第2話

 ふう配信を終えてひと段落がついた。俺の配信はそこそこ伸びは良く登録者数も徐々に伸びていく。やはりアニメ声のモノマネが良かったみたいだ。まぁ滑舌が悪いキャラは俺の友達が考えたやつだった。


 それはともかく今日は学校に行く日だった。女子が周りにいる中男の俺一人で行くと目立ってしまう。そのため男子を保護する事を得意とする場所にわざわざ電話してわざわざ足を運んでもらわないと学校に通えない。


 だがまぁ俺のために動いてくれるのは嬉しいものだ。無料で来てくれるなんて天使だろう。


「ピンポン、武様きました、ドアを開けてください」


 俺は何度もあったから安心してドアを開けた。彼女は俺の様子を見ると学校に行く準備はできてるかを確認する。忘れ物をしたらわざわざ戻る必要がある。


「カバンを拝見します」


 俺はカバンを預けて彼女はすぐに鞄の中身を覗く。テキパキと確認を済ませるとうーんと言った。


「一応忘れ物はないようですこのまま護衛します」

「了解静香さんよろしくね」


 ニッコリ微笑むと彼女も笑顔を返してくれる。そして学校に行く途中に怪我している女性がいた。


「大丈夫?良かったら絆創膏を使って」


 そう言うと俺の絆創膏を受けると俺の体を抱きしめた。だが静香さんは手をどかして俺を守ってくれた。


「静香さん怪我しているから手加減してあげて」

「優しいですね武様、分かりました、今日はこの辺で見逃してあげます。武様の心の広さに感謝してください」


 すると直ぐに彼女は俺に注意をする。この世界では男子より女子の方が握力が強い世界で俺では抵抗出来ないみたいだ。


「武様そういえばモノマネVTuberになると言いましたが本当ですか?危ないですので気をつけてください」

「ごめん俺お金がなくてちょっと困っているんだよね。だから俺はお金を稼ぐためにはモノマネVTuberしか考えられなくて」

「そうなんですね。で誰なんですか?」

「俺はねナナリンだよ」


そういうと彼女は固まった。まさか女性のアバターを使うなんて予想をしていなかったみたいだ。


「男ですよね。男の方が人気が出るのに」

「人気が出ると身元がバレるし、男だってバレないためだから身元保護もできるし、女性の声を出せるから大丈夫」

「私ナナリンのファンなのです。武様いえ、ナナリン様の滑舌悪い声を直接聴かせるのををお願いします」

「エエエワタシガカツゼツノワルイオッサンデス」

「これです。まさか昨日の配信を聞いて本人に会えるなんて思いもしませんでした。武様応援しています」



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モノマネ上手だから男でも女の声を出せる男の俺は貞操逆転世界の女に変装してモノマネVTuberになる!! @kaminetu

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