〔第1章:第2節|琴石九留見〕
小さな光は徐々に強まり、辺りの空気を呑み込むように凝縮し、渦巻き、そして突如、眩い輝きを放つと、目を背けたり閉じたりした直後の私たちに向かって、炸裂した。
悲鳴を上げる余裕も無く。受け身や心構えの間も無く。
無様に。無遠慮に。
無造作に。
私たちみんな、その場から弾け出される。
綺麗な青空の下。
不思議と痛みは無い。伏せた私の先には、結空ちゃんが倒れていた。その横には宴くんが。もう一人——字名ちゃんは、私の隣に伏せていた。そして、大きく乱れた前髪の隙間から畏怖を露わにした視線は、真っ直ぐ前を凝視していた。
そこにいたのは、超常的で架空と思われていた、
頭上に浮かぶ、金色に輝く光輪。
左右に広がる真っ白な翼。
光輪と同じくらい輝いて見える、風に靡く金色の髪。
真っ白の肌を纏うのは、金色の縁の入った真白のローブ。
人間離れして整った、しかし人間と同系の美しい顔立ち。私たちと似た形の
そして細い綺麗なまつ毛のその閉じられた瞼が開くと、白色の瞳が私たちを見据えた。
《——ようこそ、人間の皆様方。大変お待たせ致しました》
この生命体に性別があるかどうかは知らないけど、青空の世界に女声が響いた。
ただ白い瞳。それだけなのにも関わらず、私は見ただけで純粋な「力」を感じた。
目力というには、あまりにも強い圧。恐怖はそれほどない。けれど、動く事も許されない。私も、たぶん他のみんなも直感した——「
《——この空間において、『生命概念の欠損』はありませんが、降臨にあたり強い空気振動を発生させてしまった事は、謝罪させて頂きます》
背中の翼が閉じられて、光輪の眩さが収まると、宴くんが立ち上がる。続いて立ち上がった私は、彼と目が合った。
彼は「薇さんを」——と。声には出さず目線だけで告げていたけど、直感で理解できた私は頷いて、彼とその前にいる天使に背を向けた。
起きあがろうとしていた字名ちゃんの手を取り、肩から支え起こす。
字名ちゃんは私の手を見て、自分の手を見て、それから私を見上げた。
「……な、なんで……なんで、
……ん?
「絲色……見て」
前方から聞こえた。結空ちゃんの声だ。
字名ちゃんの驚愕の表情を前に、私は前にいる二人に向く。
宴くんは結空ちゃんの傍にいたけど、結空ちゃんは床に座ったまま、私に驚いている。
「くるみ先生」
絲色くんが訝しげに。
「は、はい?」
「なんで、
…………。もう一度訊かれた。
……えっ?
六つの瞳からの、驚いた視線。
なんでって……いや…………えっ?
「……さ、
その証拠として、私は字名ちゃんと手を合わせ、そのままその手をしっかりと握った。
……。
どうして、みんな不思議そうなの? ……私、なにかやっちゃった?
