【第2章|未来とツアーと(見知った?)前世】
〔第2章:第1節|薇字名/クージレイン〕
『人生が【第2章】へと突入!』
とするには、その夜の幕引きは僅かばかり寂しげだった。
私は自室となった『8003』の部屋に入り、くるみ先生の部屋と同じ構造だというのを確認してから、ひと息吐いてソファに座った。
…………。
広い。
とっても。
一人部屋にしては。
『二人、だよ。……悪魔は一
そうだね。
ところで、一つ良い?
「死んだって……ホントに?」
…………。
……声に出してみた。
死んだ。
死。
…………。
『あーあ……向き合っちゃった』
ちょっと待って——ちょっと待って!?
死んだ!? えっ!? 死んだ!?
はぁっ!?
死んだ!
なっ!? …………えっ!?
『薄々感じてたけどさ……いや、死んでからもう随分経ったよ?』
いやいやいやいや。
いやいやいやいや!!!!!!!!
嫌嫌嫌嫌!!!!!!!!
『うるさ——ボクがいる事、忘れてない?』
…………。
ハァ……ハァ……ハァ……ハァッ!?
煩わしげに、私の中の悪魔が言う。
『なにが嫌なのさ? 家族は酷い。友達もいない。親戚からは笑い物にされて、学校では腫れ物扱い。——大した未練もないだろうに』
…………。
————。
——そりゃそうだけど。
——そりゃそうだけども!
……ていうか、半分はジェンナの所為でしょ。
『今はクージレイン。あと、もう半分は自業自得じゃん。落ち着きなって。……どうせ死んでるんだし』
…………。
うっさい。
…………。
『ま、確かに。——一日の情報量じゃないよね、これ』
一日。
本当に一日?
本当に一日なのだろうか。
一緒にいる人たちがいたから、たまたま混乱——『発狂』——(うるさい)——せずにいただけだ。
独りだったら……『それは無いって』——もし仮に。
『やめようよ。変にマイナスに考えるの。天使も言ってたでしょ——「本来なら、もっと多くを望む事のできる生命です」って。嫌な事だけじゃないって事でしょ。ほら——』
ムっ!?
と言いながらも、有無を考える前に私は、反射的に立ち上がった。
もう覚えた体感——尾てい骨と肩甲骨の、弾け、伸びるような感覚。
鋭く。
素早く。
『遊ぼうよ。今は一人だよ』
(私がイメージしなくても出せるの?)
『想像力は、ボクの方が上なのかもね』
……想像力の問題じゃないと思う。
けどまあ……わかった。確かに、今は私だけだ。
私は胸を撫で下ろし、少し落ち着く事にする。
(まずはよく見せて。それから、少しだけ色々と試す)
『オーケー』
肩に小さな風を感じて、私の左右から、私の体と同じくらい大きな翼が、それぞれその姿を見せた。
黒い翼。
真っ黒だ。薄く見えるけどそういう見え方をするだけで、触るとその堅牢さがわかるほどに、そこそこ分厚くて意外と滑らか。皮といえば皮だし、肉といえば肉な感触。
自分の体だという感覚はあるけど、自分の体を触っているという感覚しかない。なんて言うか…………
『ちょっと、くすぐったいっ』
ジェ……クージレインには、感覚があるらしい。私は……私には、動かしてる、という感覚だけ。
『痛覚がないんだよ、きっと。——これは〜、ボクの〜、体〜♪』
二、三度強く、は——はためいた……あぁ〜〜!?
(ちょっと! 待って待って! ストップ!)
翼が閉じるような動きに合わせて、足がふわりと——ゆっくりでも、軽く浮きかけた。
『空も飛べるの? ……空も飛べるはず!』
(それはホントに待って! ここ室内だし! 急には無理だよ!)
『できるかもよ? やってみよ。ちょっとだけ! ねっ? ちょっとだけ!』
(ダメ。お願いだから)
ジェンナ……クージレインは、気を遣ってくれてるのかもしれない。私が私自身の事から、目を背ける事ができるように。——『その通り! て事で、ダメ?』——(ダメ)。
——なんでそもそも、クージレインは私の
『
そう言うと(実際には、頭の中でしか声は出てないけど)、クージレインは私に意識を向ける。
——シュッ! ——翼が消えた。
……なんで? って訊くのも変な気もするけど、なんで?
『誰か来た』
トゥートゥン。
部屋の入り口から、妙な音がした。籠もったように聞こえる、軽い電子音。
ああ、そっか。ドアの呼び鈴も『人間世界』とは違うんだ。
『呼び
とにかく出てみよう。……出方、わかるかな?
