第1話 入学式
僕が通うと決まっている中学校はとある大学の系列校だ。
入学式の時に校長先生の話があるのは定番だけど、うちの学校は普通の学校とは違った。肝心の校長は大学の教授だから、忙しいからわからないが入学式にはリモート参加していた。校長の言葉の時は寝ていてあまり頭の中に入って来なかった、、、
さて、入学式が終わり、クラスで教科書などを受け取るためにロングホームルームをした。
「自己紹介をします。」
と担任の先生は行って、みんなが自己紹介をし出した。出席番号順に自己紹介をしていっている。ちなみに僕は出席番号が14番だから真ん中ぐらいだ。そうそう僕のクラスは総勢30人しかいない。しかも学校だと一クラスしかない。なんて寂しいんだろう、、、さていよいよ順番が回ってきた。
「ぼ、ぼくの名前は釘田達也です。よろしくお願いします。」
よくみんなが言う自己紹介を言った。さて周りの子を見渡してみよう。僕の学校は男女共学だから、女子が少ないがいる。まぁ恋愛目的で通っているわけないし?別に彼女を作らなくてもいいんだよね。
さて学校が終わって、放課後にみんなこの時はやっていた漫画の話をしていた。当然僕は中学受験で漫画を与えられてなかったから、話についていけるわけもなかった。あれ?もうこれ孤立してね?まぁいいそのうち仲のいい友達ができるだろうし、今は会話にうまく入ろうとするのはやめとこう、、、しかしそう思っていたらとある女の子が話しかけてきてくれた。
「ねぇ、一人で寂しくない?一緒に話そう」
「私の名前は川口菜々緒っていうの、よろしくね」
あんまり女の子と話すのが苦手なせいで、うまく話すことができなかった。しかしせっかく関わってくれたんだし頑張って返そうと、、、
「ぼ、僕の名前は釘田達也、これからも私を贔屓にしてくださると幸いです。」
緊張しすぎたせいで、敬語を使ってしまった。しかし菜々緒はツボに入ったから知らないけど、笑ってくれた。
「恥ずかしいから笑わないでよ、、、」
とぼそっと言ったら
「ふふ、ごめんねちょっと恥ずかしがる達也くんが面白すぎて笑っちゃった」
「あの時から変わってないや」と意味深の発言をしてきたが、この時は深入りもせずにスルーをした。
しかし二年後に菜々緒が交通事故で亡くなってしまうとはこの時誰もが思わなかった。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます