番外編 第二航空艦隊所属の艦船紹介

ー 第二航空艦隊所属の艦船 ー


土佐型戦艦『土佐』

当初予定されていた46cm砲搭載の新型戦艦『一号艦』と『二号艦』の代わりに建造された新型高速戦艦。

これまでの戦艦と違い、最初から対空戦を考慮して対空兵装を設置している。

主砲は前部に3基、後部に2基を設置した。


全長:275m 基準排水量:55,000トン

全幅:34m 最大速力:34ノット

航続力:16ノットで7,200浬

主兵装:45口径41cm連装砲塔 5基

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 12基

対空機銃:96式25mm三連装機銃(シールド付き) 22基

航空兵装:カタパルト2基

艦載機:8機(観測機:4機 水上戦闘機:4機)


長門型戦艦 1番艦『長門』、2番艦『陸奥』

海軍の象徴だった長門型戦艦を空母の護衛を兼ねた高速戦艦として船首を15m延長して大改装した高速戦艦。

これにより、船体は全体的にスマートなシルエットになっていた。

更に、艦橋と煙突はこれまでとは違い、土佐型戦艦と同じく突起物の少ない艦橋と煙突になった。

他にも、中央のバルジも改修された他、側面に設置されていた副砲を全て撤去した。

主砲は船体延長により、前部に2基、後部に2基を設置した。


全長:230.8m 基準排水量:47,000トン

最大幅:31m 最大速力:29.5ノット

航続力:16ノットで5,500浬

主兵装:45口径41cm連装砲塔 4基

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 6基

対空機銃:96式25mm三連装機銃(シールド付き) 16基

航空兵装:カタパルト2基

艦載機:4機(観測機:2機 水上戦闘機:2機)


高雄型重巡洋艦 3番艦『摩耶』、4番艦『鳥海』

高雄型重巡洋艦の船体に対空兵装を増設した。

艦橋は竣工時のままだが、三番砲塔を撤去して高角砲や機銃を増設した。


全長:203.76m 基準排水量:13,400トン

最大幅:20.4m 最大速力:35.5ノット

航続力:18ノットで5,050浬

主兵装:50口径20.3cm連装砲塔 4基

対空兵装:40口径八九式・12.7cm連装高角砲 2基

65口径九八式・長10cm連装高角砲 4基

九六式 25mm(60口径)三連装機銃 10基

61cm四連装水上魚雷発射管4基

航空兵装:カタパルト2基

艦載機:2機(観測機:2機)


最上型軽巡洋艦 1番艦『最上』、4番艦『熊野』

本来ならば、日米開戦前に20cm連装砲塔に換装して重巡洋艦にする予定だったが、遠藤が『空母の護衛も可能な軽巡洋艦としては最上型が最適だ。』と主張したことで従来の軽巡洋艦のままになった。

一方で対空兵装を換装したり、増設した。


全長:200.6m 基準排水量:11,200トン

最大幅:20.6m 最大速力:35.0ノット

航続力:14ノットで8,000浬

主兵装:60口径15.5cm3連装砲塔 5基

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 4基

対空機銃:96式25mm連装機銃 8基

61cm3連装魚雷発射管4基

航空兵装:カタパルト2基

艦載機:2機(観測機:2機)


翔鶴型航空母艦 1番艦『翔鶴』、2番艦『瑞鶴』

翔鶴型空母は、『一号艦』、『二号艦』と共に③計画にて建造され、竣工した。

アメリカのエセックス級やイギリスのイラストリアス級と同様、ワシントン海軍軍縮条約終了後に設計建造されたため、必要かつ十分な装備を持つ大型空母として完成した。

現在は、艦橋の大型化や対空兵装の増設を行っている。


全長:257.5m 基準排水量:25,800トン

最大幅:26.0m 最大速力:34.0ノット

航続力:18ノットで9,700浬

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 8基

対空機銃:96式25mm三連装機銃 18基

搭載機:常用72機、補用12機合わせて合計で84機。


改翔鶴型航空母艦 1番艦『舞鶴』、2番艦『紅鶴』

改翔鶴型空母は、『一号艦』、『二号艦』と共に③計画にて建造された翔鶴型空母の改装空母として竣工した。

格納庫内の設計変更以外は、外見も含めて翔鶴型空母と変わりない。

現在は、翔鶴型空母と共に艦橋の大型化や対空兵装の増設を行っている。


全長:257.5m 基準排水量:25,800トン

最大幅:26.0m 最大速力:34.0ノット

航続力:18ノットで9,700浬

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 8基

対空機銃:96式25mm三連装機銃 18基

搭載機:常用72機、補用12機合わせて合計で84機。


大鳳型航空母艦 1番艦『大鳳』、2番艦『白鳳』

当初、世界最大の戦艦として建造する予定だった『一号艦』と『二号艦』を空母として建造して竣工。

艦橋は竣工間近の飛鷹型と同じ艦橋と煙突が一体化したアイランド型艦橋の他に、火災防止・消火作業などのダメージコントロール面のメリットから、格納庫は一部が開放式格納庫になっていた。

