってきてね?」
「うぅ…」
お尻をビクビク震わせながら頷く由衣。
そんな由衣の頭を優しく撫でた後、香澄はまた由衣から離れたところに座り込んだ。
(はぁ…はぁ…今度はちゃんと蹴らないと。少しづつ…えい!あっ!いい感じ♪これだ!)
ボールを前足で蹴る感覚を掴んだ由衣は香澄の元にボールをゆっくりと運んでいく。
そしてやっとの思いで香澄までボールを届けることができた。
すると香澄は満面の笑顔になり由衣の暑苦しい毛並みを大型犬を愛でるようにわしゃわしゃし始めた。
「むぐぅ!?」
「よく頑張ったねユイ!えらいえらい!えらいよ~♪」
「ふぅ…ふぅ…んっ…」
(すっごい誉めてくれる。なんかちょっと…嬉しいかも…でも…あつぃ…)
少し動いただけなのに体中から大量の汗が出てきた。
しかも恥部からは違う液体まで漏れ出てしまっている。
そんな由衣に構わず香澄はまたボールを違う方向へ転がした。
「はい!今度はあっちよ?頑張って!」
「うぐぅ…」
内心少し休ませてほしい由衣だったが、猿轡に口を阻まれていて声が出せない。
また人権を買われている以上、香澄の言う通りにせざるおえない。
由衣は四つ足でボールを追いかけ、転がし、香澄の元へ持っていく。
そして香澄に思いっきり愛でられる。
そんなやりとりが何回も続いた。
着ぐるみの中は由衣の体液まみれになってしまった。
それから2時間後、午後5時。
(はぁ…はぁ…あつい…くさい…)
未だに由衣は香澄の膝に頭を置いて、あのむさ苦しい着ぐるみの中に閉じ込められている。
もう全身汗びっしょりで口周りはべちょべちょ。
嫌でも自分の唾液の匂いが鼻に入ってきてしまう。
不快極まりない状況になっていた。
それに先ほどのボール遊びのせいで恥部がかき回されてしまい、じゅくじゅくと疼いてしまっている。
しかし自分で刺激することもできず、実にもどかしい状態になっていた。
対して香澄はというと犬の由衣を時おり撫でたりするが基本的に勉強に集中しており、問題集をスラスラと解いている。
どうやら由衣とボール遊びができて色々と堪能してしまったようだ。
(あれ以降あんまりかまってくれないし、寝ちゃってもいいのかな?もう疲れちゃったよ…)
由衣はこの状況にいい意味で慣れてしまっており、着ぐるみを着たときの緊張はそれほどない。
暑くて全身ベトベトして気持ちが悪いが、疲れからかゆっくりと目を閉じる。
「んぅ…ふぅぅぅ…すぅぅぅ…」
「………ユイ?」
「ふぅぅぅ…すぅぅぅ…ふぅぅぅ…すぅぅぅ…」
由衣が穏やかな呼吸をし始めたので、さすがに香澄に気づかれてしまった。
香澄は「こんな状況でも寝れるのか?」と少し驚いた顔をした後、ニヤっと笑って机の上のピンク色の卵型の機器を手に取った。
それはすでにテーブルの上に広がっている勉強道具とは明らかに違う用途のものだった。
そして香澄は少し頬を染め、右手を震わせながらピンクの機器のボタンを押し込んだ。
ヴィィィィィィン!
「うごっ!!?」
由衣の体がビクン!っと大きく痙攣し、その折りたたまれた手足をジタバタさせる。
股間とお尻に入れられたおもちゃが振動し始めたのだ。
(んぁ!なに!?やだ!とめて!いや!)
さっきまで夢うつつだったが無理やり起こされる。
香澄の膝の上で首をブルブルと横に振りイヤイヤをする。
「うぅぅ!むぅむ!むぅむぅ!」
「…さっき寝ちゃってたよね?私の許可なしに」
「!!!」
「それのお仕置きよ」
香澄は少し鼻息を荒くしながら目の前でもがいている由衣を見ている。
そしてさらにあのピンク色の機器のボタンを数回押し込む。
由衣の陰部に入れられたおもちゃの振動がさらに強くなった。
「むぐぅぅ!!」
由衣はビクン!っと大きく背を反らし、香澄の膝から頭をおろして床の上でのたうち回った。
(んぁあ!やだ!ホントにだめ!とめて!もう寝ないからぁ!)
由衣はまた犬の顔で覆われた首を横に大きく振る。
しかし香澄はそれを止めない。
それどころか仰向けでもがいている由衣の様子を顔を真っ赤にしながら眺めている。
「はぁ…はぁ…はぁ…ちょっと勉強休憩。遊びましょっか?ユイ…」
「うぐぅ!?」
香澄は由衣のとなりに腰を下ろし、着ぐるみの上から左手で由衣の胸を、右手で由衣の股間を優しく刺激し始めた。
(んぁ!だめ前川さん!いまそこ弄っちゃ…だめ!)
