第27話 第四章の事実と創作

第4章の事実


交通量の多い道路は事故が少ない

 公衆衛生コンサルタントのピーター・ジェイコブセン氏の調べによると、人は目立たせて注意させる力よりも、注意散漫で見落とす力の方が強くできているようだ。世界で統計を取ると、歩行者や自転車の大きな事故が起こる場所はその移動手段が一番多いところで最も少なく、歩行者や自転車が少ないところで最も事故が多かった。

事故を起こす人は必ずこう言う。

「いつも通っている道だし、この時間に自転車なんて今まで十年で一度も見たなんてなかったんだ」

 私たちのパターン学習と言うのは、間違えて当たり前なのにも関わらず、それを疑いもせず信じ続けている人がいるため事故は起こる。その思い込みの前では、夜点滅するカラーバーだけでは頼りないのだ。


賽の河原

 18世紀頃には日本各地に賽の河原が実在したとされており、青森県の郷土研究では恐山で通名なイタコの祭文にも賽の河原で子供を救済する方法が登場している。現代では新潟県佐渡市で観光スポットとして存在している。海を割るフェリー。レンタルバイクで青空の下をサイクリング。佐渡金山と豊富な海鮮。メインイベントは賽の河原見学。この夏、佐渡が君を待っている。



第4章の創作


村なのに標準語である。

 舞台はとある限界集落。当然方言やなまりがつよい。あまりに強すぎる為字幕を用意しなければならないほど。この地方で「ドンゲカチャクチャネンズヨ」とは「は? マジでうざいんですけど」と同義である。一説にはフランス語を習得するよりも難易度が高いらしい。そのため、登場人物は方言を一切使用しないという点が完全にフィクションとなっている。

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