狂喜の山脈にて

 諸君はヒマラヤの奥地にあるという謎の山脈をごぞんじだろうか?


 そこでは、この世のありとあらゆる不可思議が起こるという。


 あるとき、探検家のO氏は、シェルパであるN氏をガイドに、その秘密を探るべく、切り立った峰々へと登頂したのである。


「ここは……」


「隊長、なぜ、このように大量のネコが……」


 頂上にたたずむ猫屋敷の主人は、にこにこと笑いながら、次のように口走った。


「そのとおりです。ここは、ハッテン場なのですよ?」


 二人は狂喜した。


 その後、彼らの姿を見た者は、誰ひとりとしていない。

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O氏の遊園地 朽木桜斎 @kuchiki-ohsai

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