幼少期 15話 豚肉一日1400キロ……餃子の王○かよ!
騎士団のお姉さんたちに的を用意してもらい、マリべに射撃準備をしてもらい。全部人任せだけど……ほら、俺って体はおこちゃまだから許してもらいたい。
弦が引き絞られた弩弓をマリべに手渡されたかと思うと、
「危ないですから絶対にリュンヌ家関連の人間と王女以外には向けちゃ駄目ですよ?」
「建前上はリュンヌ家の人間でも駄目なんだけどね?
そして本当の意味で王族に弓を向けるとか斬首待ったなしだからな?」
言われなくとも俺が『心の嫁(ミリアヌス殿下・七歳)』にそんなことをするなんて有り得ないんだけどさ。
弩弓を持ち上げ、ゆっくりと狙いを定め……狙いをさだ……
「長いから持ちにくい上に重たっ!?」
大凡二キロくらいの細長い物体を両手で抱え、そのまま支え続けるには五歳児の腕は細すぎる……。
「ちょっと何か台になりそうなものを……」
弩弓の下に小さな木箱を三つ置いて高さを調整し、再度弩弓を構える俺。
最初に狙うのは二十メートル先にある林檎サイズの的である。
てかこいつ(女騎士)ら、本当に命中させない気マンマンすぎるだろ! キ○ィさんでも林檎三個分の……あれは身長じゃなく体重だったか?
てかさ、
「あれ? 二十メートルって思ってたよりも距離があるんだな?
でも、絶対に当ててやる……」
……えっと、スキルってどうすれば使えるのん?
『スキル名称を口に出すのが一般的です』
転生者にも優しい簡単仕様で何よりです。
「……狙撃」
そう口に出した途端眼の前に、まるでライフルのスコープに付いている照準器のようなレティクル(十字に入った線)が現れ、望遠鏡を覗いたように的に向かって視界が『グンッ!』と動いて拡大表示。まるですぐそこに的があるかのようにハッキリと見えるようになる。
おお……確かにこういう感じで視えるなら難なく当てられそう!!
『視えるだけではなく、放たれた矢にある程度の追尾機能も付随されますので真横や真下を向けて撃ちでもしなければ外れることはありません』
スキル、俺が想像していたよりも無茶苦茶な性能だな!?
目標をセンターに納めてクリ……引き金に掛けていた指をグッと引くと同時に、張り詰めた弦が『ブンッ』と解き放たれ、的に向かって真っ直ぐ矢が飛んでゆく。
自分の力だけで支えきれていなかった弩弓が腕の中で少しだけ暴れ、発射時に照準が少々ずれてしまったが……ホーミング機能が付与された矢(ボルト)がその狙いを外すことはなく、『タンッ』と言う心地良い音と共に二十メートル先の的を揺らした。
「……この距離であの大きさの的に当てるなんて……お若くとも流石は武家のお血筋という事ですか」
「えっ? もしかして……ボーゼルちゃんは弓の天才だった……?」
「と言いますか、ボーゼル様、今『技能』を使われましたよね?」
唖然とするバーバラ達騎士団とおかん。
俺の隣に居たので声が聞こえていたのだろう、スキルを使ったことを見抜いたマリべに再度弦を引いてもらい、次に狙うは肉眼では『何か……立ってる?』くらいにしか認識できない遠い方の的。だって小学校のグラウンド一周くらいの距離だもんな。
もちろんこちらも的の大きさは手のひらサイズに変更されている。
普通手のひらサイズで例えるのなんておっぱいくらいだろ! うちのおかんのサイズもてのひら(を真っ直ぐ伸ばした)サイズだしな!
「超射程、狙撃」
今回は距離が遠いので、当然狙撃に追加して超射程のスキルも使用する。
おお! 凄ぇ! あんなに遠いのに的がさっきと同じ大きさで視える!
もちろん矢は目標をあやまつ事はなく……いや、肉眼では見えてないからたぶん当たってる? って感じなんだけどさ。
「いえいえいえいえ……ありえないです! おかしすぎますから!
