#9
なぞのノイズの
「…………」
さすがに、
ノイズの
ここらは、ボロボロになった
むかし、まだひとつの
日本だけじゃなく、
霞ヶ浦 30キロ
とあった。
「リーダー、この
なかまのバイクが
「どうだ。
「なにもありませんね。あれからノイズもとだえてしまったし」
「そうだな……」
「フレンドをうってみます? むこうから
フレンド、というのは、
ボクらのバイクには、フレンドという
この
その
「……いや。やめておこう。ここでフレンドをうつのは
とボクはいう。
「……ですね。どこにいるか、わかりませんし」
なかまは、ブルッと
「あの
そのとき、ピッ、と
〈リーダーたいへんです〉
「どうした?」
〈とだえていたノイズが
ボクはクラッとめまいにおそわれた。
くそっ。どこかですれちがってしまったのか?
5キロの
なんてこった、それって
〈リーダー、どうしますか?〉
あせりが
すぐに
「これから
〈りょうかい。はやく
あわただしく
ボクはバイクを
「おまえらブッ
◯
いっしょに
〈ピコン! あらたな
わたしの
はじめての
バイクに
ふと、
バイクには、タクシーみたいな
「
「どうかしたんです?」
「うん。ちょっとやっかいなことになった」
「トラブルですか?」
「そんなところだ。
「ええっ。でも
「だいじょうぶ、こういうときのために
わたしの
さっき
そんな
50メートルくらい
その
見た目は、アリとかハチに
6
あまりにもウソくさい
あのアリみたいなロボット──
「
となりを見ると、
「いいか。
つまり、
わたしを
それは
あれ、なんでこんなことになっちゃったんだろ?
「でも、
「でもはナシだ。だいじょうぶ、
いいな。とコワイ顔でにらまれてしまい、わたしは
いやな
おとなが
もしかして、ものすごくピンチなのでは?
そう思うと、からだがふるえてきました。
「よしいい子だ。
〈りょうかい〉〈りょうかい〉
2つの
かたほうは、
「5。4。3。2。1……ゼロ! 送信しろ!」
〈
わたしの
いっしゅんゴムの
それがまぼろしだったと思うほど、ニオイをはるか
〈マスター、しっかりつかまって!〉
わたしの
いわれなくてもそのつもりです。
さっきからずっと、いやな
ああ、こういうときに
〈マスター、まずいことになりました〉
「なに? どうしたの?」
〈ちょっとうしろを見てください〉
「は?」
ふりかえります。
「えっ! コッチを
〈そうみたいです〉
「ちょちょ、ちょっとっ!? なんでっ?
どーしてコッチが
〈むこう、
「
〈ルートを
「わかんないから
〈では、ルート
うちの
ダウンロードでもなんでもいいから、
そこで
〈
「いいよ、つないで!」
そう
〈……
「知りませんよおっ、あいつに
〈おまえ、まさかフレンド
「いじってません! ドレがソレか、わからないし!」
〈だよな……で、
「
〈
「
「とにかく、こっちでも
「はいぃ、がんばりますう。……でも、
〈マスター、ルート
というなり、
ぎゃりぎゃりぎゃり!っと、
〈つぎ
「どこ
〈
「なぜっ? ホワイッ?」
〈スピードはこっちが
「あなた、
わたしを
わたしたちが、おいしそうなキャンディーに見えているのでしょうか。
いい
そんなときでした。
〈
「……! つないで! はやく!」
〈
「
〈
いきなり
「こ、これには
〈くわしくは
「
〈わかった。ワンダラーズのメンバーに
「う、うん。あるけど……」
〈じゃあ、今は
「でも
〈こっちは……で、おまえを……さが……すために……だ……〉
「
〈……〉
ザッザザザッとひときわ
〈
と
ですが、それは
〈
3
「か、
と
わたしをこの世界に(おそらくは)
きっとこっちに
もとの世界にかえしてもらうために、なんとしてでも
「
〈
「
〈それはこっちのセリフ!
「なんで
イライラしてわたしは
「ねえっ、ひとつ
〈そうだよ?
