第2話 息子との確執
そんな時代に、神崎恭平は、それまで培ってきた人生を、捨てることになってしまった。
一言でいえば、
「詐欺に遭った」
ということなのだが、相手が巧妙だったこともあって、まわりから見れば、
「騙される方が悪い」
と言われても仕方がないほどであり、もっといえば、
「騙されたという意識は、誰にもない。本人自体が、感覚がマヒしてしまって、何もかも、自分が悪い」
と思い込まされるほどに、巧妙だったのだ。
ただ、それでも、自分だけが、損したというのは、理不尽であった。
まわりは、何も困っていないのに、自分だけ、人生が狂わされてしまったのだ。自分の人生が、
「なぜ、こんなことになってしまったのか?」
自分でも分からなかったのだ。
ただ、警察では、
「本人にも分からないほどの巧妙な詐欺グループがいる」
ということは分かっていた。
しかし、手が出せないのだ。
何といっても、
「被害者に、被害者意識がない」
ということで、訴える人間がいないのであれば、警察も何もできない。
訴えがあってこそ、動くことができる、
「いや、訴えがあっても、なかなか動くことをしないのが警察なので、これほど、詐欺グループや犯罪グループにとって、これほど、騙しやすい組織はない」
ということである。
下手をすれば、
「一般市民よりも、警察の方が扱いやすい」
といえるだろう。
何といっても、
「民事不介入」
という原則があるので、警察の中には、
「詐欺グループ」
などのような犯罪を謙虚する部署はあるのだろうが、この原則があることで、実際には、「捜査をするのも、一定の制限が掛かってしまう」
といってもいいだろう。
ただ、詐欺グループを野放しにしておくと、被害者が、損害に気付いた時、あるいは、自分たちが、
「どうにもならない」
ということになった時、最後には、
「自らの命を落とそうとする」
ということであれば、話は別である。
そうなってしまうと、民事事件の範疇ではなくなり、完全な刑事事件となるだろう。
自殺であったとしても、少なくとも、そこに、
「詐欺というもの」
がなければ、被害者は出なかったのだ。
「人の生き死にに関わることは、もはや刑事事件だ」
と思うのは、いけないことなのだろうか?
そういう意味で、某元ソーリのせいで、自殺させられた人も、
「元ソーリによる殺人事件だ」
といってもいいのではないだろうか?
しかも、あの男は自分に都合のいい検事を、存続させたいという一心から、
「なんと、法律を変えよう」
とまでしたほどだ。
「どれだけ悪党なんだ」
といってもいいだろう。
そんな時代であったが、神崎が騙されたということをうったえに、近くのK警察署に行くと、ほとんどの刑事は、
「それは気の毒だ」
と口では言いながらも、
「でもね。我々はどこまで協力できるか分からないんだ。今の話を聞く限り、詐欺事件として立件するのは難しいところがある。できるだけやってみるけど、あまり期待しないでほしい」
ということであった。
神崎も、
「しょうがない」
と思いながらも。正直、
「警察に期待するほど、この世を信用してはいない」
ということは、神崎も分かっていた。
そう、
「警察というところは、何か怒らないと、まったく動こうとはしない」
ということであった。
そのいい例が、
「ストーカー事件」
である。
あれだけ、20音に嬢前くらいから大きな問題となり、
「ストーカー殺人」
などというものが、後を絶えない時代になってきて、それは今も続いている。
いや、
「さらに、激しくなっている」
といってもいい。
なぜなら、
「ネットの普及」
というものによって、リアルでなくとも、知り合うことができる。
だからこそ、
「個人情報」
というものの大切さがわかってきて、
「個人情報保護法」
というものができたのではないか。
これだって、世間が騒いでいることで、昔と個人情報の扱われ方が変わってはきたが、一番変わらないのは、政府や警察の対応である。それこそ、
「問題になってきたから、法律は作った」
というだけで、その後のフォローなど、誰がするというのだろうか。
