第3話:これからは一人で大学生活を謳歌しよう

 という事で改めてだけど俺の名前は沢城祐希という。都内の大学に通う三年生の男だ。


 身長は175センチくらいで、髪型は黒髪のショートヘアにしており、体型に関しては昔から身体を動かしてるので割と筋肉質な方だと思う。

 

 そして俺は高校生までの頃はずっと地方の田舎で暮らしていて、大学進学をきっかけに東京に引越してきた。だから今は都内にある学生向けのアパートに住んでいる。


 趣味に関しては運動と料理をする事くらいかな。子供の頃は頻繁に自然溢れる場所にハイキングに向かったり、川辺で釣りをして、釣った魚を捌いて料理をしたりするのとかが大好きだった。


 だから都内の大学でも今までと同じような事が出来るかもと思って、“自然と戯れる”を趣旨にしたこのサークルに入会してみたんだ。


 そしたらこのサークルはガッツリと本格的な自然を楽しむわけではなくて、河原とか人気のキャンプ場とかに行ってバーベキューや飲み会を楽しむという感じの、気軽にワイワイと皆で仲良く楽しむような陽キャ向けのサークルだったんだけどな。


 まぁでもこれはこれで色々な人と交流が出来るのでとても楽しかった。田舎にいた頃は同世代の子が少なかったから、沢山の同世代の人達と交流出来るのは俺にとってはとても新鮮だったからさ。


 だからサークルに入った後も俺はサークルメンバーの皆が楽しめるようにサークルの企画とか裏方の仕事は率先してやっていったり、飲み会の幹事なども積極的にこなしていったんだ。


 さらには他校と交流を深めていって沢山の大学生との交流の場を設けられるようにも頑張ってきたんだ。それなのに……。


「はぁ、皆喜んでくれてると思ったんだけどなぁ……」


 それなのにまさかサークルメンバーの皆が俺のやってる事に不満を持っていたなんて知らなかった。


 しかもサークルメンバーの皆から凄い嫌われてたんだよな。はぁ、流石にそれはショックだよなぁ……。


「……ま、でも仕方ないか!」


 まぁ確かにショックではあるけど、こうなってしまった以上は仕方ない。過ぎた事をアレコレと考えた所で結果は変わらないしな。


「ってか逆に考えたらこれからはサークルの仕事は全部無くなったわけだし、それじゃあこれからは自分のやりたい事を全力で楽しんでいくか!」


 という事で俺はさっさと気持ちを切り替えてそんな決意をしていった。


 昔からの趣味である料理に時間を使っても良いし、ガッツリと遠くの場所へ山登りとかソロキャンプをするのも良いかもな。もしくは新しい趣味を探すってのも良いかもしれないよな。


 そう考えたら何だかめっちゃワクワクと楽しくなってきた。今まではサークル運営にずっと力を注いでたから自分の時間なんて全然なかったもんな。よし、それじゃあこれからは自分の趣味を楽しむのに全力を注いでいこう。


「あ、でもその前にサークルの引継ぎをしないとだな……」


 まぁ引継ぎって言ってもサークルには部長の久住が残ってるから大丈夫だよな。俺がサークル運営に使用してた資料は全部サークル室に置いてあるし。


 それに何かあったらいつでも連絡してくれって久住には言ってあるし、だから大学のサークル内では何も問題は無いだろ。


「という事は……俺がやるべきことは他校のサークルに連絡を入れておく事くらいかな?」


 今まで交流を取っていた他校のサークルとのやり取りは基本的には俺がやっていたし、合同企画や飲み会などの取り仕切る係も全部俺がやっていた。


 でも俺はもうサークルを辞めたから、そういうサークル関係の連絡は俺からは出来なくなる事をさっさと伝えておかないとマズイよな。


「それじゃあ……これで、よしと!」


 という事で俺はいつも交流を深めていた大学サークルの部長にすぐさまメールを飛ばしておいた。これで俺の方の問題は全部無くなったはずだ。


「よし、それじゃあこれからは自分の時間を大切にしていくとするか!」


 そんな事を言いながら俺は大きくガッツポーズを取っていった。はは、これから俺の新しい人生が始まると思うとめっちゃワクワクしてくるな!

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