閑話休題、散文詩
もう、早く今すぐにでも死んでしまいたいのに、この身体が勝手に生み出し続ける息の根を二度と再開させることのないように止めてしまいたいのに、あなたはきっとそんなことは望んではいないのだと、掠れた記憶を繋ぎ合わせただけの非実在のあなたが、私の脳が、私の病的で衝動的な自己救済法を諌めようとしてくる! はやく、あなたがいないならすべては意味ないのだとほんとうの意味で私に、誰か、分からせてくれ。こんな感情すら偽物でしかないのだと喉元を握りつぶして、逃げ道なんてひとつもいらないから、欲しくないのに本能は勝手にそれを探し出してしまうから、だから終わりになれない、私はいつまでも醜く無駄に十七歳のあの頃から離れ続ける。
もう、こんなのって、嫌になってしまいました。生に逃げる醜悪さを新たに重ねるほど、私はどんどんあなたとは対等になれない。あなたは、こんなに今でも美しい。あなたは、あんなに私を美しいのだとその耽美な言葉を尽くして、唯一と信じさせてくれたのに、こんなことでは、あなたの愛してくれた素敵だったはずの私などもうこの世にはきっと存在しないのです。ねえ、ごめんね。いつも、魔法をかけてくれていたみたいに、私の幸せを唱えてくれていたみたいに、もう一度この世界に、濁り切った私の魂の前に現れて、そうしてあと一度だけ、もうそれ以上の贅沢は望まないから、一言だけでも笑いかけるだけでもいいから、擦り切れた、私にひどく消費され尽くしてしまったのではない現在の欠片を、あなたのいることを分け与えてほしいよ、分からない、あなたがどこに行ってしまったのか、みんな、ね、ずっと汚いんです。あの頃いやだった大人は、ずっと世界に蔓延っているの。私までその一部になってしまっていたら、どうしよう! つまらない大人にはなりたくないね、って、つまらない大人ってなんだっけ? どんなふうだった? 情けなく二十歳を越えて、わたしは、本当に、そんなふうじゃないなんて言えるんだっけ?
あなたがすべての正解でいいのです。わたしの世界の絶対的かみさまでいいんだ。だから終わりまでの指標を、一つでいいから、ご教示ください。重ねていた愛のこと、忘れない方法が分からなくて取りこぼしてしまうけど、それでも忘れないよ。忘れませんように。
懺悔、拝啓Yちゃんへ。 篠宮五日 @shinousomeday
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