第3話 私のことと、クラウドファンディング。
第4回のトイランで訪問させていただいた施設ですが、当時クラウドファンディングに挑戦されていました。
施設が老朽化しており、建て替えの話自体は以前からあったそうです。新しい施設に愛着を持ってもらえるようにと、子どもたちと話し合って新しい施設をどのような物にするか決めたそうです。
しかし、昨今の資材価格の高騰などが影響し、県からの予算では最低限の建て替えはできるものの、子どもたちと話し合った内容は実現できなくなりました。
そこで、不足分の予算をクラウドファンディングで補おうということです。
この話しを聞いた私は、当日のうちに冬の賞与の3分の1に相当する額を支援として振り込ませていただきました。
私以外にも多くの方が支援されており、クラウドファンディングは無事、期日までに目標金額達成となりました。
前のエピソードの最後に「施設にいるのは普通の子どもたちだった」という話を書きましたが、それはその通りなのですが、一方で虐待を受けたり、その他の理由でも親と離れて暮らすこととなった子どもたちは大人に対する不信感を抱える傾向にあるそうです。初対面の大人に対してとても警戒心が強かったり、自信が大人になっていることに不安を感じたりしているとのこと。
これについては私自身、色々と思うところがあります。
身の上話みたいになってしまうのですが、私は4歳のとき、姉が病気で入院したことで親元を離れて親戚の家に預けられていました。
今でこそ両親も苦悩や葛藤、不安があったであろうことは察していますが、当時の幼い私にそんなことわかるはずもありません。
その後、1年半くらいで姉は退院して再び両親と共に暮らしはじめました。
それでも、姉は通院を続けていましたし、両親もそちらに手を取られがちでした
小学校に上がると、担任の先生は親身に接してくれましたが、1年経てばクラス替えで別のクラスの担任になってしまいます。人事異動で別の学校へ行ってしまうこともあります。
当時は言葉に出来ないモヤモヤとしか感じていませんでしたが、多分あれは自分のことを見てくれる人なんていないという寂しさや、大人に対する不信感が入り混じった物だったんだろうなと感じます。
クラウドファンディングへの支援を即決で決めたのは、そういった自分の幼い頃の経験があっただろうなと思います。
その日初めて会った顔も名前も覚えていない子どもですが、そんな子どもたちの力になりたいと思っている大人もいると、自分自身で証明してみたかったのかなと。
長々と話してきましたが、以上がトイランに関する感想です。
純粋なバイクイベントとしてもとても楽しいものですし、ライダー同士の出会いの場にもなります。
「トイランびわこ」次回は12月開催とのことです。また、主催の「一般社団法人二輪車交流振興協会」様はトイラン以外にも様々なイベントを開催されていますので、ご興味を持たれた方は一度ホームページをチェックしてみてください。最後ににURLを張っておきます。
なお、各イベント、特にトイランについては諸注意がありますので、それだけご一読、ご理解お願いします。
最後になりますが、楽しいイベントを企画、開催してくださった「一般社団法人二輪車交流振興協会」の皆様に心からのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。次回も参加させていただきたいと考えておりますので、その際はぜひ、よろしくお願いいたします。
・一般社団法人二輪車交流振興ホームページ
https://mepa.or.jp/
サンタクロースの格好で児童養護施設に行った話 千曲 春生 @chikuma_haruo
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