その弩弓って最長でも、曲射で撃とうとも百メートルも飛びませんからね!?
この場所からあそこの的までは絶対に矢が届くはずなんて無いですからね!?」
ああ……自分の行動に対して他人が過剰反応を示すのがこれほど気持ちがいいなんて……。
『五歳にしてそこそこの変態発言ですね……』
的に当てるだけでこの騒ぎ……いや、絶対に届かないはずの的に当てたんだからそのくらいの反応をするのは当然……つまり、
『これが本当の『当り』前だな! とか思ってそうですね?』
……だから先に言うなって言ってんだろ!
「マリべ、もう一度弩弓を用意してもらえるかな?」
「次は何をされるつもりなんです?」
何が琴線に触ったのか、キラキラとした綺麗な目でこちらを見つめるマリーベル。
こいつ、見た目だけなら金髪美少女だからな……ちょっとだけドキッとしちまったじゃねぇか!!
最後に放つのはもちろん必殺技。
弩弓を構え、先ほどと同じ、遠い方の的に狙いを付ける。近くの的だと爆発時に破片が飛んできたら危ないからな。
「超射程、狙撃……エクスプロージョン……ボルトッッ!」
『……どうして最後だけ溜めたのでしょう?』
もちろん何となくカッコいい気がするからである。
今回も放たれた矢は狙い違わず真っ直ぐに的へと向かって飛んでゆき――
『ズオオオオオオオオン!!!!!』
と言う、腹の底に響くような爆発音と共に的を木っ端微塵に爆発飛散させた。
「……」「……」「……」「……」「……」
お、思ったより大爆発したんだけど!?
矢が刺さった肉体の内部からどうこうどころか、普通の人間なら当たっただけで全身バラバラになって死んじゃうと思うんだけど!?
多少身構えていた自分がこの狼狽えよう……何も知らなかった見学の騎士団&おかん&マリべはその比ではなく。
誰一人声を出すことはなく、全員がただただ唖然。半数くらいは口までポカンと開いていた。
「ふふっ、母様、これで俺の言ったことを信用してもらえますよね?
てことで、騎士団と共に森に狩りに出かけるというお話を」
「……もちろん了承することなど出来ません」
いや、なんでやねん!
「どうしてですか?
俺でもちゃんと獲物を狩ることが出来ると証明出来たと思いますけど?」
「確かに、弩弓の扱いは見せてもらいました。
そして……朝食の時ボーゼルちゃんが言ったように、弩弓の、いえ、超弩弓の天職を授かり技能にも目覚めたのが本当だと確認させてもらいました。
しかし! 今のボーゼルちゃんではその弩弓を持ち上げることも出来ないのでしょう? それを森の中でどうやって持ち歩くつもりですか?
そもそも何も持たずとも道も整備されていない、獣道しか無い森の中を歩くことが出来るとはとても思えません」
……おかんの言うことももっともである。
というか、俺の頭の中では何故か『ライフルを肩に担いだイギリス貴族が湖畔で鹿とか野鳥を狩猟している』みたいな光景、または『ぼ○ぼのちゃんがシマリスくんに会いに行くのに森の中を歩いている』ような場面をイメージしてたけど、富士の樹海みたいな場所を荷物背負って五歳児が歩けるはずが無いんだよな。
冷静になって考えれば『獲物を狩りたい』って言うのもチュートリアルをクリアするための俺のワガママみたいなもんだし……もちろん『少しでも領内の食糧問題を解決したい!』って言う思いもあるけど、獲物を一匹二匹倒したところで百人単位の人間の腹を満たせるわけもなく。
これではまるで異世界勇者あるあるの『ちょっと力を手に入れただけで物凄く調子にのってしまった痛い奴』ではないだろうか? まぁ俺、勇者では無いんだけどさ。
「ごめんなさい母様……わがままを言いました……
どうせ俺なんてゴミみたいなクズ人間のクセに調子に乗ってました……」
「さっきまであれほど自信満々だったのにどうしていきなり、そんなに卑屈になっちゃったのかしら!?
