第2話 南の池で聞き耳を立ててみた
飛び込んだ南の池の岸には、真っ白な『サギ』たちが群れを成して、数々の樹木の枝の上に、巣を作り住んでいた。
だからか、とても騒々しい、イヤ周囲に迷惑では?と思われるほどの五月蝿さだ。
でも吾輩は、南の池のことを何も知らないのだから、『サギ』たちの話に、聞き耳を立ててみた。
噂話からすると、南の池の中央辺りに『浮き橋』と言うものがあり、腹が減ると皆がそこを目指すのは、間違いないらしい。
何でもその場所で『人間』が、食料を貢いでくれるらしく、皆が我先にと競争で食べるらしいが、そこに食べに行く数がとても多いらしい。
競争となると、腹が満足するまで、本当に食べられるのだろうか?
今はいないが、寒くなると『サギ』とは別に、大量の群れで『カモ』と言う動物名の存在とかが、色々と南の池には飛来するらしく、さらに競争が激化するみたいだ。
噂話を聞いている限りでは、食料にありつくのは、動きの遅いノロマな吾輩では、中々大変だろう。
素早く泳げる『コイ』たちに、アッサリ先を越されて、食料を全部食べられてしまいそうだ・・・
でも南の池の中央辺りにあるらしい『浮き橋』に行かないことには、南の池でもたぶん満足には食べられないのだろう。
悩んでいても何も始まらないので、取り敢えず中央辺りにあるらしい『浮き橋』を目指して、ゆっくり泳ぎ始めた。
噂の楽園を目指して 綺麗な風景写真が撮りたい @ALICE1961
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