幼少期 17話 港街カンセルとマルテ侯爵家。

 とりあえず上位貴族の面倒臭さと言うか、下にいる人間が上がってこれないように押さえつけるためなら手段を選ばないという粘着質な気質は理解した。

 理解したが……それを受け入れて何もしなければ年内いっぱいで干上がってしまうであろう我がヴェルツ領。


「今必要なのは食べ物でも交易品でもなく『リュンヌ家に対抗できる後ろ盾』だと言うことだけはなんとなくわかりました」


「あの説明だけでそれに気づかれるとはさすがボーゼル様です」


 いや、あそこまで言われればよほど政治にうとい人間でもなければ……政治に明るい五歳児なんて普通なら居るはずが無いんだからここはマリべの反応が正しいな。


「でもさ、侯爵家を向こうに回してまでうちの事を受け入れてくれる……そんな酔狂な上級貴族なんている?」


「もしもいるようならとっくに使いの人間を送り出しているのよねぇ……」


「わざわざ火中の栗を拾うような……栗なら食べることが出来るから拾う物好きもいるかもしれませんが、何だかんだでリディアーネ様が有能であることは知られていますので他所からも嫌われ……警戒されてますからね。

 こちらから助けてほしいなどと使者を出した所でリュンヌ家が自分の家を潰そうとしているとしか思われません」


 これもうお姫様に縋り付いてしばらく援助してもらうしか方法が無いのでは……いやでも、さすがに幼女の小遣いで養ってもらうのはちょっとどころではなく気が引けるというか外聞が悪いというか。

 もちろん今以上に状況が追い込まれたらそんなこと気にしてるわけにもいかないんだけどさ。


「えっと、ここ……ディーレンから一番近い大領を持ってる貴族様ってマルテ家だったっけか?」


「そうですね、元王都でもある港街カンセルに領地を持つマルテ侯爵家が近隣では一番の大貴族となりますね」


 マルテ家……王都に出掛けた時から名前だけは何度も出てきている、リュンヌ侯爵家とは犬猿の仲である新興(と言っても三百年ほど前に陞爵したらしい)侯爵家。


「敵の敵は味方……って言うしさ、そこの派閥に転がり込んでやっかいになるのはどうなの?」


「ボーゼルちゃん、敵の敵は味方ではなく利用できる可能性がある敵でしかないのよ?

 少なくとも私ならワインでも飲みながらお互いに潰し合うのを見守るわね」


「マルテ家はさすがに……仲が悪いには悪いなりの理由がありますからね。

 決定的なのは先代の急逝です。今からですと……もう十年ほど前になるでしょうか? それまで風邪一つめされないようなお元気な方だった先代マルテ侯爵エカテリーナ様がいきなりお倒れになり、数日で身罷られました」


「あの時は『母は病に倒れるような方ではない! これは何者かによる毒殺である!』と鮫殺しのクリスが大騒ぎしていたのよね……」


「床に伏せられる数日前に王城での夜会でリュンヌ侯爵マレグレータ様と一悶着ございましたからね。

 ボーゼル様にもクリスティーヌ様が糾弾する『何者か』が誰を指していたのかはおわかりになるでしょう?

 そんな親の敵とも呼べるような女とその娘が本格的に揉めているこの状況、さぞや毎日のご飯が美味しいでしょうね」


 それは……もしも俺が同じ立場なら助け舟を出すどころか岸辺から石でも投げつけるな……。


「ちなみに他の貴族家は?」


「まぁ無理でしょうね、我々ではリュンヌ家を相手に喧嘩をしてもらうだけのメリットを提示できませんし」


 何その完全な八方塞がり。


「悔しいけれど大貴族で当てになりそうなのは泥棒猫……ミリアヌス王女だけなのよね。

 それも現状ではなく将来的な話、どうにかして数年を持ちこたえることが出来ればの話なのだけれど。

 ……ここは、背に腹は代えられないし、最後の手段になってしまうけれど」


「……まさかとは思いますが『トルチェ商会』に渡りをつけるおつもりではないでしょうね?」


「……さすがに勘がいいわね」


 何だろう? マリべが物凄い形相に、そしておかんがそれからスッと目を逸らす。


「そのトルチェ商会というのはマリべがそんなに忌避するほどの悪徳商会なの? それともリュンヌ家絡みで何か因縁があるとか?」


「いえ、商人の中では品行方正、公明正大、このような田舎まで毎回大量の荷を持って商いに訪れる優良商会でした。が」


「『が』?」


「……私の目を盗んで……リディアーネ様が商会長であるトルテ嬢をお手つきにいたしまして」


「……はい? 母様がお手つきに……いたしたの?」


「マリー! ボーゼルちゃんの前でそのような過去のヤンチャ話は止めてっ!