『行けばわかるよ』
広い、と先生が言っていた廊下を通る。
幸か不幸か、生前の私の家は広い屋敷で、日本式か洋式かの違いだけで、ここは同じくらい広い廊下だった。ドアの大きさは大きく違うけど。
『「
ドアには金属製(なんの金属かはわからない)の長方形の板みたいなものが、横線模様として張り付いていた。全部で七本くらい、均等にデザインされている。
『あれが覗き窓でしょ。高さ別って感じ?』
妙に聡いクージレインに言われた通り、目線に近い金属板に近付くと、確かに外が透けて見えた。
『テクノロジーの発展、だね。……かな?』
金属板の奥には、手を振るくるみ先生が。
『……寂しがり過ぎでしょ』
ひとまず知り合いで安心。私はドアを開けた。
「ごめんね。一応……一応、先生だからさ。みんな大丈夫かなって——ええっと、監督? 違うな……見回り、かな。修学旅行とかみたいだね」
「あっ……えっと……大丈夫、です……」
(やめて)
『なにが?』
(今、尻尾出そうとしたでしょ)
『……ちょっとした悪戯心だよ。お? なんか悪魔っぽい?』
先生は不慣れなりに、私
なんか…………一人で死んだ事に騒ぎかけていた私が、恥ずかしくなってきた。
『厳密には一人じゃない』
ジェンナもジェンナで、天使に発現(?)させられてから、一人じゃない事にこだわりを見せ始めている。
『クージレイン』
クージレイン。
「……ホントに、大丈夫?」
いけない。頭の中で喋り過ぎた。
「ご、ごめんなさい。……大丈夫、です……」
「ちょっとだけさ……訊いても良い?」
遠慮がちな先生——『訊きにくい事なんだ』
「は、はい……」
「体が痛んだり、苦しくなったりとかはある?」
「……。……い、いえ……無いです」
「その……悪魔って、大丈夫な感じ、なの? 天使が悪いわけじゃない、みたいに言ってたけど」
『……ボク嫌われてる?』
違う。ただの気遣い。
それに、「悪魔」って聞いて良い気分になる方が珍しいでしょ。
『妙に冷静だね。もしかして、君の方がボクのこと嫌い?』
……別に嫌いじゃないけど……。
『早く返事しなよ。またボクとばっか話してる』
生涯散々言ってきたけど、それは……いいや。
なんて言おうかな……。
「…………だ、大丈夫です……。……い、今のところ……。はい……」
頑張って喋っても、具体的な事は何ひとつ言えてない。
『当然じゃん。ボクらだって知らないんだから』
「ま、まだ……よくわからない、で、ですけど……」
先生には、どのくらい負担をかけているのか。
冷静になると、申し訳なさが溢れてきた。
『負担ってのは言い過ぎ』
「大丈夫なら、今日はそれで良いけど……何かあったら教えてね」
そう。
なるべく早めに、クージレインについて知ろう。
『頼むよ』
「は、はい。……わ、わかりました……」
先生はにっこりと笑った。「人徳」という言葉が浮かぶほど、その笑顔は嘘がないように見えた。
『きっと伸び伸び育ったんだろうね。特段の苦労なく、普通の幸せを噛み締めて。……死んだけど』
……ノーコメントで。
「一応言っておくと、絲色くんと墓終さんも様子を見てきたんだ。けど二人とも、もう割と落ち着いてるみたい」
『ボクが悪魔だから、最後の最後に?』
(違うでしょ。部屋番号の順)
絲色さんは『8001』、墓終さんは『8002』——遠い所から順番に。だと思う。
『どうして近くから行かなかったのかね』
……ノーコメントで。
「二人とも妙にしっかりしてるから……先生、ちょっと自信無くしちゃう」
今度の笑顔は、本当に困ったような。
「だ、大丈夫です……。あ、あの……私は、た、頼りに……してます……よ……」
『ボクはノーコメント』
ぱぁあ! っと。「ぱぁあ!」という表現が、まさしくピッタリに満面になった先生。
「ありがとぉーー!! 私全っ然、役に立ってない気がしてさぁ〜。……ホント……」
深いため息。
『難儀。てか、めんどくさい』
「ごめんね。眠かったりした?」
「あっ……い、いえ……」
「今日は早めに休んで、また明日、色々とゆっくり考えよ」
「は、はい……」
ひと息。最後は笑顔を見せて。
「それじゃ、おやすみ。…………あ、あとね——冷蔵庫に入ってるグラタン、美味しかったよ。じゃあねー」
軽く手を振り、先生は隣の部屋に戻っていった。私はドアを閉めると、廊下を通り部屋へ戻る。
『ああいうのに限って、裏ではヤバい顔してんだよ』
そういう事言わない。
『おやおや? ボクの一部は君の一部。ボクの考えは君の考え。ボクは言葉にしてるだけだよ』
……ノーコメント。
『ボクらが互いに、ボクらの言葉を反復するのも、ボクら——』
(うるさい)
頭の中での会話以外になにかしたくて、私は冷蔵庫に向かった。