それを考えると、
「いくら、被害届を出しても、受けてはくれるが、それこそ、人が殺されるなどの犯罪が起こってから、初めて捜査をするのだ」
やつらに、
「事前に捜査」
あるいは。
「事件を未然に防ぐ」
などということはありえないといってもいいだろう。
何といっても、捜索願だってそうだ。あれこそ、
「犯罪の可能性がない限り、動かない」
というのが、昔からのことではないか。
それこそ、
「警察という組織」
というのは、
「やってますアピールをするための組織だ」
といっても過言ではないだろう。
「起こった事件を解決する」
それが検挙率であり、警察としての成績なのだ。
警察に。
「防御率」
などという考えはないのだろう。
捜索願に関しても、
「本当に何かの事件に関係ない場合」
というと、
「ただの、夫婦喧嘩や、家族のいざこざというだけの、家でという可能性もある」
ということであったり、下手をすると、
「狂言家出」
ということもある。
ただ、これが、誘拐ということであれば、また話は変わってくる。
事件内容が誘拐だということであれば、狂言であっても、黙っているわけにはいかないだろう。
何と言っても、悪ふざけでは済まず、たくさんの人を巻き込んでしまったということで、下手をすれば、
「何かの犯罪を形成し、それが複数になると、有罪ということになりかねない」
ともいえるだろう。
それこそ、
「裏で手を引いている組織か何かが暗躍し、警察の目を、そちらに背けている間に、何かの動きを示す」
ということになれば、ただの、
「狂言」
というわけにはいかないだろう。
「そんなのは、刑事ドラマや、探偵小説の読みすぎだ」
と言われるだろうが、
「警察という組織ほど、石橋を叩いて渡らなければいけない組織なのではないだろうか?」
と考えられるのだ。
実際に、昭和の終わり頃であっただろうか、
「会社社長の誘拐事件を発端として、次々に同業他社に対しても、あの手この手を使って、脅迫した」
という事件があった。
その事件は結局、
「お宮入り」
ということになったが、結局は、警察が、
「犯人」
あるいは、
「犯人グループ」
というものから、
「手玉に取られた」
ということになるのだろう。
こんな事件は、被害者が社長であったり、
「警察のトップを動かすことができる」
というくらいに権力を持っている人だったりすると、警察も、
「その威信に掛けて」
ということで、必死になっての捜査を行うのだろう。
しかし、警察の捜査は、絶えず、後手後手に回ってしまい、完全に、犯人に嘲笑われていたことであろう。
それも、普段から、捜査に対して、
「真摯に向き合っていない」
ということから、甘えのような体質があるからではないだろうか?
現場は、しっかりやっているのだろうが、
「威信であったり、警察に対しての圧力ばかりを気にする」
という状況が続いている限り、しょせんは、
「親方日の丸」
ということで、
「決まったことを、決まったようにしか運用できない:
という、
「まったく勇蔵の利かない組織」
に、警察は成り下がった。
いや、最初から、
「そんな組織だったのだ」
ということにしかならないのだろう。
そんな詐欺に遭ってしまったことで、彼女は、非常に息子に迷惑をかけることになった。
息子は、子供時代から、実は母親に厳しく育てられていた。さらに、息子が大学に入ってから、旦那が亡くなったことで、余計に、息子には厳しくなり、それに耐えられなくなった息子は、大学には、自宅から通えるのに、家を出て、独立したのだ。
大学の費用は、父親の保険金と遺産で何とかなった。下宿代だけは、自分でアルバイトして、出していたのだ。
息子は、それまでの反動からか、せっかく部屋を借りていたが、次第に、友達の家を泊り歩く時期が続いた。
生前の父親は、それほど厳しくはなかったが、母親は、
「友達を家に連れてくることも、友達の家に泊まりに行ったりすることも、あまりいい顔はしなかった」
ということである。
特に家に連れてくることは、
「絶対にやめてくれ」
と言っていた。