《——中々、面白い方々ですね》
全員が天使を見る。
字名ちゃんが傍で、小さく「……あ、ありがとう……ございます……」と言った。「面白い」と言った天使にではなく、私に。私は笑顔を返し、照れてそうな字名ちゃんの指を離すと、前方にいる二人と合流する。そしてみんなと同じように、天使の次の言葉を待った。
《——まずは、
口は動いているけど、天使の言葉は空全体から聞こえている気がする。
天使は表情を一つも変えずに、困惑する私たちに一礼した。白く何も見ていないような瞳は、しかし私たちを見ているようで、やっぱり何も見ていないような風に見える。微笑んでいるようにも見えるし、見下してはいないであろうにも、冷たく淡白な面持ちにも見える。オーラのような金色の輝きを纏っている所為か、強大で絶対的な「
《——私は神の使いであり、天の使いであり、生と死の使いでもある別次元生命存在——『
そして。
《——疑念ある事でしょう。故に、明確に
私は国語が担当じゃないから、言葉の細かい言い回しや単語の意味は、正直よくわからなかった。
でもこれで、『死んだ』というのは理解した。
《——そして、現在あなた方は、所謂『魂』と呼ばれる存在になります。物理実体では無く、不安定ながらも純粋無垢な、個別の生命概念となっています》
……難しい言葉がいっぱい。
なんとなく理解出来るけど、天使の話す——響く言葉の、細かいニュアンスやフィーリングが、どこまで私たちの理解に沿っているのかはわからない。と、ここまで考えて気付いた——この天使、日本語喋ってる。
《——生命概念は、時空の長短大小はあれど、幾つかの次元間を循環、または定着した次元を
「輪廻転生、みたいな事か?」
すっごい。
初めて会った時から「しっかりしてるなー」と思っていた宴くんが、天使を前に堂々と口を開いた。結空ちゃんも眉をひそめたけど、堂々とはしている風だ。字名ちゃんは小さく「……ヒィッ」と呻いた。……私は、こっち側かな。
天使は絲色くんに向く。けれど、その目はやっぱりどこか……違うところを、もしくは私たち全員を見据えていた。
《——始まりから、お話ししましょう》
青空の世界が一転。
私たちを囲むのは、全てが発光しているような真白で無垢の空間だった。私たち四人と天使以外は何も見えない。足もとからいつの間にか、薄く張っていた水面も消えていた。
《——生命概念の存在する『時空』は、複数の『次元』によって区分されています。その中で、『第三次元』は『
私たちの周りには、ホログラフィック映像のように次々と、等身大と思われる『
——全身毛だらけの、半裸の猿のような姿。
——現代らしき服を纏っているが、見えている皮膚は黄色い鱗に覆われたような姿。
——身長が私たちの倍以上の、真っ黒で見上げなければならない、細長い体型の姿。
——目が三つあり、鼻の無い顔立ちの、尻尾を持つ腕の長い姿。
——全身に金属のような、細い角張った輪郭を持つ、光る皮膚を持つ姿。
他にも、どこかで見たような姿もある。馬の首から人間の上半身が生えていたり、下半身が鱗とヒレになっていたり、色白で耳が尖っていたり、赤い瞳に牙を生やした姿も。
そして、その全ての姿は、どれも特徴的であれど私たちと近しい姿だった。
《——文明を発展させるほどの知性と、それに付随する能力を有するのは、『第三次元』においては『人間』のみ。種族別で個体差はあれど、『人間』以外の生命に関しては、発展しないよう設計されているか、別空間に存在するか、となっております》
天使は両手を、ゆっくりと広げた。
現れた無数の人類種——『人間』たちの姿が消え、代わりに、真白の虚空には星々が現れた。地球、太陽、月に始まり、太陽系ではない、見た事の無い恒星や衛星が、私たちの周りで広がっていくように次々と出現し、渦巻いて——銀河を形成していった。真白の立体キャンバスは、無数の星々の存在する空間——『宇宙』へと、広がっていく。
——でもこれは、
白い宇宙。
輝きに満ちた、無垢な場所。
《——元々『第三次元』の宇宙は、このように
さっき見た『人間』たち。互いに、互いに向き合って。
全員が普遍的と言えるような、意思はあるが無垢な——目の前で淡々と喋る、天使と同じような表情で、互いに手を取り合い、音も声も聞こえないが、何かを喋っている。
笑いもせず、けれど退屈そうにも見えない。熱心だけれども、淡白に声を交わす。
機械のような——ただ、それだけ。
「……これが、
宴くんが呟いた。私にも、正直不気味に見えてしまっている。
《——慣れない光景でしょうが、あなた方人間の以前の姿です。しかし——》
