第4話 期末考査とラーメン

 葉月が家に住み着いて1週間がたった。

 あれ以来口数が減ったという訳ではないが、押し入れを見る度に思い出してしまう事がある…


(はぁーダメだ全く集中出来ない…)

 時期は期末考査前である、、

 少し休憩を入れようと思い席を立った時だった

 しっかり閉めていたはずのドアが勢いよく開いた

「青ーーお昼ご飯食べに行こー!!」

「何言ってんだよ、飯あるはずだろ?後ちゃんと部屋はノックしてから入れ」

「イケない事してるから?」

「してねぇよ!!テスト前だから普通に勉強させてくれ」

「えーせっかく青が大好きな、丸嶋ラーメン 予約出来たのになー」


 丸嶋ラーメンは地元では有名なくそ上手いラーメンである

(昔はよく行ってたが有名になってから行ってないな…久しぶりに行くか!)


「行きますよ」

「やったー、それじゃあ早速ー」

「「出発ーー!」」

 ウキウキらんらんで丸嶋に向かう葉月と青であった


「おい…葉月」


 俺は唖然としていた、丸嶋ラーメンの予約なんて取れるはずがなかったのだ…


「何?まるしまラーメンだよ??」

「いや、まるしまはまるしまなんだよだけどよ、ここ丸志麻ラーメンじゃあねーかー!」

「でも、青が勝手に丸嶋ラーメンって勘違いしたじゃんー?」

「確かに…」

 そう言われるとなにも言い返せない…


「まぁまぁ、まるしまなのは変わりないから味も変わらないよ!!」

「なわけあるかー」


 丸嶋じゃあなきゃだめなんて駄々を捏ねても無駄なので結局入店することにした。店の中は築65年くらいの年期の入ったThe昭和ラーメンという感じだった。

(ほんとに大丈夫かこの店…)

「おじちゃんーラーメンセットふたつねー」

「はいよー」

 おじちゃんが発する声は弱々しかった


「葉月この店大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ味は保証するよ!」

「そうなのか?」


(葉月はご飯のことになると真剣だから大丈夫か)

 そんな事を考えている間にラーメンがきた…


(意外と普通だな、これなら大丈夫か!)

「いただきます!」

「う、」

「う?」


 俺は葉月の耳元で呟いた

「上手くも、ないし不味くもない…普通の味だ…」

「でしょ!これがいいんだよ笑」


 満面の笑みで言った。久しぶりに葉月のこの笑い方を見た気がする

「可愛い…」

 葉月が幸いにもラーメンに夢中でなっていて助かった


(なんで俺…気にしちゃダメだな)



 その後の事はよく覚えていないがまたラーメン食べに行こうと思った…今度は丸嶋で


「うぁわーーーやばい、やばいどうしよう…」

「どうしたやー、青そんな恋の悩みで勉強出来なかった顔して」


 本人は気づいていないが実際そんなこともないのであるここ数日の青はぼーっとすることが多かった。

 まるで恋をしたかのように…


「神崎…俺がそんなことで悩むとでも?」

「それもそうやなー笑でも青の印象は変わったでー最初は大人しいクール系だと思ってたけど、w」

「なんで笑ってんだ」

「いや、赤羽さんが学校きた時を思い出してな」

「俺はあんなキャラじゃあない、普通が好きなんだよ」

「まぁいいわ、じゃあ今日のテスト頑張ろうぜ」

「え?今日?明日だろ?火曜日じゃあないのか?」

「月曜日だぞ」


 青は目の前が真っ暗になった…

 結局家に帰っても勉強出来ず、最悪の期末考査が終わったのである


 葉月はテスト期間毎日3時間の勉強で学年1位だった

「いや、ちゃんと勉強はしてるんかい!」



 __________________

 皆さんこんばんわ!ラーメンをこんな形で出しいいのかすごく不安ですが、まぁ大丈夫でしょ!

 ストーリー的に丸嶋と丸志麻はちっとパワープレイかなと思ったり、絶対そんなことないやろって自分でも思ったのですがおもいっきて書いてみました!

 次回はプール回とかにしよかなとかアイデアが溢れてきます!これからも応援よろしくお願いします!

 アドバイス等あればコメントで教えてください

 m(_ _)m








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