#7
──
いまなにが
ボクはパニックになって、
とつぜん
どうしよう、……どどど、どうしよう。
ありえないことが
ナツオが──あのミハラ・ナツオが、
いっしょにおフロはいろうよ、って
「おまえ、まさか
ナツオが、ほんとうは
ありえないよ、あいつが──
「だめだ。そんなことはありえない!」
だれもいない
「…………」
ナツオを
……いやだ。そんなの、
ボクは、自分の
さっきまで
「…………」
どうして、こんなにショックを
ナツオが
なのに、なぜボクは
この
──オレのなまえはミハラナツオだ! ヨロシク
──へえ
──
こんなにもかっこよくて、
ほんとうは
ウソだ……ねえ、ウソだといってよ……。
ほとんど
どうすればいいかずっと
80
ナツオともういちどちゃんと
……そして、ヒミツを
ベッドの
これこそがボクのヒミツだ。
テープをはがし、カギを
つぎにクローゼットをあけ、
このコレクションは、
クローゼットから
「これでよし……」
でも
あたりを
(……いた)
ナツオは、
(よ、よし。いくぞ。
ボクは、ゴクリとつばをのみこむ。
5
こわくて
ポケットに
ポコタ(あみぐるみの名まえ)、ボクに
◯
そこへ、ヤツがやってきたのです。
「よお。ちょっといいか?」ドスの
ヤンキーのよびだし。
「な、なんだよ。こ、ここで
「いやそれは
マズイ。
ひじょうにマズイですよ、これは──。
さっき
ほぼ一〇〇パーセント、あの
やっぱり、あのとき
「メシ
さいごの
そういう
わたしは
「ここは
フェンスを
ガタイのいい
「…………」
「…………」
カチンコチンなのが、バレていると
「……で。
と、おもいきって
オマエほんとうは女だろう──
そんな
ミニサイズのぬいぐるみでした。
「……これが、ナニ?」
だって、
「……。
「うーん、まあ……」
この人は、なんの
ボロっちいぬいぐるみを
「……じつはな。これは
そういって、
「……おかしいだろ? この
「い、いや。べつに?」
わたしは
「いいんじゃないか?
「そ、そうか」
「それ、だれかから
「え? いや。……じつは、
「
わたしは大げさにリアクションします。
まさか
ボロっちいとかいわなくてホントーによかった……!
「ぬいぐるみというか、コレはあみぐるみっていうんだ。……まあ、その、はじめて
デカい
「そんなこというなよ! よくできてるぜ?」
わたしがいうと、
「よくできてる? そ、そうか?」
「ああ。
「ほ、ほんとうに? ほんとうにそう
「ああ! かわいいネコチャンだぜ!」
わたしがうなずくと、
あみぐるみを
「……この
「…………」
ドバッと
流れる汗がとまりません。
ちらちらとわたしを
「……もっとバカにされると思った。わからないかもしれないが、オマエにこれを
どうやら、マジであみぐるみを
てっきりあの話、わたしが
「バカになんてしないけど」と、わたしが
「でも。ヘンだろう?
いつになく
ははあ、なるほど。
どうやら、それが
「
わたしは思ったことを、
「……
「うん。
わたしがいうと、
「
それは、
「だが、そういってくれて、ありがとう。
ダバーと
カワイイものが
それをだれにも
いつか
……でも、なんでいきなりこんな
◯
もう
それがたぶん、
9
だれにも
どうして。
ボクだけみんなと
どうして。
ボクは
なんどもなんども
けっして、
ぬいぐるみなんて、もってのほかだ。
かわいいものが
「
だから。
はじけて
どれほどの
ワンダラーズのメンバーに
「
イヤミなことを
自分のなかで、はじける
うれしくて、たまらないくせに。
「だが、そういってくれて、ありがとう。
だって、
ずっとずっと、だれかに
きみはヘンじゃないよ、……って。
「スマン。みっともないところを見せてしまった」
あるいは、
「
「え?」
「だからその……いろんな
「……ああ、うん? まあそうだろうな」
「
「…………?」
何をいいたいのかわからなくて、ボクは
うまく
でも、わかるような
きっと〝
「おい。あ、あんまこっち
そういいながら、
「ていうか、今さらだけど、オレ
「え? べつに?」
「
と、
あ。そういえば。とボクは
そもそも
……でも、どうでもよくなってしまった。
「フロ、はいりたいか?」
「シャワーでよければ
「そ、そりゃ
「
「もはんせい?」
「
「
「オマエ、
だけど、そうはならなかった。
「え? なんで?」と
「だって。……
「え、なんでなんで? どうしてそんなこと
さっきまで
「
「なんで、はだかを
ハハハ、と
でも、ぎこちなさで
「
「…………」
どうしたら
「もし
「……そっか。なるほど、そういうことだったんだ」
ボクを
「……ヘンだと
「……そういうこと?」
「つまり、ヒミツを
「それは──」
だって、そのとおりだったから。
自分のヒミツをネタにして、ヒミツの
まさにそのとおりのことをやっていたんだから。
「……
夏生はそういって、踵を返す。
どうしてこうなっちゃうんだ?
「
こんなつもりじゃなかったのに。
ただ、ボクは──ボクは──
「
ちらりと
「べつに。
それだけ
ベンチに
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