第6話 あれから何日かたち
「ことみっ!早くー!ご飯よー」
ことみ姉ちゃんが急いで席につき
夕飯が始まった。
今日は、父さんは飲み会だから僕ら3人での食卓だ。
「ごめん!げん カクテルとってくれる?」
「わかった さくらんぼのやつ?」
「そーそー分かってるね~」
「自分のお酒くらい、自分で用意しなさいよ」と、母さんが笑いながら睨んだ。
「いんだよ母さん そ、それくらい」と言いながら、僕も睨んでみた。
僕は、こんなやり取りが好きだ
本当の家族って感じがして
いや、家族だから当たり前か
そうだよな家族なんだから。
ホテルでの話は当然のことか、無理だよな~これ以上のことを、望むなんてな。
血のつながりなんて無い姉弟でも、やはり姉弟だから…
吃音の僕は、お姉ちゃんとなかなか発音できなくて、そんな僕に、ことみ姉ちゃんが言ったんだ。
「ねーねー、ねね、言ってごらん」
「私は、今日から、げ、ん、の、お姉ちゃんだよ、、だからぁ、ねね」
そう そうだ 幼い僕は、その瞬間から恋をしていた。
やさしい言葉を話す ねねに。
🔴吃りのぼくの声 @wanwanwan123
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