第9話 夏だ海だ遭難だ?
………俺と葉月は今海のど真ん中で遭難している。
(どうしてこうなったんだ)
青が頭を抱えながらどうしようかと悩んでいた。その時葉月はお魚さん達と戯れていたり。遠く離れて場所にある俺らが乗っているアヒルボートからはどっかのカップルがおっぱじめたり。
そう、青はどこから突っ込めばいいか悩んでいるのである!それと自分達が遭難した事実を認めたくないのだ
時は遡ること1時間前
今日は部活の懇親会兼合宿、2泊3日の1日目で俺たちは海に来ていた。ちなみに部費120万はやりすぎなので使う時にお金を貰う制度になった。
神崎と川崎さんは海に行く道中でお土産を買うと言う事で俺たちは先に海に来ていた。
「海だぁー」
「おいーあんまりはしゃいで転ぶなよー」
海に来てテンションが上がってはしゃいでいる葉月に青が注意する。
「橋本くんーおまたせー」
「あ、川崎さ……」
川崎さんの隣に居る神崎の頬が少し赤らんでいて、足が内股になっていた。俺は何があったのか理解し心の中でこう呟いた。
(うん、見なかった事にしとく!)
俺の表情で何を考えてたのか分かったのか、神崎は親指を立ててこちらを向いた。
「杏奈ちゃんー」
手を振りながら葉月がこちらに向かって走ってきた。
「おー杏奈ちゃん大人の水着だね!」
川崎が来ている水着は、上下黒のクロス・ホルター・ビキニである。
「ふふ、ありがとう」
葉月に向かって少し微笑む杏奈だった。
ちなみに、葉月の水着は、可愛らしいピンクのトライアングル・ビキニである。
「まぁ、みんな揃った事やし、ここのビーチの名物スワンボートにのるでー」
(あ、収まったんや、神崎)
何がとは言わないが、収まってよかったなーと思った。青であった。
「すみません、スワンボート乗りたいんですけど……」
青は近くに居た、係の人に声をかけてた。
「あ、はいー4名様ですか?」
青がスワンボートに少しテンションが上がっているのか「はい!」と元気よく応えた。
少し暗い表情で係の人が応えた。
「すみませんお客様、ただいま4人乗りのボートがなくて2人ずつだったらご用意出来るんですが……」
「みんな大丈夫?」
「「「うん!」」」
すると直ぐに神崎が俺に向かってきた。
「青!俺と組もうな、な!」
目がガン開きでうったえ掛けてきたので「う、うん」と答えてしまった。
するとゆっくりー川崎がこちらに近ずいていた。
「ねーひなた、私と乗らないとー分かってるよね?」
流石は彼氏、脊髄反射で「あ、はい」と応えた。
この時俺は思った。
(頑張れ!神崎)
「じゃあー私が青とだね!」
葉月が俺の腕に飛び乗ってきた。その瞬間、
ふにという効果音が聞こえるくらい、柔らかい物が青の腕に押し付けられていた。
(こいつ意外と大きい、Cか?いやDだ!いや、ダメだ考えるな俺)
青も男の子なのでそういう事は考えてしまうのであった。
俺らの乗るボートの手配に時間がかかったようで神崎と川崎のボートは先に出発した。
「よしー私達も出発するどー」
「お前が漕ぐ方でいいのか?」
「うん!、杏奈ちゃん達に追いつきたいし!しかもイチャイチャしてるかもだし!!」
言葉には出さなかったが俺はおもった。
(人のイチャイチャ覗こうとするのやめような)
「じゃあ、青いっくよー」
「よし!」
青が返事をした瞬間凄まじい速度でボートを漕ぎ始めた。
(え、いや速い速い意味わからん)
少し離れた場所に神崎達が乗ってる、ボートがあった。
「あ、居た!杏奈ちゃん達だ!」
「あ、ほんとだな」
俺はその時とんでもない物を見てしまった。
遠くから見ても分かるくらい、まぁあのバカップル(女が)がしそうな事だが実際見ると凄い事してました。まず、即ディーブキスから始まり、杏奈が神崎を押し倒してそのまま……流石にやばいと思ったので、俺がここを離れようと葉月に言おうとした時葉月の顔は真っ赤になっていた。
「おい?葉月、大丈夫か?」
俺が見たのは葉月が頭がおかしくなって魚と戯れていた。しかも気を失ってしまった。
(しかも、ここ何処だ、葉月が全力で漕いだせいで、どこか分からない)
そして現在に至る。
「仕方ない、1回岸に…まぁあいつらはいいか」
漕ぎ続けて30分ボートに乗った所が見えた。そこには係の人が立っていた。
「はいーお疲れ様ですー」
青は疲れた顔で葉月をおんぶしながら「ありがとうごさいました」と言った。
俺は、気を失った葉月をホテルに送るために神崎達にメールを送信して、ホテルに向かった。そして濃厚な合宿1日目が終わった。
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皆さんお久しぶりです。はい一言で言うと、夏休みなのに部活忙しかったです。でもしっかりヒロアカの映画見に行きました!これから学校始まりますが、暇な時間が増えるので頑張ります!!
レビューや応援コメントよろしくお願いしますーーちなみに部活はラグビーです!
(どうでもいいよね)
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