白い宇宙の真ん中に、金色の輝きがゆっくりと降りてきた。私たちの目の前に降りてきた、小さく煌めくその一点は。
小さな輝きとなって弾けると、左右に別れ、溶けるように消えた。
《——『第三次元』に、『
宇宙が回転し、星々の中がクローズアップされる。
《——神にとっては完全だった人間も、『例外的特異点』に対しては有効ではありませんでした。故に、現在の『人間』は完全性が失われており、引き換えに、欠点や個性、才能や欲求などを有する生命となったのです》
一転。
私たちのよく知っている、現代人としての営みが現れた。
発展した街があって、その中で食事をし、笑い合っている。その後ろでは、部下と思われる誰かを叱責する姿が。そのすぐ下の階では、カウンター越しに銃を突きつける強盗の姿。さらに流れていく景色には、戦争や環境破壊も。けれども、時折見える光景には、女の子の誕生日を祝う大家族、犬の出産、笑い合う者たち。楽しそうで嬉しそうな、幸福とも呼べる光景が広がっている。
《——そして、『第三次元』を多層化するため、公共と秩序ではなく、個体性と混沌が強くなった生命に準ずる、『「生」と「死」による循環』という、
白い世界の街の中で、生命活動を営んでいた者たちが次々と倒れていき、まるでゲームのキャラクターのように、微少な粒子となって消えていった。その小さな粒は街の上に向かい、空の上で再構成される。
魂。
「……スケールが大き過ぎて、あたしにはよくわかんない」
《——簡潔に言うならば、
「学校みたいな? 三年一組が生前。死んだら二組に移動する。二年生や四年生は『人間』とは別次元、みたいな?」
お! なるほど、ちょっとわかりやすいかも。……宴くんは凄い。
私の方が歳上だけど……成り行きは任せても良いかなぁ。
私は感心の眼差しを送る。
天使はゆっくりと頷いた。
《——とても良い例えです。そしてその影響により、元は白かった宇宙の『時空を区分する障壁』が、その純粋無垢性が侵され、あなた方のよく知る闇のような暗黒へと染まったのです》
真白の空間に「黒」が広がっていき、よく知る光景へ。
「なんで、『人間』なんだ? ……例えば、昆虫とかじゃダメだったのか?」
《——神は最初、自らの使いとなる『天使』と『悪魔』を創りました。その際その姿を、神と非常に酷似した生命概念として創造し、さらに『人間世界』の原初の生命概念である『人間』は、その特性と本質を受け継ぎました。以降、遥かなる時間が経ちましたが、その影響が残っているのが、『人間』だとお考えください》
「えっとさ……」
頭の中がこんがらがってきちゃった私は、気付いたら口を開いていた。
「『人間』と、『人類』と……あとは、私たち? が、わかんなくなっちゃった。細かい定義に違いがあるなら、それを教えてもらってもいい……ですか?」
真正面から天使を見据えると、胸の奥底が全部染められたような感覚がした。
怖いというよりも、透き通るような——自分の中の異物感や邪念が、雑音や騒音が消し飛ばされて失っちゃったような。特段気持ち悪くはないけど、今の状況では、奇妙で複雑な心境になっちゃう。
《——『人間』とは、『手足有系立姿型知的生命群』の総称です。私は今、あなた方との知的言語疎通のために日本語での対話を行なっているため、本質的な定義とは多少差異がございますが、手と足があり、足のみで立っている『人』、もしくは『ヒト』と称される生物の事を『人間』と指します。『人類』とは、その中でも物理概念との共生を主軸とした『人間』の事であり、あなた方——
なるほど。
私たちは大分類では『人間』、小分類では『人類』になるのね。
……待って。——
「——一人、『人間』じゃない?」
結空ちゃんの声が、上擦って聞こえた。
天使はゆっくりと右手を真っ直ぐ伸ばす——私の隣に。
その指先は、小さくなって隠れるようにしていた字名ちゃんに。
しっかりと示されていた。
《——厳密には『人間』の範疇ですが、その者は『人間世界』でも『天界』でも珍しい、魂に
「……悪魔?」
全員が字名ちゃんを見た。いや、注目されるのはホント可哀想だったけど、それでも見ざる負えなかった。
《——
字名ちゃんは私を見上げた。
髪の隙間から見えている丸い目が、少しうるうるとしている気がして、私はそっと抱き寄せる。教師(見習い)としては、女子生徒との身体接触はどうかとも思ったけど、まあ死んでいるらしいので、誰に請えば良いかは知らないけど、許して。あと単純にほっとけない。
悪魔。半魔。
この小さな女の子が?