開けると、中は見慣れた冷蔵庫の中だった。大きい冷蔵庫だったけど、人類が想像する大きい冷蔵庫の中身は、きっとこんな感じだ。
グラタン……グラタン……。
惣菜やお弁当しか入っていないのか、仕切りで区分されていても、中身の見えない白いパック状の箱が、幾つも積まれていた。料理する気があったわけじゃないけど、食材や調味料は見当たらない。
……あった。「ブロッコリーの和風グラタン」——日本語で書いてある。
中を見てみると、いかにも冷蔵された食品といった感じで、均されている少し白っぽい表面が露わに。ブロッコリーが確かに見える。フタの裏には「レンジで一分」と。
『わかってると思うけど、色々と疑問が浮かんでも、ボクは答えを知らないからね』
わかってる。
この世界にはブロッコリーがあるの? とか、この世界でもレンジは一分くらいかかるの? とか、この世界の和風ってのは、どんな感じのテイストが基準なのか? とか……挙げたらキリがない。
レンジと思われる装置の中に入れ、ボタンを操作し、「一分」。
『慣れるしかないけど、匂いは良いね』
確かに。
熱された乳製品と、チーズと……たぶん、お肉? の匂いがする。
『あの先生、もう晩御飯食べたんだ』
リビングの時計を見る。二十時半。時間的には、遅い方じゃない?
『いや、字名みたいに気分転換とかならまだしも、普通に晩御飯食べたわけでしょ?』
先生も、気分転換だったのかも?
チン。
天国でも、レンジは「チン」のままらしい。
開けると、芳醇な匂いが——『早く食べよう! お腹空いてるでしょ?』
手元の引き出しを開けると、ちょうどカトラリー系が入ってた。見た事ない形の物もあるけど、手近にあったスプーンを取る。そのままグラタンのパックを持ってリビングへ。
乳白色の表面からは湯気が立っていたけど、パック自体はそれほど熱くない。これは、天国で発展したテクノロジーの成果?
ソファに座るとテーブルに届かないため、ソファーの前の敷かれた床マットの上に腰を下ろし、ローテーブルで蓋を開ける。
先生の言う通り、確かに美味しそうだった。
『もう一個だけ、なにか食べない?』
グラタンは美味しかった。とっても。
問題は食欲。
生前、私は食が細かった。「おかわり」という行動に、精神的な制限が掛かっていたし、そもそも少食だったから。最後に食事を美味しいと思ったのは、一人で河川敷で食べた、貰い物のコンビニのサンドイッチ。誰からもらったかはもう忘れた。
……わかった。あの時もクージレインはいた。あの時はまだ、ジェンナだったけど。
そして、現在。
目の前には、空パックが六つ。
三つはグラタン。二つは「肉野菜炒め」。一つは「ヒレステーキ定食」。
ちょっと……待って。
先生のお墨付きだったから、たくさん食べちゃった? ——それもあるかもしれないけど……。
『ボクのおかげ、だね』
原理はわからない。悪魔だから食欲があるのか、悪魔を宿している体がエネルギーを欲しているのか。あるいはただ天国だからなのか。
とにかく、人生史上、初めてこんなにたくさん食べた。
『人生史上って……厳密には始まったばっかでしょ」
そうだった。これが初めての食事だ。
……これから、この食事量になるの……?
「デザート! デザートなら、良いでしょ? ちっちゃいので良いから!』
クージレイン・ヴァリス・イデアルタ。
私の悪魔の部分には、まだ食欲があるらしい。私は正直、そこそこお腹いっぱい。
——『今まで以上に、ダイレクトで味わえてる気がする』そうだ。
デザートなら——と、何回目か冷蔵庫へ。
冷蔵庫は三つあった。
完成された食事の入った物、飲み物が入った物、食材が入った冷蔵庫、の三つ。
見た事のない物ばかりで、名前が表示されてたり、知ってたりする物にだけ
(最後だからね)
『わかってるって』
満腹になり、シャワーを浴びて寝ようと思ったけど、
『朝浴びれば? 今日はたぶん、天使に綺麗にしてもらったでしょ』
私はゴミをまとめてゴミ箱へ。廊下のドアの一つから洗面所に入り、幾つか妙な形の中から、スタンダードな見知った歯ブラシを選んで歯を磨いた。広くて綺麗な洗面所で、蛇口の両脇にあった水とお湯のボタンの間には、緑色と黄色のボタンがあった(押す勇気はなかった)。
勝手のわからない風呂に入る元気は薄く、私は寝室を探した。
寝室は廊下ではなく、リビングの壁際の階段から上がった先にあった。
『クイーン? キング?』
知らないけど、大きなベッド。三人くらいは寝れそうなほど。
枕元には、電気のスイッチらしき板と、数冊の本とティッシュ、ミニ冷蔵庫——シンプルな構造ながら、この部屋はずっと豪華だ。
『死ぬって、こういう事なのかも?』
誰かが、同じような事を言っていた気がする。ならこれは……人生を終えた、労い?