実際に、近所づきあいもほとんどしていなかったし、そのせいか、近所を歩いていても、近所の人が挨拶をしてくれることもないので、
「近所にどんな人が住んでいるのか?」
ということも、ほとんど知らなかった。
それくらいに、自分も近所の人から、白い目で見られていたのかと感じたことも家を出た理由だった。
だが、実際に家を出て、一人暮らしをしてみると、想像以上に、近所の人が、誰もかまってくれないということにビックリした。
「隣に誰が住んでいるのか?」
あるいは、
「それどころか、住んでいるのかいないのか?」
それすら分からないというほどである。
「何かの集まりがあったとしても、誰も出てくるわけではない」
というほどで、これほど、ひどい状態になっているということであった。
「ああ、これじゃあ、近所づきあいなどするのも、嫌になるわ」
と感じた。
さらに、マンションに住んでいると、ゴミの捨て方一つで、嫌な目にあわされる。
ちょっと、分別を間違えただけで、ゴミ置き場に出しておいたはずのゴミが、学校から帰ってくると、玄関先に置いているではないか。
そこには、ゴミの分別を書いた紙が貼ってある。
「分別が悪い」
という無言の圧であった。
そんなことが何度もあったり、さらには、ずっと住んでいると、次第にマンションの状況が分かってきた。
「マンションには、何やら、風紀委員のような人がいて、そのまわりには、数名の取り巻きがいて、ちょっとしたことでも、風紀委員の目に留まると、取り巻きが行動を起こし、部屋の前にゴミを投機するなどというひどい嫌がらせとも言えることをするのであった」
ということである。
こんなことが起こると、何をどうすればいいのか?
ということが分からず、
「ただ、嫌がらせを受けている」
と思うと、疑心暗鬼にしなからない。
「まさかと思うが、郵便受けなども監視されているのかも知れない」
とまで疑ってみたくなる。
その証拠として、一度集合ポストになっている郵便受けの前を通りかかった時、例の取り巻きの一人が、一人でそこにいて、息子を見た瞬間、あからさまに慌て始めたというのだ。
自分のポストだとは限らないが、少なくとも、あの連中に、
「嫌われている」
と思われる自分を見て、あからさまに慌てたのだから、こっちとしても、気分のいいものではない。
そうなると、もう、誰も信用できなくなる。その頃から、
「別のところに引っ越そう」
と思うようになり、物色し始めた。
その頃は、
「どこか、別のところにいけば、こんなことはなくなるだろう」
と信じていたのだった。
だが、その期待は、完全に裏切られた。
そもそも、当たり前というもので、
「一か所がそうであれば、他も同じだ」
というのは当たり前であり、もちろん程度の差はあれど、せっかく引っ越しても同じような思いをしないといけないということは、息子にとって、
「地獄を見た」
と感じさせるに十分だった。
「そっか、おふくろもこうい状況に置かれたということで、あんなに近所に対して、神経質になっていたんだ」
と初めて知ったのだ。
だからといって、すぐに帰るのは、息子としても、自分のプライドに反した。
ただ、母親が、体調を崩し、入退院を繰り返していた時、それをいいことに、
「実家に帰ろう」
ということで、実家に帰った。
母親の方は、昔のような確執はなかったので、息子もこだわることなく、普通に家に帰ることができた。
それがよかったのか、大学を卒業し、働くようになってから、母親もかなり丸くなっていた。
それまで、ほとんど働いたことのなかった母親が、パートではあるが、スーパーで働くようになってから、人間も丸くなったようだ。
人間づきあいも、昔あれだけ、毛嫌いしていたはずなのだが、今では、仕事が終わってから、
「友達と食事をしてくる」
という機会も増えたのだ。
ただ、人の家に行ったり、誰かを連れてくるというようなことはなかった。そのあたりは、どうやら、母親のこだわりというべきか、
「相手のプライベートを尊重する」
ということを優先しているようなのだった。
だからというべきか、
「今のような、個人情報保護の時代には、おふくろのような人間が、正しいというような時代になってきたんだ」
