第7話虐殺城

「カイトさん、、、何があったんですか?てか、貴方は命を落としたはずでは、、、?!」

「なぁ、、お前はな、俺のことを今どう思っている?」

「はい?」

「今までは正直言って虚数解が自分よりも少ないやつに教えられて不愉快だっただろ?」

カイトさんが言葉を発するとともに体から黒いもやもやが体を包んでいき、声がだんだんガラガラになり聞こえねくなっていった。

俺はすべてを悟った。殺されると。

「俺は苦しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!悔しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!俺は姉さんよりも虚数解が高くて自分こそが最強だと思っていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

でも、、、その俺の前にお前が現れたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!自分に噓をついた。自分が弱くて舐められないようにしたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「俺はそんなこと思っていない!!!寧ろ、尊敬していました!!!カイトさんをすごいと思って、ずっと敬っていました!!!」

「噓を言うな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

声の大きさだけではない迫力を感じて鳥肌が立った。かなりまずい状況だ。このまま正気を取り戻せないようなら、この城だけではなく、この周囲が消える可能性がある。

「なぁ、、、、、正直に言ってくれよ。」

涙目を浮かべるカイトさんを見るのが苦しかった。嫌だった

「なんとかいえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

まずい!虚数の雰囲気が増してきた、そろそろ限界だろう。津波が押し寄せる感覚で緊迫感が押し寄せてくる。空気が重くなり、言葉が発せない。

槍が飛び、黒い閃光が迸る。俺は間一髪で躱すが、黒い閃光の数はどんどん増えていく。

プラナリアかのように切るごとに、避けるごとに数は増していく。

最終手段を使うしかないのか、、、俺はそう思った。

なぜならこの雰囲気はまだ力を発揮していない状況と感じ取れるからだ。

普通ならこの密度の閃光を連続で繰り出していると力だどんどん消費されていき、密度が減っていくからだ。

だが減らない、この男は減らない

「ウォーキングデッド・シンドローム」

言葉を発するとともに生ごみの山のようなところから人間がごみをかき分けて這い出てくる。

「え、、、、、、、、、、、、、?日向??」

ウォーキングデッド・シンドローム

この能力は自分自身が肉体的に殺害した人物をゾンビとして蘇生し、そのゾンビに触れたものは触れられた所を先端にして腐り始めていく。

「はっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

電流が走る衝撃が体に伝わるとともに、ファンデルは言葉を発する。

「虐殺器官、アリストテレス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

世界がゆがむ、時空がゆがむ、、、やはり世界を終わらせる気だ。

虐殺器官・アリストテレスは技を身に付けている人物の中身を暴発させ、世界を崩壊へと導く最終器官だ。

だが、世界崩壊に、唯一対抗できる技がある。俺はそれを身に着けている。

「クロネッカーの青春の夢!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

いま、世界は崩壊とともに再構築を始める。

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