香澄の目はトロンとしていてまるで自分が性的に気持ちよくなっているような顔をしていた。
「ユイ…気持ちいい?」
「むぅむ!むむぅ!」
必死に首を横に振っても、体をよじってもやめてくれない。
それにこの着ぐるみ姿では相手が非力な女子高生であっても何もできない。
由衣は心では拒絶していても、その理不尽な刺激でどんどん高ぶってきてしまう。
(はぁ!はぁ!ホントに…だめ!きちゃう…イっちゃう…イっちゃう!)
おもちゃからの刺激と香澄からの優しく厭らしい手つきの同時攻撃からは逃れられなかった。
それを見計らったかのように香澄は由衣の恥部を手でグッ!っと押し込む。
おもちゃの刺激がさらに強くなった。
そして
「いぎぃぃぃぃぃぃい!!」
ドバッ!じゅる…
由衣の恥部から大量の愛液が漏れだしてくる。
仰向けの状態で体をビクビクと震わせている。
絶頂してしまったのだ。
こんな体勢で、こんな恰好で、しかもクラスメイトの手によって。
その粘り気のある液体は着ぐるみにじゅわっ…と吸収されていく。
香澄はピンク色の機器のボタンを押し、由衣のおもちゃの振動を止めた。
「ふぅ!ふぅ!ふぅ!うぐっ…うぅ!」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
目の前で、しかも自分の手で由衣をイかせた香澄。
目を大きく見開き、顔を真っ赤にして口を開けて呼吸を荒げている。
そしてまた左の口角をビクビクっと歪に痙攣させながら由衣に卑猥な言葉を言い放つ。
「はぁ…はぁ…ふぅぅぅ…勝手に寝たらイかせちゃうんだからね?次寝たら何回もエッチなことするよ?わかった?」
「うぅ…うぐっ!ふぅ…ふぅ…うぅぅ…」
由衣はビクビク震え、その目を潤ませながら着ぐるみの中でゆっくりと頷く。
人権が買われたということをこの時初めてわからされた。
あれから2時間後、午後7時。
(はぁ…はぁ…んぁ!あぁ…んぅ…)
未だに由衣は着ぐるみ姿のまま過ごさせられた。
由衣がまた寝ない様にとおもちゃを微弱に振動させられた状態で
。
香澄の膝の上に頭を置き、時折毛むくじゃらの頭を撫でられたり体を毛並みに沿って触られるが、あの時のように性的に虐められることはなかった。
そのかわりにイくにイけない絶妙な責めに体をモジモジさせている。
もう全身が汗まみれで口周りもべちょべちょ、恥部もあの絶頂と生殺しの責めのせいでヌルヌルになっている。
(はぁ…はぁ…んぅ…あついよ…くさい‥ぬがせて…)
由衣は明らかに元気がなくなっていた。
今も着ぐるみの中で猿轡に塞がれた口から苦しそうな呼吸音が聞こえる。
「ふぅぅ…ふぅぅ…ふぅぅ…」
「ユイ?起きてる?寝てないわよね?」
「うぅ…うぐ…」
力なく頷く由衣にさすがの香澄も心配そうな顔になった。
そして少し考えた後、ピンクの機器のボタンを押し、由衣の中に入っているおもちゃの振動を止めた。
(はぁ…はぁ…やっと…とまった…うぐ…あぁ…)
香澄はだらんと横たわる由衣の頭を膝の上からおろして、その場に立ち上がって部屋の冷蔵庫まで向かう。
そしてペットボトル飲料を取り出すと、ドアの方に向かい、由衣を手招きする。
「おいで?今日は初めてだしもう脱がせてあげる。浴室に行きましょ」
「うぐ…ふぅ…ふぅ…」
由衣はまたゆっくりと頷き、香澄の後を四つ足でついていく。
しかしそのせいで虐められ続けた恥部とお尻の穴をまた刺激されてしまう。
(んぁっ!っぅ…敏感に…はぁ…はぁ…なっちゃってる…どうしよ…)