ということを考えると、
「お袋には、先見の明があった」
ということになるのだろうと感じたのだ。
それは間違いのないことであっただろう。
「個人所法保護」
というものが言われ始めて。実際に、
「他人のプライバシーに踏み込んだりすると、警察沙汰になってしまう」
ということが、皆にも浸透してきたので、誰も、必要以上に、他人のプライバシーに踏み込むことはなくなった。
しかし、それでも、
「昔の悪しき習慣」
とでもいえばいいのか、マンションの時に目の当たりにした、
「風紀委員と、その取り巻き」
というのは、相変わらずのようで、
「プライバシー保護と、マンションなどの集団生活においての、昔からの習慣」
というものの間で、何やら、歪のようなものが存在しているのは、間違いないようであった。
「一応、小さいところではあるが、一軒家に住んでいることで、嫌な風習に惑わされることもない」
ということだけでも、よかったのだ。
今では、母親よりも、そういう風習を嫌っているのは、息子のようで、あからさまな態度に出るのは、息子の方が強かった。
母親が、
「まあまあ」
といって、嗜めることがあるくらいで、息子の方が、あからさまに態度に示さないと、気が済まないということなのだろう。
母親も分かっているので、
「必要以上にたしなめることはしない」
何と言っても、元々は自分の性格だったのだ。息子にそれが移っても仕方がないということであった。
そんな息子だったが、あからさまな態度には示すようになったが、性格的には、実は、
「丸くなった」
といってもよかった。
あからさまな態度は、彼が、
「正直者だ」
という証拠であり、だからこそ、
「母親の以前のあからさまな態度を、今であれば許せる」
という気持ちになったのだろう。
というのも、彼本人が、
「自分が昔の母親よりも、あからさまになっている」
ということを分かっていないのだ。
分かっているとすれば、これほど嫌な思いをすることはなく、家を出ようとまでは思わなかったように、後になって感じるようになっていたのだった。
そんな息子だったが、仕事をするようになってからは、一時期、約数年であったが、勤務地が、家から通えないところだったので、やむなく、マンション住まいからの仕事に出かけていた。
「仕事を持った、一人暮らしの青年」
ということで、マンション関係で、いろいろ言われることはなかった。
実際に、残業もそれなりにあり、帰宅する時間というと、早くて、午後九時がいいところであった。
それだけに、近所も何も言わないし、自分から近所づきあいをする気もないので、学生時代の頃のような、
「露骨な嫌がらせ」
というのはなくなっていた。
仕事を、ちゃんとしていて、ごみの捨て方などの、
「マンション内のルール」
の最低限は守っていたので、何も言われない。
だからこそ、そもそも、マンションで
「風紀委員」
であったり、
「その取り巻き」
のような人がいるかどうかというのは、分からなかった。
会社には、
「数年で、戻してほしい」
ということは言っていた。
大卒で、それなりの成績を残している息子のいうことなので、会社も、
「善処する」
ということで、数年だけの偉業所勤務を終えて、約束通り、
「家から通える範囲内」
という、本部に帰ってくることができた。
しかも、会社側としては、それなりのポストも用意してくれていて、とりあえずは、
「順風満帆」
という状況になっていたのだ。
仕事は順調だったが、それ以外のプライベートでは、これといって、ハッキリすることはなかった。
年齢的には、
「彼女がいてもいいわけだし、そろそろ結婚」
ということも言われてもいいくらいだった。
しかし、結婚ということに関しては、息子はあまり、気分のいいものではなかった。
それは、やはり大学時代に感じた、
「近所づきあいの億劫さ」
が影響しているのだろう。
というのも、
「まわりに気を遣ったり、取り巻きのようなことをしないといけない人たちもいることを考えると、人間づきあいは、深くなればなるほど、嫌になってくる」