い、いえ、違うのよ? お母ちゃまは別にわがままだなんて思っていないのよ?
ただ、ボーゼルちゃんが危ない目にあったりしないかと心配で……だからそんな悲しそうな顔をしないで……
マリー! ほら、ボーゼルちゃんが悲しんでいるのよ? ちょっとどうにかならないかしらっ!?」
「何ですかそのいきなりの無茶振りは……
そうですね、ボーゼル様はその弩弓を使って『獲物を狩りたい』これは間違っていませんね?」
「……うん」
「クッ! ……うつむき加減で上目遣いにこっちを窺うように見つめる子供らしい、しおらしい態度をするボーゼル様のなんと愛らしいことでしょうか……ではこういたしましょう。
バーバラ、森の入口で罠を仕掛けて獲物を生け捕りにして屋敷まで持ち帰る。もちろん私もそれに手を貸します。可能ですね?」
「はっ! もちろん可能です!
全員聞こえたな! ボーゼル様にお喜び頂くため、これより騎士団総出で出陣する!
十分以内に遠征用の荷物をまとめろ! 森の中の生きとし生けるもの全て血祭りに上げ、我らが新しき主の前に捧げるのだ!!」
「「「「「はっ!」」」」」
威勢の良い、揃った返事をその場に残して掛けてゆく騎士団の面々。
てか何だその新しい魔王が誕生したみたいな口上は!?
「では私もちょっとだけお出掛けしてまいりますね?」
お、おう……。
「……いや、違う、そうじゃない! 確かに獲物を狩りたいって言ったけれども!
そんな二度手間三度手間にしかならないことを頼みたかったわけじゃないんだ!」
本当に森の中の生き物を殲滅しそうな、血走った目で戦の準備を始める『騎士団(十数名)』にそんな俺の声を聞くはずもなく。
「母様! ほら、一旦みんなに冷静になれって声を」
「うう……どうしましょう……私、強く言い過ぎたわよね? ボーゼルちゃんに嫌われちゃった?
もしも、もしもそんなことになったら……私、もう生きてはいけない……
ボーゼルちゃん……ボーゼルちゃん……ボーゼルちゃん……
はっ!? もしやこれは王都で暮らす泥棒猫の策略ではないかしら!?」
「いや、王女様は何の関係も無いだろ」
どちらかと言えば騎士団よりも重症そうなおかんもソレを制止することもなく。
「マリべ! お付きのメイドが狩りに出掛けるとかおかしいよな? だからみんなにやっぱり中止って」
「ふふっ、ご安心を。これでも私、王都のメイド界では最強ですので!
帰ってきたらご褒美にボーゼル様のチュー……
帰ってきたらご褒美にボーゼル様のチュー……
そして二人は手に手を取り合いそのままベッドへと……」
駄目だ、誰一人としてまともな精神状態の人間が居ねぇ!!
「ボーゼル様! 先程の何かが破裂したような大きな音は一体何だったのでしょうか!?」
「あっ、リリア! ちょうどいいところに!
ほら、何かもう色々とてんやわんやになってるんだよ!
ほら、ちょっとみんなのことどうにかして!」
「状況もわからない人間にいきなりどうしろと!? 人間諦めが肝心だと思いますよ?
あと、何だかんだで全員楽しそうですしよろしいのではないでしょうか?」
全員……少なくとも俺は楽しそうにはしてないはずなんだけどな!
そんな一騒動が起こってから……三日後。 騒ぎの原因が他人面するな? 確かに。
颯爽と出発したマリべとヴェルツ家騎士団がドロッドロのボロッボロになって帰還。
もちろん俺も屋敷から駆け出し、慌ててお出迎え……したはいいんだけど。
「お帰りみんな! ……鎧に損傷も見えないし、血も流していないみたいだし、怪我人はいないようでホッとしたけど……いくらなんでも三日でそこまで汚れるものなのか?