橙色の間接照明が、私とクージレインに眠気を
私は白いローブ(?)を着たまま、ベッドに倒れた。
『おやすみ〜……』
こうして。
死んでからの、新しい人生の、最初の一日が終わった。
『厳密には——』
——一日じゃない? いいから寝よう。
おやすみなさい。
恥の多い人生を送ってきた。
幼少期から悪魔と会話していた所為でまともな人間関係は築けず、嫌悪され、迷惑がられ、敬遠された。
嫌な事は幾つもあったし、それだけが続いて……
——だけど、起きたら起きた事がわからないくらい真っ暗な場所だった事はない。
目が覚めた。
目を覚ました。
体を起こし、大きく伸びをした。
でも、なにも見えない。
なんとなくの、布感のある匂いと、その柔らかな感触で察する。
違う。ここ、ベッドの上だ。
『あのさ……』
寝起きにしてははっきりとした、クージレインの声——朝一番で『クージレイン』ってちゃんと言えた。
『それは……そう。ありがとう。でさ……』
(——なにやらかしたの?)
『人間世界』では、私の体は私の物で、クージレインは感じるだけしかできなかった。
ただ、見えている私の視野の中でも、クージレイン……当時のジェンナは私と違うものを視る事ができたし、私が聞いていた音の中でも、その中の音を聴き分けるのができたりと——私の五感の中にも、クージレインにはクージレインの五感があった。
だから色々と、危機管理の面で長けていたし、私はジェンナを「理性」と定義付けていた。
『でさ……』
声のトーンで察した。
なにかやらかしたのだろう。
(なにやらかしたの?)
努めて冷静に。
怒るのは得意じゃない。その自覚はある。
『その……
感覚でわかる。
背中から伸びた両翼が、私の視界を覆っている。尻尾も出てるし、その尻尾は私の両腕に絡んでいる。強くはないけど、沿うように。腕に力を入れようものなら、すぐに縛り上げるのだろう。
その思案も、頭の中では互いに理解している。
『寝起きだってのに、意外とあっさり、昨日死んだ事が受け入れられてるね? 実は夢だった、とか思わなかった?』
この話が、気を逸らそうとしている事も。
(……背中とお尻の真ん中が少し痛いの。『
『……ショック、受けないでね』
多重人格(なんとか……解離性障害? だっけ?)の人は、記憶は共有していないと言う。でも私たちは違う。私とクージレインの記憶は『人間世界』でも
だから、クージレインが一生懸命私がおねしょしているところを想像していても、それがただの虚像であり、その影に隠れている『
私は、自分の『人間』に意識を集中させ——バシュッ! と、翼と尾を消した。
…………。
…………。
『…………』
…………わお?
高級ホテルのベッドルーム。
昨日は気付かなかったけどシーツは純白で、大きな窓を覆っていた分厚いカーテンも、遮光の上純白だった。
子供でも暴れたのだろうか。いや、業者でも侵入したのか。
——部屋の真ん中で黒いペンキの入ったドラム缶が爆発したら、きっとこんな感じ。
白い布地の大半が、液体状の黒いドロドロで覆われていた。
ベッドも、部屋の壁も、間接照明も。
(……お漏らし?)
『えっと……』
努めて冷静に伺う私。珍しく殊勝な態度のクージレイン。
頭の中で、クージレインのついさっきの記憶が蘇る。
『ボクさ、ほら……感覚は字名と一緒だけどさ、
うんうん。
『で、早く目が覚めちゃって……君もゆっくりご就寝で、暇だったから——ちょっと、羽と尻尾を出してみたわけ。で…………その…………色々と遊んでたら、なんか…………いっぱい出ちゃった……。…………てへ』
(実況ありがと。————馬リンゴ?)
黒い馬の形を丸めた、リンゴ状の黒い塊。
尻尾の先からなにかの液体を垂らし、そんな物を作っていたらしい。
『……念のために言っておきますと、ボクにとっても……想定外、です。でした。はい』
(……)
…………。
もしかして、毎晩こうなるの?
いち早く、
(これ、落ちるの……?)
このホテル、掃除担当者は天使なのかな。
『まだ、試してないです。寝ていらっしゃったので』
(クージレイン?)
『はい、なんでしょう?』
(……今日は静かにしてて)
『……仰せのままに』
朝シャワーを浴びようと思っていたのが、希望から必然性へと変わった。
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