「あんた……知ってた?」
結空ちゃんの問いに、字名ちゃんは小刻みに震えながら首を横に振った。
「……説明を」
宴くんが、天使に静かに言った。
《——見せましょう。これから必要になると思いますので》
細く綺麗な指先に握るような動きをさせながら、天使は腕を胸の前で交差させ、しなやかに開いた。
「っと!」
勢いがあったようには見えなかったけれども、私と宴くんと結空ちゃんはそれぞれ、有無を言わさずに左右へと退がらせられた。私一人だけ声が出た。なんか恥ずかしっ。
一人残された字名ちゃんを正面に、天使は両手を構える。
閉じられていた翼が開き、字名ちゃんに向かってひとはばたき。
《——少し、痛むかもしれません》
構えられた指先と天使の全身から何か、金色の風のような流れが送られ、真正面から怯える字名ちゃんを捉えた。
その
「……ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
両手を真横に、大口を開かれて真上を見上げた字名ちゃんが、絶叫した。
苦悶。雄叫び——
無相応にも助けに行きたかったけど、その声の圧に負けて、私は動けなかった。私以外も。
字名ちゃんは叫び声と同時に、全身から
口から泥のような黒いドロドロを吐き出し、胸の真ん中からは、蜘蛛の巣のような棘を突き出し、その先端は自分の脇や肩に突き刺さる。肩越しからは羽のような平たい角張った棘が、解き放たれるように背中から飛び出し、両手の先からは爪のような細い先が、勢いよく突出する。
——小さな体に宿していたにしては、あまりにも哀れに思えるようなほど。
凶暴そうで惨たらしく見えるほどの、その黒い瘴気に、全身が覆われ、放たれていく。
絶叫が悲鳴に変わり、どこか咆哮へと。そして嘲笑にも聞こえ始めかけた時、
天使からの息吹が止まった。
字名ちゃんは、その場で前に倒れた。
《——天使と悪魔は、元来対極の存在です。表と裏、白と黒——互いのバランスのために存在し協力関係にありますが、互いの真核的な本質には敏感に反応します。『第三次元』では体現化されなかったとしても、この空間や『天界』では特に、です》
駆け寄って良いものか三人で顔を見合わせると、字名ちゃんの背中から生えている未完成の翼のような部位がひとりでに動き、淡く発光していた地面に突き刺さった。字名ちゃんの体を吊るようにして、翼がゆっくりと体を起こす。
「……薇さん?」
宴くんが慎重に伺う。
字名ちゃんの顔は、黒い棘に侵食されたような、硬そうな棘に囲まれていて、額には外骨格のようにもティアラのようにも見える棘が構え、赤黒い瞳からは黒い涙のような跡が垂れていた。殆ど黒く染まってしまった、元々は白かったローブの袖で、字名ちゃんは荒い呼吸を放つ、黒く汚れた口もとを拭う。細い尻尾が二本、その鎌首をもたげるように、前方に反った。
一瞬、天使を睨むように見た字名ちゃん——は、今度はそのまま後ろに倒れた。
その衝撃で、全身の黒かった部分が弾け消え、元の字名ちゃんに戻った。可愛らしい女の子は、寝顔を見せるように目を閉じ、浅い呼吸をしている。
《——最初は疲れるものです。少し浄化と休憩を》
天使は左腕だけを伸ばす。
ひと筋の風。
字名ちゃんに当たると、乱れていた髪が綺麗に。かいていた汗も消え、険しさを残した表情から力が抜けた。服も、綺麗さっぱり元通りだ。
ゆっくりと、その目が開いた。
「……大丈夫?」
私が傍に駆け寄ると、字名ちゃんはすぐに上体を起こした。
「……ジ……」
「ジ?」
「……ジェンナ……」
字名ちゃんは、安心したように微笑する。
ジェンナ? ジェンナって……何?