というものであった。
というのも、
近所づきあいで、気を遣うということがどういうことなのか。最初に一人暮らしをした時、思い知った。
「自分のプライバシーを大切にする」
という、格好のいいことを言っているが、実際には、そんなことは理屈だけのことで、必要以上に神経を遣わされて、思ったよりも、神経がすり減ってしまうのは、本当に我慢できることではないのであった。
「結婚するということは、家族を持つ」
ということで、
「あの母親と付き合っていけるかどうか」
ということが一番の問題だった。
父親が生きていれば、父親との関係がうまくいけば、自ずと嫁もうまくいくだろう」
と思っていた。
しかし、もう、その歯止めとなってくれる父親はいない。
そうなると、嫁と同居ということは、当然ダイレクトに、二人の関係は、接近するということになるのだ。
だとすれば、一番微妙で、難しい位置に入るのが、自分だということになる、
いわゆる、
「ジレンマ」
というのに落ち込むのは必至で、今からでも、容易に想像ができるというものだ。
だから、息子は、敢えて、
「彼女は作らない」
と思っていた。
「相手が自分のことを好きになったら」
という場合は別で、その時は、
「仕方ない」
と思い。その時になったら考えればいいと思っていたのだった。
幸いなことに、30歳になるくらいまで、自分が好きになる女性も、自分のことを好きになってくれる女性もいなかった。
それはそれでいいことだったのだが、年齢を重ねていくうちに、男としての寂しさがこみあげてくることがあった。
それは、やはり、
「肉体的な寂しさ」
であった。
確かに彼女がいない方が、自由に何でもできるということで、気が楽ということではあったが、
「身体の寂しさ」
というのは、いかんと緒もしがたい。
もちろん、息子は童貞ではない。
確かに、彼女いない歴は、年齢と同じ年数になっているが、
「オンナを知らない」
というわけではなかった。
会社に入ってから、最初のボーナスで、息子は、風俗に行ったのだ。
それは、最初から決めていたことだった。
「就職して最初のボーナスでは、童貞卒業に使う」
ということをであった。
最初のボーナスといっても、入社して、まだ数か月なので、
「寸志」
という程度の金額だろう。
何か記念になるものを買ってもよかったのだが、童貞卒業というのは、かなり前から決めていたことだった。
これは、大学時代の就活の前から考えていたことで、ある意味、就活を頑張ることができたのは、この、
「童貞卒業」
が一種のご褒美のようなものだ。
と考えていたからだった。
確かに、昔は童貞卒業というと、
「大学の先輩が連れていってくれる」
というのが、普通だと聞いたことがあったが、なぜか、息子はそれを嫌った。
まるで、恩着せがましく感じるからで、そういう意味で、
「大学生の先輩に借りを作ってしまうと、就職してまで付きまとわれる」
という、まったく根拠のないことを言っていた人がいたが、それは、
「ウソかも知れない」
とは思いながらも無視できない感覚があり、
「それくらいなら、自分で童貞喪失を計画する方が、よほどいい」
と考えたのだ。
ただ、それを考え始めた時、すでに、
「そろそろ、就活の時期だ」
と感じた時だった。
就活の時期というと、
「なるべく他のことは考えたくない」
ということであり、まずは、就活に集中する時期であった。
それを考えると、
「童貞喪失は、就職が決まってから」
と思っていたのだが、今度は就職が決まると、今までの学生気分から、今度は、いきなりの就職である。このギャップの間に童貞喪失という自分にとっての一大イベントを持ってくるのは嫌だった。
だから、
「ボーナスが出てから」
という思いにいたったのだ。
「学生時代の最高峰である、大学四年生から、今度は、その先にある、一番最低の下っ端になるというのだから、このギャップは、何もなくとも、大きなものだ」
と感じたのだった。
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