と、
まるで
「なんで!? なんのためにっ? いったい
〈
「しごと? なにそれっ?」
〈それは
「
〈まあまあ。まずは
「いや、マジでそれどころじゃないんだって! あとでかけ
イライラがマックスになって
〈あっそ。じゃあいいよもう! こっちでやっちゃうから!〉
と、いきなり
まったく、
ところで、
もういちどおなじ
「……
さっきまでなら、すぐに
しばらくして、
〈マスター、やられました〉
と、
〈げんざい、わたしは
「ハッキング? ハッキングってなに??」
〈
ニュースでしか
「なにそれ? だいじょうぶ?」
〈げんざい、ていこうちゅう、ハッキングをくいとめています〉
あやつられそうになっている?
こんなときに、なんで?
その
まだ
カーブを
〈あっ〉
みじかく
「なにっ。どうしたっ?」
〈やられました。オートパイロットをのっとられました〉
「オートパイロット?」
〈
「つまり……?」
〈ごめんなさいマスター。わたしたち、これからどこに
ここから
「…………」
ヤバすぎて、
スピードはぐんぐん
たとえアリロボットから
「オートパイロット、
〈やってみます。が、ムリかもしれません……〉
「…………」
〈ごめんなさい、わたしのせいです〉
「……しかたないよ、あなた
でも、そんなことをしても、なんの
どうすればいいんだろう。
まだできることが、
……いや、ほんとうはひとつだけあります。
でも、それにはちょっぴり……いや、かなりの
──自分のココロをさらけだす
──ケンカした
「……
〈はい、なんとか。……だれにおつなぎしましょうか?〉
「
そういうと、
ほんの5、6
──
それは、もうひとりのわたしの
──きっと
──なさけないよ? かっこわるいよ?
──はずかしい
もうひとりのわたしは、いろんなことをいってきます。
どれもこれも、ココロの
──やめようよ?
──かっこわるいところ、
──
そのとき。ザザッと
〈
「
〈オマエ、
「い、いまさら、どの
〈だから。オマエは
それから〈
「……
〈ああ。もうすぐ
その
バイクは
スピードを
そのひとは、ヘルメットのフェイスガードを
「
と
「
と、わたしも
「
「ああ。どうして
「だって。……さっきヒドイこといっちゃったから……!」
「チッ。
ちっぽけなのは、わたしでした。
ひとりでワタワタして、ひとりでオタオタ
そんなもの、
「それより
ハッとして、わたしは
そのせいでオートパイロットが
たどたどしいけど、なんとか
「うーむ、なるほど。じゃあオートパイロットを
「
「むりやりシャットダウンさせる
「そんなことができるの?」
「ただ
「とぎれている?」
「ああ。
「ヤバいじゃん! はやくバイク
「だが、バイクを
やばい。どうしたらいいんだろう……。
「
「
「……は? ごめん、
「ジャンプして
「……は? ……は?」
「
「いやいやいや、むりむりむり!」わたしは、
「オマエのバイクは
「むりっむりっ、むーりぃっっ! きょう
「だが、これしかない」
「
「チキン……なぁにぃ?」
ベソベソと
「チキンライス! おもいだせ!
「チキンライス……」
わたしは
「それをいうなら、チキンレースでしょぉ……」
「いや、チキンライスでいいんだよ」
「いいか。まずハンドルのレバーを
「10
「よし。つぎにバイクの
オートパイロットを
「さいごに、クラクションを5
「クラクションを5
クラクションを、1、2、3、4、5。……5
ひゅううううん……と
スピードがどんどん
「よし。ここからはオマエが
「アクセル
スピードが
すごい
このすごい
〈マスターがんばって!〉
〈その
「フフフ。いま
〈だめですよ、そんなこと
ついネガティブなことを
「
となりを
「それよりもっとスピードをだせ、もっともっとだ」
これでも
96……97……98キロ。
ついに
「そろそろ、ほう
〈マスター!
「むこう
106……107……108。109。
「
〈
「よし。
110。112。114。
わたしは
116。118。120。
とうとう
からだが、ふわりと
あとは
「
すれちがった
↑ 東京
と
わたしたちのバイクは
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