第4話 体育祭当日

はぁ、だりぃついにこの時が来てしまったか、、、

そう今日は体育祭なのである、体育祭は正直面白くないからやりたくない。


さて出る競技は一つしかないし、それも午後の競技だから楽なのである。


え?午前中は何しているかって、GIGA構想で配られたタブレットを使って小説を読みまくっていた。かなりの話数読んだと思う。時々菜々緒が話しかけていたけど、正直小説を読むのに集中していたから、話を聞いてなかった。


<菜々緒 side>

釘田くんさ?体育祭の午前中私が話しかけてもタブレット触りまくっていて全然話聞こうとしなかったんだよ?ひどくない?せっかく距離を縮めれるチャンスだと思ったのに台無しになっちゃったじゃん、、、まぁ、この後に秘策があるからいいんだけどね。


「次こそは振り向かせる」


<釘田 side>

さて、午前の競技が終わって、昼休憩、まぁいつも通り弁当を食べていたら、菜々緒が近づいてきた。


「ねぇ、弁当交換しない?」


「。。。はぁ?ちょっとごめんもう一回言って?」


「だから弁当交換しよ?」


「。。。本気で言っているの?」


「そうだよ?」


「うっ」

なんか周りの視線が痛い。というか何?弁当の交換ってカップルがやることだよね?なんでぼくみたいな人と交換しようとするんだ?とりあえずトイレで食べることにする。


<<菜々緒 side>>

せっかくのチャンスなのに釘田くんに逃げられた。


「はぁ、失敗しちゃった」


「どんまい菜々緒」


この子は奈々美と言って幼稚園からの幼馴染である。私が釘田くんのことが好きなのを知っている唯一の友人である。


「どうして釘田くんは私から逃げるのかな?」


「そりゃあ、菜々緒ちゃんが可愛いからじゃないの?」


「そうかなぁ、私あんまり聞いたことないよ?」


「可愛い方だよ、自信持とうよ」


「そう?ところでさ?釘田くんをどうやって振り向かせればいいと思う?」


「うーん、応援団パフォーマンスに一緒に出るんでしょ?」


「うん、出るよ?」


「前菜々緒が一緒に踊れるようにしたって言ってたじゃん?」


「うん」


「踊っている途中に仕掛けてみれば?」


「えぇ、そんな大胆なことできないよ、、、」


「がんばれ」


「次の応援団パフォーマンスに出る生徒は至急集合場所に集まりください」


「アナウンスがかかった、いくね」


「頑張ってきてねー」


よし次こそ釘田くんを振り向かせてやるんだから、待っていてね釘田くん、、、


<<釘田 side>>

どうやら集合しないといけないらしいから頑張るか、、、次はあいつと一緒に踊るんだけど、今から行くのちょっと気まずいなぁ、、、

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