番外編 登場人物紹介

ー 第二航空艦隊関係者 ー


遠藤泰雄(えんどう やすお)中将

大日本帝国海軍で第二航空艦隊司令長官。

本作品の主人公。20代半ばだが、冷静沈着かつ先見の明がある人物。

人望が強く、部下思い。経歴に関係なく採用するなど器が大きい。

また、人命や人材を重視している。

一方で、非人道的なことをする者やエリート意識を丸出しにして相手を見くだす者には容赦しない。

今上天皇や山本五十六の信頼が厚く、『より良い負け』を目指しアメリカに挑む。


鼓舞武雄(こぶ たけお)少将

大日本帝国海軍少将で第二航空艦隊参謀長。

普段は揉め事を避けるために昼行灯を装っているが、実際は優秀かつ部下思いな人物。

遠藤の右腕として活躍する。


風間俊介(かざま しゅんすけ)大佐

大日本帝国海軍大佐で第二航空艦隊作戦参謀。

鼓舞とは海軍兵学校の同期かつ友人。

仕事はそつなくこなし、軍令部と現場の橋渡し役としても優れている。


久我直樹(くが なおき)中佐

大日本帝国海軍中佐で第二航空艦隊航空甲参謀。

早い頃から航空主兵論を唱えていた。

しかし、ストレートに主張し過ぎる所があり、何度か出世を逃している経歴がある。


淵田美津夫(ふちだ みつお)中佐

大日本帝国海軍中佐で第二航空艦隊航空乙参謀。

空母『赤城』所属の飛行隊長だったが、真珠湾作戦直前に遠藤の強い希望で航空乙参謀に抜擢された。


遠山宏明(とおやま ひろあき)中佐

大日本帝国海軍中佐で第二航空艦隊航海参謀。

航海士として優れていたが真面目過ぎて彼を快く思わない連中により一時は予備役の話があったが、遠藤が遠山の才能を高く評価して第二航空艦隊の航海参謀として抜擢した。


佐野六郎(さの ろくろう)中佐

大日本帝国海軍中佐で第二航空艦隊通信参謀。

遠藤の亡き祖父の友人からの推薦で起用した士官。

祖父の友人曰く、『佐野は赤煉瓦(海軍省)勤めが多いが、実戦を積めばお前の力強い部下になるぞ。』と強く推薦。

まだ粗い部分があるけど、祖父の友人の言う通りの人材だとして通信参謀として抜擢した。


靖田健一(やすだ けんいち)大佐

大日本帝国海軍大佐で第二航空艦隊旗艦『土佐』の艦長。

臨機応変に対応出来るのだが、生まれつきオドオドし易い性格が災いして出世の道から遠ざかっていた。

そんな靖田の才能を評価して、遠藤が戦艦『土佐』の艦長に抜擢した。


ー 第一航空艦隊関係者 ー


南雲忠一(なぐも ちゅういち)中将

大日本帝国海軍中将で第一航空艦隊司令長官。

昔気質で頑固な人物。

本来、第一航空艦隊に配属予定だった空母『翔鶴』と空母『瑞鶴』を第二航空艦隊に回されたことで、遠藤に強い敵対心を抱いていた。

結果、真珠湾奇襲攻撃で判断ミスをしてしまい、空母『赤城』と空母『加賀』を失い自身も負傷した。


草鹿龍之介(くさか りゅうのすけ)少将

大日本帝国海軍少将で第一航空艦隊参謀長。

遠藤に強い敵対心を抱く南雲に苦労しているが、彼自身は遠藤を高く評価している。

現在は、鼓舞の補佐役をしている。


源田実(げんだ みのる)中佐

大日本帝国海軍中佐で第一航空艦隊航空乙参謀。

早い頃から航空主兵論を唱えていた。

久我と淵田とは海軍兵学校の同期であるが、久我とはよく意見が対立して喧嘩が絶えなかった。

淵田はよく二人の尻拭いをさせられていた。

現在は、久我の補佐役をしている。


山口多聞(やまぐち たもん)少将

大日本帝国海軍少将で第一航空艦隊指揮下の第二航空戦隊司令官。

早くから航空戦力に注目していて、周りからは『未来の連合艦隊司令長官』と言われている。

遠藤を高く評価していて、彼自身も遠藤の指揮下に入っても良いと思っている。


ー 連合艦隊司令官関係者 ー


山本五十六(やまもと いそろく)大将

大日本帝国海軍大将で連合艦隊司令長官。

航空機が主力になると早くから注目していた。

幼い頃に家族を相次いで失った遠藤の後見人となる。

遠藤が目指す『より良い負け』の理解者でもある。


宇垣纏(うがき まとめ)少将

大日本帝国海軍少将で連合艦隊参謀長。

根っからの大艦巨砲主義だが、遠藤の先見の明や『より良い負け』には驚愕しつつも遠藤を高く評価している。


樋端久利雄(といばな くりお)大佐

大日本帝国海軍大佐で連合艦隊航空甲参謀。

鼓舞と風間とは海軍兵学校の同期であり、友人。

早くに空母の集中運用(航空機動艦隊の原案)に着想した人物。

遠藤は樋端から、航空機動艦隊のノウハウを学んだ事がある。

遠藤を高く評価して『より良い負け』を支持している。


黒島亀人(くろしま かめと)大佐

大日本帝国海軍大佐で連合艦隊先任参謀。

自分の計画した『真珠湾奇襲計画』を遠藤に否定されたことから、遠藤に強い敵対心を抱いている。


ー その他の人物 ー


今上(きんじょう)天皇

第124代天皇で諱は裕仁(ひろひと)、御称号は迪宮(みちのみや)、お印は若竹(わかたけ)。

即位して間もなく右翼による襲撃を受けた時に、遠藤の祖父に助けられた過去がある。

その時の怪我が原因で遠藤の祖父が亡くなり、遠藤の両親が相次いで亡くなったことから遠藤を影で支援している。

遠藤を高く評価しているだけでなく強い信頼をしていて、遠藤の目指す『より良い負け』の一番の理解者でもある。


鈴木貫太郎(すずき かんたろう)侍従長

元大日本帝国海軍で、遠藤の『より良い負け』を支持している。


木戸幸一(きど こういち)内大臣

鈴木と共に今上天皇に仕える内大臣。

鈴木と同じく、遠藤の『より良い負け』を支持している。


東條英機(とうじょう ひでき)陸軍大将

大日本帝国陸軍で陸軍大臣兼第40代内閣総理大臣。

遠藤に何度か陸軍の野望を阻まれているが、遠藤の存在感、力量、影響力に畏怖している。

同時に、今上天皇には強い忠誠心を抱いている。


嶋田繁太郎(しまだ しげたろう)大将

大日本帝国海軍大将で海軍大臣。

遠藤の『より良い負け』を支持している。


永野修身(ながの おさみ)大将

大日本帝国海軍大将で海軍軍令部総長。

嶋田と同じく、遠藤の『より良い負け』を支持している。


フランクリン・D・ルーズベルト大統領

第32代アメリカ合衆国大統領。

ナチスドイツや日本の打倒、アジアの権益独占、自身の長期政権確立、世界の覇者を目論んでいる。

しかし、開戦直後の真珠湾での敗北やドーリットル隊による帝都爆撃の失敗により、その野望は早くも頓挫している。


サー・ウィンストン・チャーチル首相

イギリス首相で、ナチスドイツを相手に徹底抗戦中。

アメリカの参戦を強く望んでいるが、結果、日本とも戦うことになった点には悩んでいる。



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今回は、主な登場人物を紹介しました。


次回は、第二航空艦隊所属の艦船紹介を予定しています。







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