あと臭いが……凄まじく臭いからちょっと川かどこかで洗ってきて?」
「ボーゼル様だけに尽くす女代表、久々に逢う愛しい私にその仕打ちは酷すぎでは? 臭いは……ほら、出来るだけ獲物に感づかれないためにはどうしてもですね」
ああ……狩りの時に自分の匂いを消すために身体に泥を塗りたくったりとかあるあるだもんね?
「まぁそんなことよりもですね! ボーゼル様お待ちかねの獲物です!
このマリーベルが獲物を確保してまいりました!
ほら、早く! 死んでしまうまでに早くとどめを刺してください!」
「ええ……」
うん、最初から騎士団の後方、荷車に乗せられていた『ソレ』が目に入ってはいたんだけどね?
「ソレって魔物ではなく動物なんだよね? ……何だろう? 熊……ではないし、狼……とも程遠い見た目だし、ギリギリ猪……に近いような気もするけど……」
「はい! 正解です! どこからどう見ても完全に猪です!」
体高二メートル、体長も二メートル。真っ黒い針のような体毛に覆われ、口には昔図鑑で見たことのある『サーベルタイガー』のような牙、そして頭頂部からは短くはあるがドリルのようにネジ曲がった一本の角。
サムネイル的な表示でなら『黒塗りの猪』に見えなくもないかもしれないが……少なくとも俺の知ってるイキモノでは無いんだよなぁ。
もしもこんな生き物にいきなり森の中で遭遇したら……悲鳴を上げながら軽く尿もれする自信があるぞ? うん、おかんの言うことはとても正しかった。ちょっと弩弓が扱える程度で調子に乗ってたあの時の自分にこんこんと説教をしてやりたい気分である。
「ささ、そんなことよりも早く! ご遠慮なく殺っちゃってください!
早くしないと勝手に死んでしまいますので!
そしてご褒美のチュー、お待ちしてます!」
「「「「「我々もナデナデして頂けるのをお待ちしております!!!!!」」」」」
何なの? 全員睡眠不足なの? 変なクスリとかヤッてないよね? 妙にテンションアゲアゲでちょっと怖いんだけど?
確かに言われた通り『猪(仮)』の体中血まみれだし? むしろ地面にも血が滴ってるし?
生きてるのが不思議な状態に見えるけど……これに留めをさすとか結構な罪悪感を感じちゃうんだよなぁ……。
いや、もちろんみんなが頑張って持って帰ってきてくれた獲物だからヤるけどさ。
いつの間に用意されていたのか、装填済みの弩弓をマリべから渡されたので、せめて苦しまないようにと眉間に狙いを定め……角があるから眉間は無理だな。
どうしよう? 柔らかそうな場所を狙うなら……左右どちらかの目玉?
そんな、どこに矢を撃ち込もうかと巨大猪を観察する俺と猪の視線が交差する。
うう、そんな『コロシテ……コロシテ……』みたいな目でこっちを見ないでくれ……。
ここからは完全に十八禁のショッキングな映像になってしまうので詳細は省かせてもらうが、左目を狙うもその強固な頭蓋骨に阻まれ矢は奥まで刺さらず……最後には頭ごと爆散させて止めを刺すしか無かった。
「ボーゼル様! 今日は久々にお肉の日ですね!」
「この光景を見てその反応が出来るとは……」
リリアちゃんって結構な大物? それとも生粋のサイコパス?
まぁ本当に夕食に猪肉の焼いたのが出たんだけどね?
何だかんだ言いながらもうちでは食卓にあまり並ぶことのない肉の臭いに食欲がわかないはずもなく。
でもほら、それでなくとも生け捕りにするため全身疵まみれにして、弱らせて持ち帰った獲物じゃないですか? その上、止めの刺し方も酷いもんだったから血抜きも何もあったもんじゃなかったからさ。
「臭い……超獣臭い……そして血生臭い……」
「そうですか? お肉なんてどれもだいたいこんな物だと思いますが?」
「少なくとも侯爵家の食事で出るようなお肉はここまで臭くはなかったわよ?」
そっと肉の乗った皿をマリべの方に押しやってしまった俺だった。
……うん、そんな感じで一日が終わったと思ってたんだけどね?
