#8
「
トミサワさんがいいました。
わたしは「はあ」と、うなずきます。
ここは
だけど、
「
よっぽどぼんやりした顔をしているのでしょう。
くりかえし
「……はあ。だいじょうぶです。どうもすみません」
さえない
わたしだって
頭がぐるぐる、
「きみは子どもなんですからね。おとなに
トミサワさんは「これを」といって、
「これは
なんだか、おもちゃのお
「コレ、
「この世界では、いわゆる
トミサワさんはにっこりと
「つかいかたはお
「メンタル……なんですかそれ?」
「ココロを
わたしは
ココロ、
「なんだか
と、トミサワさんは
「
「……はあ。ありがとうございます」
スマートフォンを
ふと
「……あのですねぇトミサワさん。このまえ、
「ええ。いいましたね」
「……それ、ずっと
「というと?」
トミサワさんはいいながら、メガネを
「つまり。
「ふむ。……だれかに
「……なぜっていうか。ウソをつくのがつらくて」
わたしは
そういえば、こっちの世界にきてから、わたしはウソをついてばかりでした。
ひょんなことから
でも、ウソがばれないようにウソをついて、それをくりかえしていると。
どんどん自分のことをキライになっていくのです。
──
そういってくれた
なんのためにウソついているのか、わからなくなって。
(
そう思ったけど、
お母さんにひどいことをいってしまったときと同じです。
もっと
(
自分で自分が、いやになります。
「
「
「
「でも、そのひとにはウソをつきたくないってことですよね?」
「……はい。そうです……」
わたしは、うなずきました。
なるほど、とトミサワさんはメガネをもどして「
「は、はあ……」
「ときには、やさしさからヒドイことをする
うーん、むずかしい。よくわからないです。
やさしいのにヒドイことをする。そんなことがあるのでしょうか。
「お、おぼえておきます」
そう
もしかして、まえにチラッと
トミサワさんの
「ちょっとジャマするよォ」と
「……ボス。
「つまらないこというね、おまえ。そんなんじゃ
お
「おっと、
と、その顔をいきなり
「えっ。どうしてそれを?」
わたしはおどろいて、まばたきをします。
「うわさで
「ほんとうですか
「はい、まあ……
「どうしてまた
トミサワさんは
それとは
「なあに
そういって「わはは」と
「ワンダラーズのメンバーは、ひとりずつ
ことわれないフンイキで、
◯
「ストレンジャー?」
「……ハイ。その
と、
ついさきほど、メッセージを
ボクらのバイクには
「……とにかく。くわしい
「ばっちゃん、悪いけど、
「何かあったのかい、
「だいじょうぶ、
ボクは、わざとあかるい
ばっちゃんたちには、よけいな
ワンダラーズの
それにしても、やっかいなことになった。
〝ストレンジャー〟というのは、
「もしもし。
〈リーダー、おつかれさまです〉と
「ノイズ?」
〈はい。500キロヘルツ85
「3
だけど、
〈
「くそ。よりによって、か」
〈ええ。まさに
2
〈どうしますか。アラート
アラートとは、
ボクはすこし
〈わかりました。では
「
ボクは
となりに
「あいつらと
「は、はい……」
「
「あっ。そういえばそうでしたね、あいつ、どうします?」
「あいつには
「わ、わかりました……! では
リーダーという
あいつらが
あいつら。
ボクらの
◯
「えぇっヤだぁああ、これ
バイクをくれるというので
なにこれ?
チッチッ、と
「
「でも……めちゃくちゃ
でも。
10人いたら10人がおなじ
ずんぐりむっくりしてて、
「こいつの
「
「……だから。
わたしはため
なんでよりによって「コレ」なの。
ここは
そのなかのひとつが
「あ。これいいなぁ。プレゼントしてくれるなら、こっちにしませんか?」
ピザ
どうせなら、
「ばか。そんなのポンコツだ」
「でも、
そういってスクーターにしがみつきます。
「うそだぁ」
「ホントだ。このまえ
「うっそだぁ!」
「ホントだって!」
「
「…………」
「どうだ? どっちにする?」
「……トライクにする」
まんまと
「でしょうね、あの
「わからんヤツだなオマエも。……まあいい。
といって、
「
どうやら、わたしが
「あー。ちょっと
「まあ、ふつうはスマホって
「オマエが
「……えーあい?」
わたしは
エーアイってあのエーアイ? お
「
いわれたとおりにします。
そういえば、こいつの
メーカーのロゴマークがあらわれます。
まっくらな
〈こんにちは はじめまして あなたのなまえをおしえてください〉
と、
「しゃ、しゃべったァアアア!」
「そりゃしゃべるよ。
「……は、はい。えーと。もういいのかな? ナ、ナツオです」
〈ナツオさま どうかフルネームでおねがいします〉
「あそうか。ぼくはミハラナツオっていいます」
〈ミハラナツオさま どうぞよろしくおねがいします〉
「こ、こちらこそ、よろしく」
わたしは
「
「こいつはよちよち
「いろんなこと?」
「ああ、
「バイク
「ああもちろん。……だが、つかうのはバイクに
「え。どうして?」
「それが、ルールだからだ」
「は、はあ」
「
こんなにこわい顔の
でも、どうしてここまで
と、そこでふと思い出したことがありました。「……あの。
「……なんだ?」
「じつは、ここに
思い出しました。
クジラのような
あれは──あれは──ロボットでした。
もしかして
そのことを
「
「こっ……? ええっ?」
「
「あのロボットってなんなんです?」
「あれも
──えぇええ……ぶっそうな
ユニバーサルスタジオジャパンみたいなヤツらに?
「……ちょっと
「ほ、ほんとうに?」
「ああ。それに、
「でも。たしかワンダラーズの
「そうだ。
「どこに?」
「そりゃもちろん
いたずらっ
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