 ち、違うのよ? 無理やりとかそういうのではなくて、あくまでもお互いの同意の上での行為なのよ?」


「リディアーネ様、抵抗している相手が無抵抗になるまでイカせ……快楽責めし続けて大人しくさせるのを世間一般では同意の上とは言わないのですよ?」


 何やってんだよおかん……いや、ナニヤッてるんだろうけれども!


「それで……その人が怒ってその後商隊が来てくれなくなったと?」


「違うわよ? むしろその後はここを訪れる回数が増えたくらいだもの。

 トルテが来なくなったのは……その度に睦み合う私達にヤキモチを焼いたマリーが掴み合いの喧嘩をした結果であって」


「リディアーネ様、ボーゼル様の前で過去の私の武勇伝を語るのは止めてください」


「それ自慢話なんだ……」


 どれだけ仲良いんだよこの二人。

 しかし商人……商人か。過去のことを水に流してくれと頭を下げて……駄目だな、過去に経緯がある相手を信用できるかどうか秤に掛けたら信用できない方に大きく傾いてしまう。

 その人が今おかんの事をどう思っているのかもだけど、その人と喧嘩したっていうマリべに不愉快な思いまでさせたくはないし。


「逆に? もういっそのこと爵位を返上してヴェルツ商店として活動するとか?」


「それは……これ幸いとローランヌが暗殺者を送りつけて来そうね」


 ほんっとに面倒くせぇなリュンヌ家っていうかあのオバサン!

 そこまで邪魔をするなら全部捨てて他国に出奔してしまうというのは……それはそれで嫌がらせに対する仕返しが出来なくなるし、王女様と敵対する羽目になるかもしれないのか。

 そもそも屋敷で今まで支えてくれたみんなを捨てるなんておかんも絶対に納得しないだろうしな。


 身動きが取れねぇ……もうこれ初心に戻って敵の敵は味方路線で行動するのが一番無難なのでは?

 幸いなことにマルテ家の今の当主――二つ名は中々に厳ついけどおかんとマリべの評価は悪くないみたいだし。

 もちろん詳しい人となりは自分の目で見てみないとわからないけどさ。


「ということで一度『港街カンセル』? に出かけてこようと思います。

 母様には関係改善のためにマルテ侯爵家を使者が訪れるという先触れを出して頂きたいのですが?」


「またいきなりそのような事を……確かに現状で取れる行動としてはそれしか残されていないのは確かだけれど……」


「後ろ盾になって頂けるならクリスティーヌ様は心強いお方ではありますが、それを補って……いえ、損なってあまりあるほどにクセの強い方でもありますからね。

 もっとも、ボーゼル様も負けず劣らずクセが凄いですので案外気が合うかもしれませんが」


「どういう意味だそれは?」


 俺なんてどこからどう見ても小さくてまぁるくって甘酸っぱい、いちごミルクみたいな存在だろ!


~・~・~・~・~


 ……という事で一週間後。


 俺達三人――もちろんヴェルツ家の騎士団も総出でマルテ家の居城がある港街カンセルを訪れていた。と言うか既にお城の前まで到着していた。

 ヴェルツ子爵家は少人数の家族経営でアットホームな職場だからな。決まったことに対する行動はとても早いのだ。

 てかさ、最初は相手(マルテ侯爵クリスティーヌ)を驚かせようと俺一人だけ騎士団に送って貰う予定だったんだけど……マリべもおかんもごねるごねる……。

 まぁ五歳児の一人旅なんて心配するなって言う方が無理だろうから俺もすぐにその案は引っ込めたんだけどさ。


「それにしても、まさか『マルテの海猫』を領境まで出迎えに出してくるとは……」


「扱いに関しましては国賓、王族レベルですね」


 紛いなりにも(山賊の様な見た目の)武装集団を連れて他所の貴族様、それも家同士の仲が非常に芳しく無い相手の領地に踏み込むんだからかなり気を使っていた俺達であるが……まぁ普通に考えれば相手も来て欲しくもない人間だし、先触れの人間も追い返えされはせずとも適当にあしらわれるだろうと思ってたのに。

 使者が下にも置かぬ扱いで出迎えられた上にわざわざマルテ領の領境まで出迎えが、それも侯爵の片腕とも言われている人間が儀礼用に着飾った騎士団を率いて出てきたという。てか海猫って何だよ可愛らしい二つ名だな。


 もちろん俺も挨拶したかったんだけど……ほら、俺って男じゃないですか?

 ほとんど屋敷に引きこもっている上にうちのみんなはそんなに過剰反応を示したりしないから忘れがちだけど、この世界での俺の立場は『深窓の令嬢』みたいな感じじゃないですか?

