三話 1日目 後編
ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン
「中町さーん!もしもーし!入りますよー!返事がないから入りますよー!通報があったんでー!」
今更だけど私は中町琴花。17歳。で、今家の前にいるのは多分警察の人。いやぁ~良かった。通報にしてくれて。本人が来たら二次被害が起こるところだったもんね…
ガラガラガラガラ
おばあちゃんちは昔ながらの引き戸。つまり、入ってきた人は開けながら私を見ることになる。案の定、
「ひゃぁぁぁぁぁ」
うん。わかるよ〜その気持ち。腰抜かしただけっていうのは流石は警察官。
「ひっ110番、いや違う。えっと…119番だ」
えっと、この警察官が来るまでに裕太に聞いたことをまとめると、裕太は幽霊といっても実体は死んでないらしい。そして、幽霊は原則何でも通り抜けるらしい。けど、幽霊同士は触れられるみたいだ。
あと、本体(実体)から半径889mより遠くにはいけないらしい。
裕太は「ビミョーな数字は多分mが作られるより先に神が決めたんだろ」とか言ってたけどどうなんだろ?
ピーポーピーポーピーポーピーポー
救急車の音だ。
「裕太!おーきーて!」
こんな大事なときに寝てるって、どんな精神してるんだか…
「もう放ってくよ!」
「ん、んん……………すー すー すー」
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