由衣は年相応に自慰などはするが、こんな着ぐるみの中で両穴を責められて、しかも同い年の女の子にイかされるなんて経験はもちろんなかった。
あの時の強烈な快楽が脳をよぎってしまう。
体も心までも淫らにされてしまっていた。
「う…んぅ…ふぅ…ふぅ…」
「ユイ?どうしたの?早くおいで?」
時折足を止めてしまう由衣に香澄の顔が少しずつ曇っていく。
さすがに初日からやり過ぎてしまったのではないかと。
そうこうしている間に二人は何とか浴室までたどり着いた。
(広い…キレイ)
由衣は着ぐるみの狭い視界の中からその浴室を見て呆然としてしまった。
全面白い大理石でできていて、浴槽もかなり大きい。
この浴室は香澄しか使わないようなのだが、やはりここにもしっかりお金がかかっていると素人目にもわかるくらい豪華なのだ。
ぼ~っと四つ足で立ち止まっている由衣を無視して、香澄は服をその場に脱ぎ捨て全裸になる。
そして由衣の首輪の鍵を開け、ジ~ッという音とともに背中のチャックを開けていく。
着ぐるみの中から蒸された由衣の匂いが一気にあふれ出す。
そして替わりに由衣の背中に新鮮な涼しい空気が入ってくる。
(はぁぁ…涼しい…早く脱がせて)
マスクの中でだらけきった顔をしている由衣に対して、香澄は顔を少し赤くしながらべちょべちょの着ぐるみの中に両手を突っ込み、一気に由衣を引き出した。
「むぐぅ!ふぅ…ふぅ…ふぅ…」
「………」
ヌルヌルの体液にまみれた由衣が出てきた。
浴室内が由衣の匂いでさらに満たされていく。
いつもはボリュームのあるふわふわな髪も頭にべったりとついている。
口からだらしなく涎を垂らし、恥部からもヌルヌルとした厭らしい液体を流している。
そんな由衣の姿を見た香澄はさらに頬を赤くして下唇をキュッ!っと噛みしめていた。
「じゃあ外していくわね。ユイ…山村さん、横になって」
「うぐ…」
香澄の言う通りにまた拘束具を付けたときのように仰向けになる由衣。
体液まみれで手足を縛られ、猿轡をし、両穴におもちゃ、お尻に尻尾まで付けているこの異様な姿を見せられ香澄はまた鼻息を荒くしてしまう。
高まる気持ちを押さえ、香澄は由衣から手足のベルト、そして猿轡を取る。
「ぷは!はぁ…はぁ…げほっ…ふぅぅぅ…」
由衣の口の中から大量の涎が溢れだす。
自分の唾にむせている由衣の口に香澄はペットボトル飲料を近づける。
「飲める?」
「はぁ…はぁ…うん。お願い」
「はい、ゆっくりね?」
「うん、ゴク!ゴク!ゴク!ぷはっ!おいしい…」
由衣は顔を横に向け、器用にも寝ながら飲料をごくごく飲んでいった。
水分補給が終ると香澄は由衣の恥部に手をやり、あのおもちゃを引き出していく。
「うぅ…んっ!はぁ…はぁ…」
「痛かったら言ってね?ゆっくりだすから…」
「はぁ…はぁ…うん…あっ…あぁ」
にゅるん!
「あぁん!」
由衣の中からおもちゃが引き抜かれた。
その時、粘り気のある液体が床にじゅるりと垂れ、由衣の口から女の声も一緒になって出てきた。
香澄の目が先ほどよりも丸く、大きくなっていく。
「………横になって?お尻も抜いちゃうから。力を抜いて…」
「うん…はぁ…はぁ…んぁ…あぇ…太いぃ…」
横向きになり、尻尾付きのアナルプラグを抜かれていく。
団子状の球が出されるたびに由衣の口からまた淫らな声が出てしまっている。
そんな女の姿を見せられ、香澄はゆでだこのように顔が真っ赤になっていた。
「次で最後、楽にして…力を抜いて?」
「うん…あっ…うぐ…あっ…あぁ!」
ヌポン!
