第17話 第二章の事実と創作

第二章の事実


イマジナリーフレンド

 日本においてそれは異常な事なのか。奇異の目でみられるためなのかイマジナリーフレンドと遊んでいると、周りの大人は善意でそれは恥ずべきことである、友達と遊ぶべきであると教えてくれる。実際友達と遊ぶのよりも楽しい場合がほとんどであるため、ギフテッドの幼少期は人見知りである場合が多い。多くの人が勘違いしていることは『イマジナリーフレンドは実在しない』ことは、本人が当たり前に認識している事である。


ルマンド

 儚く繊細で美しいブルボンのお菓子。最近は食べやすい一口サイズも好評。スキルが高い『お菓子スト』(お菓子を食べるプロ)はこぼさず食べることが出来る。最後袋に残った欠片を口に流し込むまでが作法。


寝ている人の夢をモニターで見る事

 現在も研究中の分野であるが、近い将来実現するだろう。PET(陽電子放射断層撮影)の技術により、脳神経学の研究はここ数十年で大きく進歩した。人間が行動している時の脳の画像をとることが出来るのがその理由である。例えばじゃんけんでチョキを出している脳の画像をAIに読み込ませ、モニターに生成することで、チョキをだすと、モニターにもチョキが映し出されるという理論。行き着くところでは、夢がモニターで見られるらしい。日本神経学学会のyoutubeで研究プレゼンが見れますよ。


チュパカブラについて

 海外の妖怪。4足歩行のチュパカブラの正体を疥癬に感染したコヨーテであると発見したのは、ミシガン大学でヒゼンダニの研究をしている昆虫学者のバリー・オコナ―氏。彼曰く「チュパカブラの謎は完全に解明できた」とのこと。しかし、2足歩行の正体の説明はつかないので、チュパカブラを信じるオカルト好きの希望が同居している。『存在しない事を証明するのは非常に難しい』という科学の法則の抜け穴に、今でもUMAは存在しているのかもしれない。


記憶の定着について

 親の顔よりよく見る「アメリカ国立訓練研究所」による学習定着率の研究が有名。これ によると講義は5%、読書は10%と記憶の定着にはほとんど良い結果を残さないが、体験を通した学習は75%、他人に教えた経験は90%と学習効率のスコアに明確な差がうまれている。これは体験などのエピソード記憶が、学問などの知識に代表される意味記憶と比べ生存に必要であると遺伝子が勝手に優先順位を決めている。意味記憶に語呂合わせや歌をつけて無理やりエピソード記憶にして、テストに臨んだ経験がみんなあるのではないだろうか。


スカイフィッシュとツチノコ

 スカイフィッシュはカメラの性能が向上してから確認されなくなったので、虫確定。ツチノコは存在よりも自治体の地域おこしに貢献したという意味でUMAの立役者。懸賞金は最大で二億円かけられていた。もし過去に戻れるのなら、アオジタトカゲを輸入してぼろもうけしたい。え? ワシントン条約? ククク、木材にもぎれこませればいいんですよ。


賢馬ハンス

 結果として人類史上最も賢い馬。ただ、この飼い主のオステンってやつはだいぶパワハラ野郎だったらしく、ハンスが間違えるとめちゃくちゃ怒鳴り散らしていたそうだ。ハンスも生きる為、怒られないために必死だったんだろうと思うと、かわいそうに思う。研究でハンスの能力は計算能力でないと証明された後も、オステンは各地で営業しハンスが死ぬまで稼いだ。ハンスにはぜひ素敵な異世界に転生していただきたいものである。



第二章の創作


MR技術

 MRは実在するが、このような使われ方をすることはない。スマートグラスや、車のフロントガラスに情報を映し出す。というかこの章はそれ以外ほとんど事実。こんなに事実が盛り込まれていると勉強になるので、とても価値のある小説なんですね。素敵です。

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