 なので道中は身の安全の確保のために窓から顔を出すことすら許されていないという……王都に向かう時はもう少し緩い感じだったんだけどね?


 鮫殺しの懐刀の海猫さん、馬車の中から声だけは聞いたんだけど……あの声は絶対に美人秘書系の落ち着いた感じのお姉さんだろ!?

 むっちゃ見たい……超見たい……そしてお近づきになりたい……。当然そんな俺のわがまま(下心)をおかんが見抜かぬはずもなく。

 馬車から降りた時の出迎えにお姉さんが居ることにワンチャン期待してたんだけど……まぁ常識的に考えて迎えに来た人間が先回りして出迎えに立ってるなんて言うコントみたいな展開があるはずも無く。


 もっとも、お姉さん(仮)の代わりと言うわけではないだろうが、


「おお! これはこれはリディアーネ殿ではないか!

 ずいぶんと久しい……いや、久しいと言うほど会ったことは無かったな!」


 赤い髪、健康的に焼けた肌、真っ赤なドレスを身に纏ったその姿は妖艶でいて威厳を放ち、


「まさか閣下御自らのお出迎えとは……リディアーネ・フォン・ヴェルツ、この御恩にどのように酬いれば良いのか冷や汗の出る思いでございます」


「ははっ! 客を出迎えるのは家主の勤め、そのように頭を下げる必要など何も無いさ!

 そちらの使用人は虎の鈴……いや、マリーベルであったか?

 私を信用しろとは言わぬが、もう少し肩の力を抜いて置かぬといざと言う時に動けぬぞ? 少なくとも我が領内でヴェルツ子爵家の人間を害することなどないと約束しよう」


「ありがとうございます閣下。しかし、私がお守りしているのはこの国の、いえ、この世界の宝でございますれば一分の隙を晒すことも出来ませんので」


 ……うん、そんな全部を忘れさせるほどの身体的特徴。

 確かに? ヴェルツ家はおかん、マリべを双璧として隙のない美女、美少女が布陣している。

 しかし、しかしである! その双璧……おかんを筆頭に、うちの人たちって……。

 うん、今まではそれが普通すぎて、その事に何の疑問も抱いていなかった。

 でも、ここにこうしてそれが現れれば人の身で抗うことなどとても叶おうはずもなく。


「ははは、それもさもあらん。それで、そちらの珠がリディアーネ殿の御子息、ボーゼル殿でよろしいかな?」


「……珠だなどと……もしも、もしも本当に宝と言える存在があるならば……それは」


 『あなたのおっぱいです!』と口から出る寸前で奥から現れたもう一人の女性。

 海に揺蕩う海藻の様な深緑色の長い髪、怜悧に研ぎ澄まされた、それでいて静かな優しさをたたえた美しい瞳、露出の殆ど無い落ち着いた軍服のような装束であるが、少しだけ開いた首元や手袋とシャツから覗き見える真っ白い肌の輝き、


「もしやお姉さんが海猫さんですか?」


「えっ? あっ、はい、そうですね、そのように呼ばれることもございますね」


「……もしもお嫌で無ければ……ママって呼んじゃ駄目ですか?」


「ボーゼルちゃん!? 実母を裏切って他所の女性をママ呼ばわりとは一体どういった了見ですか!!」


 だって、あの母性の塊はどう考えてもママだろうが!?


「ぶふっ!? ふっ、ふふっ、あはははははは!

 いや、ボーゼル殿は中々面白い男のようだな!

 ほらテレジア、殿方たってのお願いだぞ? ちゃんと返事を差し上げぬか!」


「えっ? ええー……」


 腹を抱えて笑うマルテ侯爵と困り顔のお姉さん、目を見開いたまま固まるおかんと完全にふくれっ面のマリべ。

 だって……侯爵のおっぱいもお姉さんのおっぱいも大きすぎるんだから仕方ないね?


「おっと、このまま玄関で立ち話というのも礼を失するな。

 ディーレンよりここまで長旅……と言うほどの距離でも無いだろうが、それでも馬車の旅で疲れているのに変わりはないであろう?

