第四話 これズルだろ
魔王の死骸から溢れ出したから出てきた大量の魔物は、俺を獲物でむも見るかのように俺を見つめ、全ての魔物が一斉に俺を襲ってきた。
「「「「「「「「「gyaaaaaaaaa」」」」」」」」」
俺は、全ての魔物の攻撃を、受け流しては攻撃、受け流しては攻撃という防戦を迫られていた、そんな中、今まで黒かった刀が純白に戻り、一気に自分の生気が減るような感覚に陥った。
「あ゛ぁ」
脳みそがかき混ぜられているように感じるほど頭が痛くなり、全身を倦怠感が襲う。
痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しい痛い苦しいそれがどうした?家族の仇を討つんだろ?強くなるんだろ?そう思えば思うほど、頭の痛みや全身の倦怠感は引いていく、むしろ力が体の奥底から湧いてくる感覚、今いるすべての敵をぶっ飛ばす。
「
すると、8つの蛇のような斬撃が周りにいた魔物を一瞬で串刺しにした、周りにいた魔物は倒れていく、しかし、まだまだ大量の魔物に囲まれている状況は変わりない、俺は頭を最大限に回して、この状況の打開策を考えた、そこで閃いた一つの案、自分の両手が折れる覚悟で闇影流最強の技を使う、型は知っている、あとは再現しろ、そして俺は昔父親が言っていた話を思い出した
『景、闇影流には奥義を含めて、合計で十三の技がある、その中でも一番強いのが、最終奥義だ、最終奥義は、その威力と、容量のよさがあるが弱点がある、それは狙って出せないということだ、大体、冥影のようになってしまう。今から、方を見せるから、覚えるように』
俺は刀を真上に構え、右足を半歩後ろに下げる、体中の血液の巡りを良くする、今こそ、闇影流の真髄を掴み取る。
「
闇影流、最終奥義、絶轟。闇影流最強の技で、攻撃範囲は狭いものの、凄まじい威力があり、その威力は、その斬撃で生じる衝撃波で半径50mに居る魔物が衝撃波で圧死する位の衝撃波が放たれる。
俺が放った絶轟は、目の前にいた、緑色の肌をし、額に一本の角が生えてる、ゴブリンという魔物に直撃し、凄まじい衝撃波で半径50mにいた全ての魔物が死骸となって消えていったと思っていた、がまだまだ、魔王の死骸から出てくる、影は止まらず、魔物がドンと出てくるばっかり、しかも俺の両腕は、ポッキリ折れている、どうすることもできない
絶対的状況で、剣神の声が聞こえた。
「この状態で、花開いたか、良いぞ、良いぞ、儂の本気の斬撃を見るといいわ、
剣神は腰にさしていた、美しい緑色の刀身が特徴の刀を取り出すとその刀の、柄の恥を両手で掴み、回りながら、魔物を切り裂いていった、気付くと、もうそこには魔物はいなく、その場にあったのは、大量の魔物の死骸と、魔王の死骸だけだった。
「お前も中々いい出来じゃの。」
「これ、ズルだろ」
そう言ってしまうほどにキレイな切り口だった。
「お、両腕が折れておるではないか、<完全治癒>」
完全治癒、そう言うと、俺の腕にあった激痛が嘘かのように消え、戦闘中に負った怪我も全て、消えていった。
「どうも」
「礼などいらん、それよりもいくぞ、鍛冶神、ボラスの所へ」
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