他にも特徴としては、エレベーターは従来型のインボード式(飛行甲板の前後に設置)の他に、船体中央部の左舷側ににデッキサイド式のものを装備し、計3基となった。

また、『一号艦』の船体で建造したことで格納庫も広くなり、常用で110機で捕用で12機の計122機と『世界最大の空母』となった。


全長:266m 基準排水量:61,000トン

最大幅:38.0m 最大速力:34.5ノット

航続力:18ノットで10,000浬

対空兵装:65口径九八式・長10cm連装高角砲 8基

対空機銃:96式25mm三連装機銃 31基

対空噴進砲:12cm30連装対空噴進砲改 12基

搭載機:常用110機、補用12機合わせて合計で122機。


阿賀野型防空巡洋艦 1番艦『阿賀野』、2番艦『能代』

阿賀野型は、球磨型から始まる5500トン型軽巡洋艦を上回る大型の軽巡洋艦として計画されていた。

しかし、『空母を守る本格的な防空巡洋艦が必要だ。』と主張する遠藤の提案により、主砲、魚雷管、偵察機用のカタパルトを撤去して対空兵装を充実させた大日本帝国海軍初の『防空巡洋艦』として誕生した。


全長:174.5m 基準排水量:7,700トン

最大幅:15.2m 最大速力:35.0ノット

航続力:18ノットで6,000浬

対空兵装:55口径・長12.7cm連装高角砲 4基

60口径・長8cm連装高角砲 6基

96式25mm三連装機銃 10基


陽炎型駆逐艦 15番艦『野分』、16番艦『嵐』、17番艦『萩風』、18番艦『舞風』、19番艦『秋雲』

1937年(昭和12年)からの第三次軍備補充計画(通称③計画)で建造された軍縮条約の制限に縛られず、復元性能・船体強度にも留意した日本海軍の艦隊型駆逐艦の集大成といえる駆逐艦。

対潜ソナーが改良及び強化された他に、当初予定されていた後部の二番砲塔が1基外されて、代わりに噴進式爆雷(ヘッジホッグ)が設置された。

噴進式爆雷(ヘッジホッグ)は、単純に海中投下するそれまでの対潜爆雷とは異なり、発射器より一度に複数の弾体を投射する、多弾散布型の前投式対潜兵器である。

これにより、敵潜水艦の真上に行かずとも、ある程度離れた距離からの爆雷攻撃も可能になった。


全長:118.5m 基準排水量:1,844トン

最大幅:10.8m 最大速力:35.0ノット

航続力:18ノットで5,000浬

主兵装:50口径三年式12.7cmC型連装砲塔 2基4門

24連装対潜迫撃砲(ヘッジホッグ)1基

九六式25mm連装機銃 2基4門

九二式(61cm)4連装魚雷発射管四型 2基8門

九四式爆雷投射機1基、三型装填台1基

爆雷投下台 水圧三型2基、手動一型4基

九一式爆雷 36個


秋月型防空駆逐艦 1番艦『秋月』、2番艦『照月』、3番艦『涼月』、4番艦『初月』

秋月型防空駆逐艦は、元々、大日本帝国海軍初の防空駆逐艦として設計されていたが、艦隊戦思考が拭いきれず魚雷管の設置も予定されていた。

しかし、遠藤らの意見により魚雷管は外され、代わりに機銃などが増設された。

噴進式爆雷(ヘッジホッグ)の設置も検討されたが、今回は見送られた。


全長:134.2m 基準排水量:2,700トン

最大幅:11.6m 最大速力:33.0ノット

航続力:18ノットで8,000浬

主兵装:65口径10cm連装高角砲 4基

25mm機銃 連装 10基

九四式爆雷投射器 2基 爆雷装填台 2基

爆雷投下台(水圧三型)2基 同(手動一型)4基

九五式爆雷 54個


巡潜乙型改2『伊号第五十五潜水艦』、『伊号第五十六潜水艦』、『伊号第五十七潜水艦』、『伊号第五十八潜水艦』


巡潜乙型改2型は、開戦に備えて戦時急造を更に進めた型である。主機は工作容易な艦本式22号10型に改めたため、出力は低下し速力も17.7ノットまで低下した。

ただし主機の重量低減分、燃料搭載量が増加したこと、また主機の燃費が良くなったことから航続距離は増大した。

使用鋼材は生産性の悪いDS鋼は司令塔のみとし、船体内殻は軟鋼材のMS材に変え、板厚を厚くすることで対応した。これらにより2年以上掛かっていた建造期間は1年8ヶ月ほどになっている。


全長:108.7m 基準排水量:2,140トン

最大幅:9.3m 最大速力:【水上】17.7ノット 【水中】6.5ノット

航続力:【水上】16ノットで21,000浬 【水中】3ノットで105浬

安全潜航深度:100m

兵装:40口径14cm単装砲x1門

25mm連装機銃x1基2挺

53cm魚雷発射管x6門(艦首6門)

九五式魚雷x19本

搭載機:零式小型水上偵察機x1機

呉式1号4型射出機x1基



____________________


今回は、第二航空艦隊に所属する艦船を紹介しました。


一部、架空艦船や史実と違う紹介がありますが、ご了承下さい<(_ _)>


また、投稿は少し止まります。


次の戦いのエピソードがまとまったら、連日投稿します。


投稿再開予定は、10月19日の予定です。


新たな戦いは、イギリス海軍かまたは急いで再編成したアメリカ太平洋艦隊か・・・。


引き続き、読んで頂ければ嬉しいです😊

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