 既に部屋の準備はさせている。まずは旅の埃を落とし、詳しい話はまた夕餉の時にでも聞かせてもらおう」


「お心遣い感謝いたします閣下」


「ではテレジア、後のことは任せる」


「畏まりましたクリス様」


 頭を下げ、マルテ侯爵を見送った後ママ――テレジアお姉さんに案内されたのはお城の中にある豪華な客間。

 ……道中テレジアさんの手を握ろうとしたら真顔のマリべに阻止されて少しだけ残念。

 リュンヌ家の西館のような無駄な装飾などは無いが、使い勝手の良さそうな落ち着いた調度品、そして窓の外にはオーシャンビュー。

 前世含めても旅行なんてほとんどしたことの無い俺、その高級リゾートのような部屋と景色にまさしく感無量……ただただ魅了されたように、身動きもせずそのまま外を眺めた。



【マルテ侯爵とその腹心】


 ボーゼルが呆けたように窓から海を眺めていたその頃、同じように窓から海を眺める赤い髪の女性――クリスティーヌの部屋に客の案内を終えたテレジアが訪れていた。


「遠路はるばる……というほどでもないが、客人の案内ご苦労だったな」


「それが私の仕事ですので。

 それにしても……まさかクリス様が直々に玄関まで出迎えに出られるとは」


「ははっ、王都でも噂の『無能』殿を一刻でも早く見たくてな。

 それにしても……あれが無能だと? リュンヌの古狐は年老いたのか? それとも家から追放した娘憎しで目が曇ったのか?

 おそらく出迎えに私が出てくるとは想像していなかったのであろう、私の姿を目にした時の、一瞬の驚きの表情そして獲物を見つけた鷹のような目。直ぐに取り繕っては居たがとても子供のする顔では無かったぞ?

 その後はずっと道化に徹していたが……いや、お前が玄関に現れた時も同じ目をしていたな」


「あら、まさかクリス様が殿方に興味を示されるなどお珍しい。

 五歳式の場に居た者からの報告では、確かに彼が天職を得られなかったのは間違いのないことだと。

 もっとも、遠くから聞こえる心地の良い他人を魅了するその声や話し方の聡明さなど、とても五歳児だとは思えなかったとも。

 そしてボーゼル殿はその場で知り合ったばかりのミリアヌス殿下とかなり親密になられていたとの報告も上がっています」


「愚かな。天職など可能性の一つでしか無いだろうに、それだけを見て本人の資質を語るなど……それにしても変わり者と名高いミリアヌス王女を一度会っただけで手懐けてしまう……か。

 今回のリディアーネの来訪、最近この近海を荒らしまわっている『海賊』を使った古狐の謀略――むしろリディアーネが画策したモノであるのかと少々警戒していたのだが……そちらに関してはどうだ?」


「それは……そもそもクリス様もリュンヌ家とリディアーネ殿の確執が偽計――芝居だなどとは最初から思われてなどいなかったのでしょう?

 リュンヌ家は武の名門であり美の名門。そこに生まれたか弱く見目の良くない娘……」


「はははは! 確かに、あの家は正面切って名乗り合い、正面切って殴り合うのが戦争だと豪語しているからな。数百年の昔ならともかく、そのような戦の作法など今の時代に一体の役に立つというのか」


「あの家の質の悪い所は表ではそのように『正々堂々』を掲げておきながら裏では陰湿に、暗殺を生業とするような連中まで飼っていることですからね。

 先代様も今少しお気をつけくださっていれば……申し訳有りません、失言ですね」


「構わん、あの女のことを『根の部分では同じ王国を支える貴族。無意味な権力闘争などそのうち飽きてしまうさ』などと笑い飛ばす母に私もどれだけ同じことを思ったか……そして母が死んだ時、思うだけで何も行動に移らなかった己をどれだけ悔いたことか……」


「クリス様、そのように自分をお責めになられませぬよう。

 ……リディアーネ殿とボーゼル殿、これを機に処理いたしますか?」


「……つまらぬことを言うな。

 あの女の血縁者であろうともそれに疎まれ、蔑まれ、此度は潰そうとされているのであろう? それならばそれに手を貸し……ふふっ、母娘で潰し合わせるのも一興だとは思わないか?

 リディアーネが今回どのような思惑でこの城を訪れたのかはまだ分からぬが、それが私の役に少しでも立つと言うのなら大いに良し、失敗しようともこちらの腹は大して痛みもせんだろう?」


 燦々と太陽に照らされた海をじっと見つめる彼女の瞳はどこまでも暗く、儚く、昏く……。


 ……ちなみにその頃、同じように海を見つめていたボーゼルは

『マルテ侯爵とお姉さんが二人並んでマイクロビキニとか着てくれれば……いや、マイクロビキニはどちらかと言えば貧にゅ……うちのおかんやマリべの方が似合いそうだけれども! ならあの二人にはどんな水着を……いや、そもそも水着が必要だと言うのはただの刷り込み、思い込みではないだろうか? 世界にはプライベートビーチ、そしてヌーディストビーチと言うものがあるのだから、いっそのこと全員生まれたままの姿で……』

 などとくだらないことを考えていた。

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