第8話 ”マドンナ”知野春香?「まーどんな人❓」
最近のJCはやはり早熟で、社会も成熟しているからか?、かわいい子が多い。クラスも、粒よりな、発育のいい美人ぞろいで、こういうのを、「いずれ菖蒲か杜若」という。もちろんおれにはアヤメとカキツバタは判別できないし、このことわざ自体がよく意味が分からないが…?
アイドルのグループとかがやたら大所帯というか、似たような水準の、似た感じの美少女が40人以上集まってユニットになっていたりするのも、総体的にかわいい子の数が多くて、底辺の母集団のレベルが上がっているからかもしれない。
JCでむんむんする熱気の中で、歓談している青年教師…という構図はありがちだが、おれは望んでその渦中に身を投じ、”二枚目のヒーロー”として存在できるようになり、もうそういう日常が当然になっていて…
生活は一種のロールプレイかな?世の中から要求される役割を適当に演じる…
自我を殺しつつ、自分を失なわず、折衷して、神妙に”厳粛な綱渡り”を繰り返していく…
RPGなら経験を積んで”強く”なるが、ダーウィンも言っているが現実に生き残るのに必要なのは強さよりも”適応力”で、そこがダメだとすぐ淘汰される。
だからなるたけ柔軟な、臨機応変な発想と行動。そして健康な精神と肉体が前提条件。必須。…おれが教師をやってきて学んだのはそういうことだ。
生徒に対した時にはしかし、教科書通りの演技は通用しないし、腹を括って全人格的に精一杯のアンガジュマンをなすという、それしかノウハウもマニュアルもあり得ないのだ。
常に新しい挑戦。試行錯誤。そういう投企は、おれのような凡人で、偶然教師になった若輩には重荷でもある。しかし逃げるわけにもいかない。生徒はどんどん質問してくるし、無理難題を持ち掛けてくるのだ。
が、日々のごまかしの利かない現場にあっても、人間一般はともかく、おれは兎に角「若い女の子」たちが、きゃぴきゃぴしているかわいらしい妖精たちが、好きで好きでたまらないという、そういう「適性」、強みがあった。
で、…目下のところ、おれにとって、理想の女性。アニマ、マリア、マドンナ。究極の思慕の対象のイコンとなっているのが、今、こちらをじっと見つめている”知野春香”その人だったのだ。
なぜに彼女はそんなにおれのハートをとらえて離さないのか?
次回はそこを語っていこうと思う…
<続く>
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