その日の夜にさ、晩御飯のお肉の残念さをユウちゃんに愚痴……語ってたわけさ。
そしたら、
『私は現状食事を取りませんので肉が硬いだ臭いだ不味いだ聞かされましても『そうですか良かったですね?』と、嫌味を言うことしか出来ませんが?
そもそもあんな状態の悪い肉など食べなくともインベントリにまともなお肉があるのにどうして取り出さないのですか?』
「……ん? インベントリ? インベントリってゲームとかでよく見かけるアイテムとかがズラッと並んだ……なんだろ? 倉庫みたいなやつ? だよね?
えっ? 俺、いつの間にそんなチート代表みたいなスキル持ってたの!?」
『インベントリは基礎システムであってスキルではありませんよ?
そもそも最初から私は『放置ゲー』だと伝えてありますよね?
もしもインベントリが無いなら放置中に入手したアイテムはどこに保存されると思ってたんですか?』
「待って待って待って! また情報量が渋滞してるから!
えっと、放置ゲーって放置――何もして無くてもアイテムとか手に入るの!?
いやでも、この五年間何も貰ってないよ!?」
『何を当然の事を。もしも放置ゲーが放置状態で『アイテムも経験値も』手に入らないなら一体何が出来ると言うのですか?
あと、五年間の成果が無いのは一体誰のせいなのでしょうねぇ……?』
「何が出来るって……武器を触るだけでクラスが手に入ったり付け替えられたりスキルが使えるようになったり……それだけでも物凄い能力じゃん?
てか今、さらっと追加で凄いこと言ったよね? アイテムだけじゃなくて経験値まで増えていくの? もうそれチート通り越して神様の力じゃね?」
『何を今更。私、祝福(ギフト)ですよ? 逆にその程度出来ないでどうするんですか? という事でお肉、出します?』
「今は肉の話なんてどうでもいい……いや、全然良くないわ!
だってそれ、狩りに出掛けなくても――獲物を探したり退治したりしなくても時間経過とともに肉が増えるってことだよね!?」
ナニソレ怖い……そのシュレディンガーの猪はどこから湧いて出てくるの?
もしかして、どこかで平和に暮らしてる猪さんがいきなり殺されちゃうの? そしてしまっちゃうおじさんにインベントリに投げ込まれちゃうの?
『そうですね、今回討伐した『牙猪』ですとそのレベルは『10』。
放置でアイテムと経験値を得るには『レベル×10分』の時間経過が必要ですので、牙猪の場合ですと『放置時間100分』でアイテムと経験値の獲得となります。
ちなみに得られる経験値は『レベル×1』です。
牙猪の通常ドロップは『豚上バラ、豚上ロース、豚上ヒレ』と『牙猪の毛皮、牙猪のなめし革』、レアドロップが『牙猪の牙、牙猪の角、牙猪の睾丸』となってますね』
えっと、一日が二十四時間で六十分を掛けると……『1440分です』……ありがとう。
つまり何もしなくても毎日猪十四匹分の肉と素材、経験値が144入手可能と。
騎士団総出で三日かかった猪狩りなのに一日で十四匹だと!?
「ちなみにだけど……肉は一匹につきどのくらい貰えるの?」
『登録されている獲物の『体重×十分の一程度』を目安としたキリの良い数字ですね。
牙猪ですと一匹につき100キロとなります。一日ですと1.4トンですね』
「十分の一でもとんでもない量だな!?」
確かお店で出てくるとんかつって120から150グラムくらいだったような?
寝てるだけでも毎日一万人分の肉が生産されるとか……これもう意味が分かんねぇな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます