2.世界に魔法を与えよう

本来、この回は2024年6月24日に完成して公開するはずだったんです…。

後はまとめを書いて公開、という所まできて端末がフリーズ、そのまま再起動に突入して、下書きの保存を怠っていたことにより頑張って書いた文章を全損してしまいました。今は反省してこまめに保存しながら書いています。なかなかの長文だったので心が折れそう…


さてそんな事も言ってられませんし、さっそく前回考えた世界に恵みをもたらしていきましょう。


そう、魔法です。


私自身、やっぱりヨーロッパをイメージしたファンタジーを作るうえではぜひとも入れたい要素なんです。ただ一口に魔法、と言っても、発動条件や方法には複数のバリエーションを入れたいと思っています。簡潔に言うと、同じ「りんごを浮かせる」という術を使うにしても、魔力を使う方法、念力を使う方法、妖術を活用する方法、…など、一つの事柄に複数のやり方や「流派」のようなものがある、という設定にしたいんです。

それにはしっかりと、いや一応理由があって、端的に言うとそのほうがリアルでかっこいいから、なんですけれど。


たとえば現実世界で塩を得るとなるとどのような方法があるでしょう。海水を乾燥させて得る方法や、岩塩が得られる場所を探して獲得する道、突飛なアイデアですが塩害の原理を逆手に取って砂漠に水をまく方法、もしくは塩酸と水酸化ナトリウムで中和反応を起こしても塩が得られた気がします(化学には疎いので勘弁してください)。

現実世界において一つの事柄を発生させるための方法って、実は色々あるんですよね。ではなぜ現在ではあたかも一つもしくは少ししか方法がないように見えるのか、というと、科学や合理主義の中でコスパ、効率、生産性、簡単さなどの視点からだんだん特定の方法にのみ収束していくからだと思います。産業革命など良い例ではないかな?手作業の生産よりも量産・安価な機械が業界を席巻していくわけです。


しかしここは剣と魔法の世界。功利主義もなければ産業革命も起きていません。人々は信心と好奇心とによって自由に、非科学的に魔法を生み出せるのです。これが魔法に複数の方式を付け加える理由その1です。


もう一つは、単純にかっこよくて高次元な戦闘シーンを作りたかったからです。方法の違いから、同じ魔法に見えても微妙なズレがある。そこを利用した!といったような頭脳プレーで差をつけたいんです。

あとで魔法を発動する術のバリエーションも考えておくとします。


次に問題となってくるのは、魔力がどこに存在するかですね。色んな作品を見る限り、魔力の存在する場所には2種類あるように見受けられます。

・術者の体内に宿る魔力

・空気中、空間中に充満している魔力

この2つの説明は読んで字のごとくなので必要ないでしょう。どちらかと言うと前者の方式の作品のほうがマジョリティな感じですかね?これらの相違点を見てみます。以下は妄想の産物です。


「体内魔力タイプ」に見られる特徴としては

・体内に宿る物質(魔力)を使うため、術者が自分の魔力を消費しきるとスタミナ切れ、戦闘不能状態になる

・静養、時間経過などにより復活

・体内の魔力量には個人差があり、持っている魔力の量は絶対的な実力の差を決定づける一要素であること(魔力量を増やすのも鍛錬に含まれる作品もあり)

・体の一部なので魔法の自由度も高い


「空間魔力タイプ」の特徴は

・その場の術者には魔力は平等に存在する

・場所の条件などにより魔力量が増減するため術者は魔法以外の行動手段を持っている必要がある

・空間の魔力が切れると場の全術者が魔法の使用が不可能になる

・消費効率(魔力の燃費?)や単位時間あたりの消費量が実力差として現れる


こういったものが考えられます。どっちがより魅力的でしょうか?


…悩ましいですね。


どっちも魅力的です。ただ、やはりこの異世界では「魔力の普遍性」と「

人類の進歩への大きな影響」を重視したいので、今回は後者、「空間に魔力が存在し、それを消費することで魔法を発動する」方式にしたいと思います。


魔力や魔法の細かい設定が見たい方はカクヨムでは別の小説、となりますが魔法関連は魔法関連で別に作るので、私の作品一覧から見に行ってみてください。(2024.6/28時点では未作成です)


というわけで、まずは空間に魔力、妖力、などいろいろな「エネルギー源」となる要素を生み出しました。次回からはおそらく歴史パートになりますが、そこでいろいろな要素を足していけたらと思います。

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