第6話残酷な世界

この世は残酷だ。

自信がないから紙が白くなる。つまりそれは髪が白いことをさらけ出していることなのだ。

自分が出したくない秘密を勝手に出されているのだ。

「あの人総帥なのに髪白いよ?」「自信ないのかな?心配...」

こうゆう感じ。滅茶苦茶嫌な気分。心配されるのが嫌いなんだ、だから無理やり髪を別の色に染めようとしたが髪はその着色剤と反発し電気を帯びる感覚になる。

「これより作戦を開始する。今回は村上総帥が初陣だ。気を抜くな!!」

おっと、考えことをしていたら敵本拠地突入作戦への開始の合図が始まっていた。

敵の名はバグ生命「エデン」エデンの園配置はここからついているようだ。

エデンは物理攻撃が反応せずに、自分たちの技、この名を「有限生成アーベル群」と呼ぶ。アーベル群をエデンの体の中の期間、アセチルコリン受容体。

アセチルコリン受容体とは脳の中心に位置するシナプスの器官であり、神経伝達物質であるアセチルコリンを受け取り筋肉を動かす働きがある。

だからアセチルコリン受容体をアーベル群の内部衝撃で破壊して体の動きを封じる。

そのうちにアーベル群の中の物理攻撃部門、「カントール」で体を破壊する。

「よろしくお願いいたします!!村上総帥!!!」

こんな中、どんな言葉をかけるべきなのであろう。だから甘やかすのが嫌いな俺は厳しい言葉をかける。

「エデンどもに情けなど不要だ。容赦なく叩き潰せ。」

「さすが村上総帥だ.....言葉に重みがある。」

ざわざわし始めた状況に嫌気がさした俺はつい失言をしてしまった。

「あぁ、一つ。俺は必要なとき以外には人を信用しない。だから俺を気にして戦場で命を落とすものなら今この場で俺が喉仏を切り裂いてやる。」

皆が唾をのみ緊張感が走る状況になったところで戦場に出る許可を出した。

「それでは行きましょう。この時間も時間の無駄です。この時間の間に十二体はエデンをつぶせる。」

俺がここまでエデンに執着する原因は一つの記憶が原因だ。

俺の指導者。「星川カイト」は、エデンに殺された。

俺がエデンの存在を詳しく知らなかったことが原因だ。エデンは分かりやすく化け物ですという体をしているのではなく人間と瓜二つの見た目をしているからだ。見分ける方法としては目の色だ。

エデンは目が黄色になっていて、普通の人間とは変わった眼光をしている。

「出陣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うるっさ。

そんなことを口に出す時間もなく全軍が走り出した。

「敵の本拠地はダリアント半島だ!!目視したものは声を上げろ!!すぐさま突っ込む!!」

「その必要はない」

「なんだと!!??」

先頭で仕切っていた青山長官の首が飛んだ。

「なに!!???」

驚いた直後に青山長官から直線に衝撃が走り後ろの人間が全員ひき肉になった。

「周りをよく見ろ!エデンが紛れ込んでいる可能性がある!!」

俺が声を上げると上からの視線に気づきすぐさま手に持っていた対エデン戦用巨大鎌型武器「ルシャトリエ」を振りかざした。

相手の手との接触により火花が大きく散った。

このことにより、相手の手は鉄のように強靭なのか、何か身に着けている可能性がる。

そろそろやらかしちゃおうかな。

「お前ら!!!俺のために死んでくれるか!!!???」

「総帥!!!あれを使いますか!!!???」

俺は戦場に出る前にみんなにある言葉を発した。

「何かあったら、俺が「アレフゼロ」で一掃する。肉体的ダメージはないが、衝撃が体に走り、アセチルコリン受容体が破壊されるかもしれない、その覚悟で俺に近づけ。」

こんなことば、引かれると思ったが、意外にもみんなの心に灯をともしてしまったようだ。

「それでいいのか!!???」

周りの人間全員がにかッと笑った。

「「「当たり前です!!!!総帥!!!!!」」」

さすが、、、、それでこそ俺の部下だ、、、

「アレフゼロ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

全体に数式の帯が半径二キロメートルに広がり、直後に原子爆弾のような衝撃音が走った。

いま、俺はこの瞬間だけ人間を超越している。

光が無くなり全体が見えるようになったころには三分の二が動けなくなっており、優秀に鍛えられた部下が一回程度で動けなくなるわけがない。

つまりは、、、、、、、

「今です!!!我々のことは考えずにやってください!!!!」

動けないということはエデンが紛れ込んでいたことが明らかになった。

エデンは一回でも食らったら動けなくなるからだ。

今見ると服装がまるで違う。黒いパーカーを頭からかぶり顔をみえないように隠している。

周りが暗くてよく見えないから気づかなかったのか、

「神託機械、、、、、、」

俺がそう囁くと半径二キロメートルの地面が凹み、黒い稲妻が走る。

エデンらしき者どもは苦しみ、もがき苦しんだのちに息絶えた。

「ファンデル・ワールス様!!!村上康介殺害が失敗しました!!!全体全滅のようです!!!」

「やはりそうか、、、、これは、お出迎えと行こうか、、、、」

この紫色の髪をして闇にあふれている男の名はファンデル・ワールス。

エデン群フラーレンアクセプターのリーダーの名前だ。

「殺すことは簡単であろう、、、、」


本拠地に降り立ち数分


「ん?日向とあいつはどうした!!!!!」

敵の本拠地に乗り込んで数分、村上班の中の世界管理委員会が消えた。

「わかりません、突然姿を消しました。」

その言葉を発した後に体が消え、後ろに黒い影が見えたと思うと頭が落下すると思いきやその髪の毛をつかみにやけた悪い笑みが姿を現した。

「なんなんだお前は!!あいつらもお前か!!!??」

「ちょいちょい冷静になれよ、、村上総帥。」

「黙れ、お前に総帥と呼ばれる筋合いはない」

「あ、そうそう、総帥のお友達ならここに」

手に何かを持っている。黒い塊を持っている。塊をこちらに投げると血がこっちに飛び散り、何かと視線を落とすとそれは二つの頭だった。

俺は限界になりそいつの後ろに回り込み胸を刺した。

「ハハハ!!!!そいつは俺の操り人形だよ!!!!」

「先が思いやられるねぇ!!!!村上総帥!!!」

「ぐあっ!!!」

地面がガタガタと揺れ始め、崩れ落ちる。

下に落ちるとそこは生ごみ置き場のような広い場所で地上から光が差し込み、それが本体の体を映し出している。

「死ねぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

俺は何も考えずにルシャトリエを向けて走り出した。

「なっ!!!???」

その男は見たことがあった。

さっきは目と口しか見えなかったが、今ははっきりと見える。

黒い衣装に身を包んだ男は「星川カイト」だった

「カイトさん??」

「口を慎めよカス。カイトじゃねぇ今は.....」

信じれなかった。俺の指導者が敵のリーダー?

「ファンデル・ワールスだ。」

資料で聞いた、見た。名前と一緒だった。

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