「いうぅぅ!!」
由衣の中からあの凶悪な尻尾付きプラグが抜かれた。
恥部とは違う粘液が由衣のお尻の穴から出てきた。
ぐったりして横になっている由衣の前に香澄は正座をして座り込んだ。
そして唇をプルプル震わせながらゆっくりと口を開いた。
相変わらず顔を赤くして興奮しているようだが。
「ちょっとやり過ぎだったわよね…初めてなのに」
「うっ…それは」
由衣は思い当たる節があり過ぎて反応に困ってしまう。
香澄の話は続く。
「いくら貴女を買ったからと言って、好き勝手し過ぎよね。自分が抑えきれなくって…ごめんなさい」
そう言って香澄は由衣に深々と頭を下げた。
由衣は言葉通り先ほどまで自分を好き勝手していた香澄にそんな態度を取られてしまい、動揺してしまう。
「謝らないで?確かにすごい大変だったけど、痛いことはされなかったし…約束は守ってくれたよ?」
「そうだけれど…」
「それに結構…優しくしてくれたし」
「…優しい?」
由衣は着ぐるみを着ていたときの香澄の行動を思い出す。
確かに苦しかったし絶頂はさせられたが、犬になった由衣を優しく撫でてくれたりした。
由衣はそんな香澄の中に優しを感じてしまったのかもしれない。
愛情表現としてその形は異常で歪ではあるが。
優しいという言葉に曇っていた香澄の顔が少しだけ明るくなった。
「お尻に入れるのはさすがにびっくりしたけど。あれくらいなら大丈夫だよ」
「そう…そうよね。うん、わかったわ」
香澄は自分に言い聞かせるように何かを納得し、由衣に右手を差し出した。
「これからも宜しくね、山村さん」
「うん!」
由衣は体液まみれの右手で香澄の手をギュッと握り返す。
そしてハッ!っと何かを思いついたかのように口に出す。
「もう由衣でいいよ?着ぐるみ着てた時みたいに。私も香澄ちゃんって呼んでもいい?」
「え?いいけど…でも私は…」
香澄は少し考えた後、目を横に逸らしながらもごもごと歯切れ悪く話し出す。
「山村さんって呼ばせて。プレイの時とのラインを決めたくって…面倒でごめんなさい。私のことは香澄でいいから」
「…うん、わかった。香澄ちゃん」
まだ香澄との間に壁があると感じつつも由衣はそれを納得した。
香澄はまだ少し俯きながらその場に立ち上がり浴室内の壁に固定されているインターホンのような機器のボタンを押した。
『はい、お嬢様。どうかなさいましたか?』
そこからは由衣の知らない女性の声が聞こえる。
どうやらこの豪邸で勤めているメイドのようだ。
「高木さん呼んでもらえるかしら?私の名前を出せば伝わると思うわ」
『はい、かしこまりました。今向かわせますね』
そこで二人の会話は終わった。
未だに床に寝っ転がっている由衣の耳にも二人の会話は聞こえてきていた。
(……高木さん?あぁ、私が初めてここに来た時、案内してくれた綺麗なお姉さんメイドだっけ…え?今からここ来るの!?どうしよ!)
由衣はガバっと立ち上がり付けられていた拘束具と体液まみれの着ぐるみをかき集め始めた。
こんな淫らなものを付けていたなど香澄以外には見られたくないからだ。
それを見て香澄は不思議そうな顔をしている。
「山村さん?大丈夫よ自分で片付けなくても。高木さんにやってもらうから」
「いや!見られちゃうもん!こんな…エッチなことしてたんだって!」
慌てている由衣を見ながら香澄はクスクスと笑い出した。
由衣は何がおかしいのかと思い香澄につっかかる。
「笑ってないで香澄ちゃんも手伝って!どうやって片付ければ…」
「それも大丈夫よ?高木さん私の性癖も知ってるし、それに前はその…高木さんにやってもらってたから」
「………はぁ!?」
驚愕の事実に開いた口が塞がらない由衣に香澄はとんでもないことを語り出す。
どうやらこの着ぐるみ係は以前メイドの高木が勤めていたらしい。
しかも高木はこういった他人に支配されて性的に感じてしまう性癖を持っていることも。
しかし高木が家庭を持ったことでこの状況は変わった。
今までのような異常なプレイをするには高木のパートナーに失礼だと感じ、香澄の方から身を引いたらしい。
高木は今は旦那とこの手のプレイをしてるとか、いないとか…
あと香澄と高木の異常性癖は二人の間の秘密だったらしいが、香澄によって由衣もこの秘密を知ってしまった。
「ここだけの秘密」によくある話だ。
香澄は口の前に人差し指を立てた。
「この話は聞かなかったことにしてね?」
「う、うん…」
「あと今回の着ぐるみはちゃんと貴女様に作ったやつだから新品よ。高木さんのお古じゃないから安心して?」
「ん?うん…」
何を安心するのかわからないが、由衣はとりあえず頷く。
その後、メイドの高木に着ぐるみセットを片付けてもらった。
由衣は自分の体液が染みついた着ぐるみと拘束具をテキパキ片付ける高木を見ながら顔を真っ赤にしていた。
(こんな綺麗なお姉さんが年下の香澄ちゃんに好き勝手されて…しかも自分も感じちゃってるの?うわ…すごいエッチだ…)
その視線に気づき高木が由衣に声をかけた。
「山村様?どうかなさいましたか?」
「いえ!大丈夫です…」
「左様ですか。何かありましたらお声がけください。お嬢様、夕飯はいかがいたしましょうか?」
メイド服を由衣の体液で汚しながら高木は香澄に問いかける。
香澄は少し考えた後、由衣に何が食べたいか聞いてきた。
「山村さん、何か食べたいものある?お夕飯なんだけど」
「えっと…ハンバーグとオムライス食べたい」
「わかったわ。じゃあ高木さん、料理長に伝えてもらえる?」
「はい、かしこまりました」
高木は手早く着ぐるみを透けない袋の中に入れ、浴室から出ていった。
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