二話 1日目 中編

〚後編にしようと思っていましたが、なんだかんだで中編がいいようです(笑)〛


「え、けど、待ってーな。それじゃ最初に腰抜かして頭打つ前はなんで見えてたんや?」

だってあのときは正真正銘生きてたんだからね


「あ、そっかぁ。うーん…なんやろうなぁ…まぁ、そういうことってことでええんとちゃうか?」


うわぁ…適当すぎ…

「知らんってことか…」


〝てっをよーこにぃーあっら危ないー あったまをさげればぶっつかりませんー〟


「っはははははははははははは 電っ話なってるぞ ははっははははっウエッゲホッゲホッ」


「うん。知ってる。だから取ろうとしてるんじゃない!あとなにそんなに笑ってるん?」

そう言ってる私の手はスマホを貫通。まあ、そりゃそうだよね。幽霊だもん


「あーあ、切れちゃった。どうにかしてできないもんなの?」

幽霊としては先輩なはず。何か教えてくれると信じたい。というか、ツボ浅すぎないか?


「いやぁ、ないわぁ。女子高生?がアルゴリズムたいそうを着信音にするとか、まじでめっちゃおもろいやん」


バカにしてるか?絶対そうだ。ここは精神面でお手並み拝見といこうかな


「笑うなぁぁぁぁぁ」


「あっちゃー、キレちゃったかぁ…そっかぁ、ごめんね あはははははははははは」

一応手は合わせてごめんのポーズを取る。笑いながら。しかもビビリもしないどうなっるんだろ?


「謝りながら笑うなぁぁぁぁぁ」


〝てっをよーこにぃーあっら危ないー あったまをさげればぶっつかりま...〟


「...........」

「...........」


〝てっをよーこにぃーあっら危ないー あったまをさげれ............〟


「どぉしよう....絶対母やん」

うん。あの母ならこれ見たら失神する。


「まぁ、生きてるんやし、来たら救急車ぐらい呼んでくれるんじゃない?」

え、いつの間に笑い止まってたん!?


「まぁそうなんだけど...来るのはせめてお父さんにして…」



母さんが来たら二次被害必須だ

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