知ってるのかな? と思って、私は宴くんと結空ちゃんを見る。
二人とも知らないみたい。悪魔語かな?
「起きれそう?」
「あっ! は、はい……」
私の手を借りつつも、字名ちゃんは殆ど自力で、すぐに立ち上がった。
「——悪魔だから、
結空ちゃんが呟いたのが聞こえた。その仮説はあり得るかも。
「わぁ!」
と、立ち上がった字名ちゃんの背後から、黒い影が出てきた。
白光りしている空間で、影はできないと思っていた。だから驚いた。そしてそれは正しかった。
出てきたのは影じゃなかった。
「すごいね、それ」
私の目が捉えていたのは、字名ちゃんの背中から生えているそれ。今度は、ドロドロとはしていない。
翼——禍々しい二つの翼と、二本の細長い尻尾。
「あっ! えっ……ど、どうすれば……」
自分の意思での発現では無いらしい。「
《——出しっ放しでも健康上問題はありませんが、『天国』では目立ちますよ。今はともかく、これからは意識して納める感覚を身につけるべきでしょう。翼や尻尾ではなく、自分の『人間』の部分を意識してみてください》
字名ちゃんは不安そうにしていたけど、目が合った私は頷いてみせた。
神頼みでもするように、字名ちゃんは胸の前で両手を握ると、目を閉じる。縮こまった方を震わせ、一生懸命にしかめていると……。
……シュヴォン!
小さく爆ぜるような音がして、翼と尻尾が消えた。
「これからって、具体的になに?」
結空ちゃんが宴くんと傍に来て、天使に訊いた。
《——あなた方の人生は、一度完了を迎えました。しかし『人間』はその性質上、満足する人生を送れない者が多く、また、たとえ満足していても、それは潜在認識の制限下にある者が多く、本来なら、もっと多くを望む事のできる生命です》
真白の虚空が晴れ渡り、再び青空が広がった。
足の指に触れる水——気持ちが良い。こんな些細な事でも、もっと多くを望める?
《——『第三次元』は多層化する事で維持されており、また、神は折角創造した生命概念を、後悔や遺恨を抱かせたまま、その数多を消滅させる事に否定的です。勿論、望めばそうする事もできますが、知的生命として——命や記憶、誇りや愛を
青空が暗くなり、焼けるような色には着かず、小さな煌めきが一面を埋め尽くす、藍色の星々の海へと変わった。
本当に美しい。
見惚れていたい気分だった。夜空に響く天使の声が、ノイズに聞こえてしまうほどに。
綺麗。超綺麗。
遠い場所で小さく瞬く、本当に小さな輝き。
本物かどうかも知らないけど、その全ての星が綺麗だった。
そして、その中には——本物なら、生命が存在しているのだろう。
隣で小さく、字名ちゃんが感嘆を漏らした。チラっと見ると、尻尾がシュルリと漏れ出てきて、二本が互いに巻き付き合った。なんか……面白い。ちょっとえっちだ。
こうやって、クスッとできる事も、『人間』的な営みなのかな。
「つまり……どういう事?」
同じく感銘的に、呆けたように空を見て、結空ちゃんは訊いた。
星空が澄み渡り、幾度か目の晴天へ。
夜明けのように明るい空の下、天使は両手を広げ、私たちを
《——あなた方は、一度閉じられた物語の、その
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