1461通目

入れる箱がここ最近入りきらないので私は新しく買ってきた。どうやら世間一般からすると婚期の適年らしいがそんなことは構うことなくひたすら書いていた。

気が付くと私は違う部屋に来ていた。どうやら深夜遅くまでの生活がたたってしまったのだろうか。過労で倒れていたらしい。医者の言うことを聞いて仕事の事より日課の事を考えていた。そして出した決断は新しく便箋を買ってカーテン越しにして書いていた。人の目は最初は気になっていたが段々と慣れてきたように思えた。ただどうしても書くことがうまくできない日が続いていたので手もいたくなってきていた。医者の診察で腱鞘炎といわれてしまうぐらいに文章を書いた。困ったことに手が使えなかったので利き手じゃない方で書いていた。やはり利き手のほうが良いが致し方ない。退院するころには20の手紙を持ち帰ることになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る