第3話負けIX成橋心湊は、勝利と行間の想いⅡ
中庭にある、桜の名前は、[大輪]ここで告白をすると生涯を添い遂げられるらしい。
「まだかなぁ⋯⋯山田くん」
「あ」
来た来た、え?
「は?」
ヒュン!!
「あ!?山田くん危ない!!」
「伏せて目を閉じて!!」
「え!?嗚呼」
それは、私と山田くんの
横を通り抜け大輪の先にある
溜池に閃光弾は、
凄い光を放ちドカーーーーーーン!!という凄い音を立て着弾した。
なんとか直撃は、
避けられたがなんで閃光弾が?すると慌てた様子でグラウンドから三葉ちゃんが来た。
「大丈夫ですか!?」
「涙出るけどなんとか平気」
「良かったです、すみませんここの近くで訓練していたら間違えて閃光弾がこっちに流れ落ちてしまって」
「そうなんだまぁ気をつけてな」
「⋯⋯⋯⋯」
そんな偶然ある?
確か三葉ちゃん忍者の末裔って言ってたの
本当だったんだ⋯⋯⋯というか最近の
忍者は閃光弾使うの?ハイテクだな、てそうじゃない告白しないと!!
「あの山田くん!!」
「ん?何」
「⋯⋯⋯なんかお邪魔みたいですね
失礼します」
「みっ三葉ちゃん!?」
「では、
あたしは、これで。いつかまた何処で!!」
「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」」
気まずい空気が流れる、三年間同じクラスでも流れた事ない空気だ。思えば私は、三葉ちゃんと違って想いを直接伝えて来なかった。今それを解き放とう。
「「あの/あのな⋯⋯!!」」
「どうぞ⋯⋯⋯!!」
「じゃあ言うぞ⋯⋯⋯⋯」
「好きだ」
「っ⋯⋯⋯!!」
「オレは、昔結婚を約束した子
が居るんだが⋯⋯⋯それは、今ここに居るお前に失礼になるんだよな」
「ううんそんな事ない」
「そう言ってくれて助かる」
「それで段々とお前が中学から一緒に楽しい時も苦しい時も居てそれが心地よく感じて⋯⋯⋯気づいたら好きになってた」
「私もずっとずっと好きだよこれからも」
「でも偶に思うんだ
あの時死ぬのがオレだったらって」
「!それは、
前に話してくれたお兄さんのこと?」
「嗚呼、オレは目の前に助けを求める人がいたのに助けられなくて兄さんが死んだ。」
「お兄さんは、
そんな事ないって思ってるよ山田くん!!」
「分かってるありがとう心湊」
「うん!!たっくん!!」
ふと昔の呼び方をしてみた。昔の約束は、私の墓まで持って行こう、そう思い二人で歩き出した。
もしもシリーズ心湊ルート
~完~
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